Jiraインテグレーションは、製品チームとサポートチームのコラボレーションを推進します。Jira v4インテグレーションは、Atlassian Jira Cloud(OnDemand)とJira Server(OnPremise)バージョン7xの2つのバージョンをサポートします。
この記事では、次のトピックについて説明します。
- インストール要件
- インテグレーションをインストールして設定する
- Zendesk Support内のJiraアプリにフィールドを追加する
- インテグレーション限定ユーザーのオプションを使用する
- Jira Server固有の設定
関連トピック:
- Zendesk Support for Jiraインテグレーションの使用
- Zendesk Support for Jira関連のテクノロジー
- Jiraインテグレーションのプロジェクトへのアクセス制限
- Jira課題のステータスが変更されたときにチケットを更新する方法
インストール要件
インテグレーションを設定するには、JiraとZendesk Supportの両方で管理者権限を持つ必要があります。
さらに、次の要件を満たす必要があります。
- jira-administratorsグループとjira-software-usersグループのメンバーであること。
- プロジェクトの作成または更新を妨げるアクセス権限スキームを持たないこと。
- 該当するプロジェクトの「Create Issue」画面に「reporter」フィールドがあること。
- ディレクトリとして、Jira Internal Directoryを使用していること。
-
Atlassianアドオンが、Jiraプロジェクトへアクセスできるように設定されていること。これはデフォルトで有効に設定されています。これを確認するには、Jiraの各プロジェクトの「Project Permissions」ページを調べます。アクセスできる場合、各種プロジェクトのアクションに「
Project Role (atlassian-addons-project-access)
」というプロジェクトロールがあります。 -
サードパーティのCookieが有効になっていること。ただし、システムでサードパーティのCookieを無効にしておく必要がある場合は、
jiraplugin.zendesk.com
をコンテンツの例外リストに追加してください
インテグレーションをインストールして設定する
以下の手順で説明するように、セットアップ中にインテグレーション限定ユーザーを作成するオプションを選択することをお勧めします。このオプションにより、JiraからZendesk Supportへのすべてのエスカレーションは、インテグレーションをセットアップした管理者からではなく、限定ユーザーから行うことができます。これにより、Jiraインテグレーションでのみ使用されるZendeskアカウントに新しい管理ユーザーが自動的に作成されます。詳細については、「インテグレーション限定ユーザーのオプションを使用する」を参照してください。
インテグレーションをインストールして設定するには
- Jiraの左側のパネルにある「Jira settings」ををクリックし、「Apps」をクリックします。
- 左側の「Atlassian Marketplace」にある「Find new apps」をクリックして、「Zendesk」を検索します。
- 検索結果で「Zendesk Support for Jira」のエントリを見つけてクリックします。
- 「Get app」をクリックします。
- 「Get it now」をクリックして、インストール成功のメッセージを閉じます。
- アプリをインストールしたら、左側のパネルにある「Manage apps」をクリックし、「Zendesk Support for Jira」をクリックしてアプリ設定ページを表示します。
- 「Configure」をクリックします。
- Zendeskのサブドメインに入り、利用規約を読み、同意します。
「Create dedicated integration user」がデフォルトで選択されています。この機能を使用することをお勧めします。詳細については、「インテグレーション限定ユーザーのオプションを使用する」を参照してください。
- 「Authenticate」をクリックします。
- ブラウザに別のページが開き、アドオンにZendeskへのアクセス許可を付与することを求められます。許可を付与した後で、ページを閉じます。
- アプリの設定ページで、リンクされたJira課題に表示する情報を選択します。
- 「保存」をクリックします。
- Jira Cloudを使用している場合、インテグレーションを動作させるには、Jira adminで、ユーザー
add_on_zendesk_for_jira
をグループjira-users
に追加します。
インテグレーションによって、Jira Cloudに「Zendesk for Jira」という無料の管理者ユーザーが作成されます。ユーザーのアバターは、Profileページで変更できます。
アプリへのアクセスを許可するメンバーを指定するには(例:管理者またはエージェントのみ)、Zendeskで設定を変更します。
Jira Cloudアプリへのアクセスを制限するには
- Zendesk Supportで、管理アイコン(
)をクリックし、「アプリ」>「管理」に移動してJira Cloudアプリを見つけます。
- Jira Cloudアプリにカーソルを合わせます。アプリのアイコンの右側にあるドロップダウンメニューから「設定を変更」を選択します。
- 「一般設定」の「役割の制限」セクションにある「有効」チェックボックスをクリックします。
- 「ロールの制限」テキストボックスをクリックし、アプリを使用する権限を付与するロールを選択します。
- 「設定を保存」をクリックして変更を保存し、設定に適用します。
以上の設定で、チームはZendeskとJiraを使用した共同作業を開始できます。手順については、「Zendesk for Jira Cloudインテグレーションの使用」を参照してください。
Zendesk Support内のJiraアプリにフィールドを追加する
Zendesk SupportチケットからJira課題を作成する場合、報告されている課題の詳細を「新規Jira課題の作成」フォームに入力するよう求められます。
- プロジェクト
- 課題タイプ
- 報告者
- 担当者
- まとめ
- 説明
これらのデフォルトフィールドは削除できません。ただし、Jiraの追加フィールドをこのフォームの既存のフィールドまたはカスタムフィールドのいずれかに含めることができます。
詳細については、AtlassianのWebサイトの「Specifying field behavior(フィールドの動作を指定する)」を参照してください。
課題作成フォームを設定する
Supportから新しいJira課題を作成するときに、エージェントに表示されるJiraフィールドを定義できます。これは、Jiraアプリv4で導入された重要な機能強化です。
これらのフィールドは、特定のJiraプロジェクトと課題タイプに固有のフィールドです。このフォームの設定に関係なく、Jiraで「必須」として定義された課題フィールドがフォームに表示されます。
インテグレーション限定ユーザーのオプションを使用する
Zendesk Supportアカウントでインテグレーション限定ユーザーを作成することを選択した場合、確認済みの新しい管理ユーザー(Jira Integration
)が、メールアドレス(jira_integration_XXXXXX@jira.zendesk-integrations.com
)とともに自動的に作成されます。このユーザーアカウントはインテグレーションによって完全に管理され、インテグレーションが削除されると一時停止されます。
- インテグレーション限定ユーザーのオプションを使用するには、利用可能なエージェントライセンスが必要です。限定ユーザーによるライセンス使用中に、他のエージェントがそのライセンスを使用することはできません。
- Jiraインテグレーションとインテグレーション限定ユーザーをインストールした管理者アカウントは、常に管理者権限を持ち、インテグレーションが機能するためにアクティブである必要があります。管理者アカウントまたはインテグレーション限定ユーザーを一時停止またはダウングレードすると、インテグレーションは機能しません。
認証および作成プロセスが完了したら、インテグレーションサービスを使用できる状態にします。すべてのコメントおよびフィールドの同期アクションは、インテグレーション限定ユーザーによって行われたものとして実行されます。
インテグレーション限定ユーザーの使用を停止する場合、Jira側からインテグレーションを切断できます。接続が切断されると、Jiraはインテグレーション限定ユーザーの使用を停止します。Zendesk Supportアカウントのインテグレーション限定ユーザーは、エンドユーザーに降格され、一時停止されます。プラグインをアンインストールすると、ユーザーの降格と一時停止も行われます。
インテグレーション限定ユーザーを切断するには
- Jiraで、「Jira settings」をクリックし、「Apps」>「Manage apps」に移動します。
- Zendesk Support for Jiraアプリをクリックして展開し、「Configure」をクリックします。
- 「Disconnect」をクリックして、サブドメインを切断します。
- サブドメインを再入力し、インテグレーション限定ユーザーを作成するオプションの選択を解除します。
- 「Authenticate」をクリックして、サブドメインを再認証します。
Jira Server固有の設定
- 次の項目の許可リストを作成して、ZendeskがJiraサーバーへの接続を確立できるようにします。
- ZendeskアカウントのIPアドレス。取得方法の詳細については、「ファイアウォールとZendeskを共存させるための設定」の「IPアドレスを取得する」を参照してください。
- JiraインテグレーションのIPアドレス範囲(Pod 19):18.233.240.4/32, 35.171.179.180/32および54.88.153.44/32
- 特に本番環境では、JiraとZendesk間の通信のセキュリティを保護するために、SSL暗号化の使用を強くお勧めします。SSLが有効になっている場合、認証局から発行された完全なSSL証明書スタックが必要です。自己署名証明書はサポートされません。一般的に、中間証明書はJiraサーバーにインストールされません。
- ネットワーク上でZendeskとJira間のインバウンド/アウトバウンドトラフィック用に適切なポート(通常は
80/8080/443
)が開放されていることを確認します。 - Jiraでアドオンを設定する場合、「Jira Base URL」がプライベートサーバー上のJiraへのアクセスに使用するURLと同じであるとは限りません。Zendeskでは「Jira Base URL」を使用してJiraインスタンスへネットワークリクエストを行なうため、このURLには一般にアクセス可能なアドレスを使用します。一般にアクセス可能なこのアドレスを使って、NATまたはリバースプロキシ経由でプライベートサーバーのアドレスへ接続することがきます。
- Jira内のZendeskアドオンは管理者権限で実行する必要があります。下の例のような専用アカウントを作成し、
jira-administrators
グループおよびjira-software-users
グループに追加します。フルネーム:Zendesk for Jira
ユーザー名:addon_zendesk
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