固定ユーザー定義メトリックの追加

Exploreの標準ユーザー定義メトリックは動的です。使用された属性、指定された日付期間、および適用されたフィルターに基づいて再計算できます（「標準ユーザー定義メトリック」を参照）。ただし、カテゴリ間またはベンチマーク間で比較する場合は、計算を一定に保つ必要がある場合があります。これを実現するには、「固定ユーザー定義メトリック」を使用します。

この記事では、次のトピックについて説明します。

• 固定ユーザー定義メトリックの作成
• 固定ユーザー定義メトリックを使用して一定の平均を作成する

固定ユーザー定義メトリックの作成

最も単純なレベルでは、固定ユーザー定義メトリックを使用して、不変のメトリック結果を生成できます。より複雑な使用例については、「固定ユーザー定義メトリックを使用して一定の平均を作成する」を参照してください。

詳細な固定ユーザー定義メトリックを使用すると、標準ユーザー定義メトリックと同じ方法で数式を作成できます（「標準ユーザー定義メトリックと属性」を参照）。単純なメトリックでは、数式を入力する必要はありませんが、選択できるメトリックの範囲はより限定されます。

このトピックは以下のセクションで構成されています。

• 簡略な固定ユーザー定義メトリックを作成する
• 詳細な固定ユーザー定義メトリックを作成する

簡略な固定ユーザー定義メトリックを作成する

この例では、1st_floorタグを含む、再オープンされたチケットを含む単純な固定メトリックを作成します。

ユーザー定義の単純な固定メトリックを作成するには

1. Exploreで、「Support:Tickets」データセットを使用して新しいレポートを開きます。
2. レポートビルダーで、計算メニュー（）を開きます。
3. 「固定ユーザー定義メトリック」を選択します。
4. メトリックの名前を入力します。この例では、「再オープンされたチケットのうち1st_floorタグを含む」です。
5. メトリック作成の「簡略」オプションを選択します。
6. 「常に次のメトリックの値を返す」ドロップダウンリストから、「再オープン」を選択します。
7. 適用する計算オプションを選択します。2つのオプションから選択できます。
   • 「レポート内のフィルターに従って計算」では、適用したフィルターに結果を制限します。これを選択しない場合、固定ユーザー定義メトリックは結果操作の影響を受けません。
   • 「属性の値に制限される」では、結果を特定の属性の値に制限します。これを選択しない場合、固定ユーザー定義メトリックは、属性によって分割されません。
   この例では、1st_floorタグが付けられたチケットの数を計算しているので、Reopensメトリックは1st_floorタグに制限されています。メトリックは、以下の例のように表示されます。

   

8. 操作を完了したら、「保存」をクリックします。

詳細な固定ユーザー定義メトリックを作成する

この例では、「サポート」とタグ付けされたチケットのみを表示する詳細なメトリックを式を使用して作成します。

詳細なユーザー定義メトリックを作成するには

1. Exploreで、「Support:Tickets」データセットを使用して新しいレポートを開きます。
2. レポートビルダーで、計算メニュー（）を開きます。
3. 「固定ユーザー定義メトリック」を選択します。
4. メトリックの名前を入力します。この例では、「Tickets with support tag」と入力します。
5. 式ウィンドウで、「If ([チケットタグ]="support") THEN [チケットID] ENDIF"」と入力します。

   

6. 操作を完了したら、「保存」をクリックします。

固定ユーザー定義メトリックを使用して一定の平均を作成する

固定ユーザー定義メトリックは、結果が一定の平均よりも高いか低いかを測定することもできます。このセクションでは、1か月あたりの平均返信数と1か月あたりの返信数の合計を比較する方法を説明します。

メモ：この例では、カスタム式を使用しています。Exploreで式を作成する方法については、「式記述のリソース」をご覧ください。

ここでは、以下のトピックについて説明します。

• 固定ユーザー定義メトリックを作成する
• 標準ユーザー定義メトリックを作成する

固定ユーザー定義メトリックを作成する

平均値の計算に使用するために、2つの固定ユーザー定義メトリックを作成する必要があります。最初のユーザー定義メトリックは固定された返信数を返し、2つ目のユーザー定義メトリックは固定された月数を返します。

固定された返信数の計算を作成するには

1. Exploreで、「Support:Tickets」データセットを使用して新しいレポートを開きます。
2. 「計算」メニュー（）で、「固定ユーザー定義メトリック」をクリックします。
3. 「固定ユーザー定義メトリック」パネルで、メトリックの名前を「Fixed agent replies」などと入力します。
4. 「常に次のメトリックの値を返す」ドロップダウンリストから、固定平均で使用するメトリックを選択しますこの例では、「エージェントが回答」メトリックを使用しています。

   

5. 「保存」をクリックします。

固定された月数メトリックを作成するには

1. Exploreで、「Support:Tickets」データセットを使用して新しいレポートを開きます。
2. 「計算」メニュー（）で、「固定ユーザー定義メトリック」をクリックします。
3. 「固定ユーザー定義メトリック」パネルで、「詳細」をクリックします。
4. 「詳細固定メトリック」パネルで、「Fixed month」などの2番目の固定メトリックの名前を入力します。
5. 式ボックスに、「[Ticket created - Month]」と入力します。

   

6. 「保存」をクリックします。

標準ユーザー定義メトリックを作成する

固定ユーザー定義メトリックを作成したら、平均メトリックを作成できます。この例では、標準ユーザー定義メトリックを使用します。

定数平均比較を作成するには

1. Exploreで、「Support:Tickets」データセットを使用して新しいレポートを開きます。
2. 「計算」メニュー（）で、「標準ユーザー定義メトリック」をクリックします。
3. 「標準ユーザー定義メトリック」パネルで、平均の名前を入力します。この例では、「Monthly average agent replies」と入力します。
4. 式フィールドに、次の式を入力します（このメトリックの例を独自のメトリックに置き換えてください）。

   SUM(Fixed agent replies)/D_COUNT(Fixed month)

   メトリックは、以下の例のように表示されます。

   

5. 「保存」をクリックします。
6. 標準ユーザー定義メトリックを傾向線としてレポートに追加します（「メトリックを傾向線として追加する」を参照してください）。

これで、毎月の返信数を平均と比較して確認できます。レポートは以下の画像のようになります。