スタンドアロンのChatウィジェットからWeb WidgetのChatの統合エクスペリエンスに移行する場合、エンドユーザーのエクスペリエンスやそれぞれのウィジェット設定プロセスにいくつか違いが生じます。
以下に挙げた機能は、新しいWeb Widgetにおいて、新しいオプションが追加されていたり、機能が異なることがあります。それぞれのリンクをクリックすると、各機能の変更点を説明する表またはセクションにジャンプします。
最小化されたチャットボタンランチャー
最小化されたチャットボタンランチャーは、デスクトップインストールとモバイルデバイスの両方に表示されます。Chatの統合エクスペリエンスへの移行により、ランチャーの外観、配置、およびラベルのテキストに変更がでます。
下の表にリストされている一般的な設定オプション以外にも最小化されたチャットボタンランチャーに変更を加えたい場合、次のWeb Widget APIを使用してランチャーをカスタマイズできます。
-
ページロード時に、
hide
APIを使用してランチャーを非表示にし、代わりにカスタマイズしたランチャーを表示できます。 - 訪問者がカスタムランチャーをクリックしたら、
open
とshow
の APIを使用してWeb Widgetを表示させることができます。 - 訪問者がクリックしてWeb Widgetを最小化したり閉じたりした場合に、
on close
APIを使用してカスタムランチャーを再表示させることができます。 - Chatエージェントが対応可能になったときにカスタムランチャーに特別なアイコンまたはラベルを動的に表示するようにするために、
on chat status
APIを使用してイベント(チャットのオンライン/オフラインなど)をリッスンし、イベントに応じてカスタムランチャーのラベルやアイコンを入れ替えることができます。
機能 | 旧バージョンのChatウィジェット | 新しい統合ウィジェット(デフォルト) | 設定オプション |
---|---|---|---|
外観(デスクトップ版) |
launcher APIを使用してランチャーのラベルをカスタマイズできます。 |
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外観(モバイル版) |
labelVisible APIを使用してデスクトップ版とモバイル版の両方にラベルを表示できます。 |
||
ランチャーの配置 | ブラウザの下部に固定 | フローティング |
position setting とoffset setting のAPIを使用してウィジェットを最適な場所に配置できます。 |
ラベルのテキスト | 独自のテキストを入力 | Support UIの既定の文字列を選択 |
chatLabel APIを使用してラベルのテキストをカスタマイズできます。 |
Chatバッジランチャー
Web Widgetで有効になっているチャネルがChatだけの場合、ChatバッジランチャーのデザインはChatの統合にも引き継がれます。「チャットバッジからチャットを開始する」を参照してください。
Chatの外観のカスタマイズ
Chatダッシュボードの「外観」タブでこれまで使用できたカスタマイズオプションの一部が、Chatの統合では使用できなくなりました。時代遅れのデザイン要素を削除し、ユーザーの設定オプションを簡素化するために、意図的にこれらのオプションを廃止しました。
機能 | 旧バージョンのChatウィジェット | 新しい統合ウィジェット(デフォルト) | 設定オプション |
---|---|---|---|
テーマ | シンプルまたはクラシックを選択可 | シンプルのみ | 各オプションについては「Web Widgetの高度なカスタマイズ」を参照してください。 |
ウィンドウサイズ | カスタマイズ可能 | 標準サイズのみ | 各オプションについては「Web Widgetの高度なカスタマイズ」を参照してください。 |
モバイルウィジェット | ポップアウトまたはオーバレイ | オーバレイのみ | 各オプションについては「Web Widgetの高度なカスタマイズ」を参照してください。 |
メッセージスタイル | 吹き出しまたはテキスト行 | テキスト行のみ | 各オプションについては「Web Widgetの高度なカスタマイズ」を参照してください。 |
ドラッグ可能なチャットウィンドウ
ユーザーはWebページ内でスタンドアロンChatのウィンドウをドラッグすることができますが、Web Widgeはドラッグできません。代わりに、ポップアウト機能を使用できます。
機能 | 旧バージョンのChatウィジェット | 新しい統合ウィジェット(デフォルト) |
---|---|---|
Chatウィンドウの移動 | エンドユーザーがドラッグ可能 | ポップアウトオプションで、別のブラウザウィンドウにウィジェットを表示可能 |
Chat API
$zopim.livechat APIの大部分はWeb Widgetに移植されているので、引き続きChatエクスペリエンスをカスタマイズしたり、以前と同様にチャットを転送したりできます。
すでに$zopim.livechat APIを使用している場合は、従来の$zopim.livechat構文をエイリアスにしているため、コードを更新しなくても引き続き機能します。
Zendeskは最終的に古い構文を廃止する予定ですが、少なくとも今後12か月間は廃止を実施いたしません。廃止する場合は、標準のEOL手順に従い、ユーザーへの影響を軽減するために徹底した警告と周知を行います。
Web Widgetではサポートされない旧バージョンのChat APIについては、こちらをご覧ください。今後はサポートをしないことを選択した理由も説明されています。
下の表では、ただちに利用できなくなるChat APIと、サポートされなくなった理由、および代替手段について説明します。
機能 | 理由 | 設定オプション |
---|---|---|
setNotes とappendNotes
|
顧客にセキュリティリスクが生じる。 |
|
Cookie法API
旧バージョンのスタンドアロンChatウィジェットでは、cookieについてsetDefaultImplicitConsent
とcomply
の2つのAPIを提供していました。
Chatの統合ではcookie設定APIを$zopim.livechat.cookieLaw.setDefaultImplicitConsent()
に適用しました。これにより、以前にsetDefaultImplicitConsent
を使用してcookieを無効にしていた場合でも、コードを変更することなく引き続き機能することができます。cookieの使用を再度有効にする場合(つまりChatを使用する場合)、ユーザーがChatの使用を受け入れる際にupdateSettings
APIを呼び出すコードを追加してcookieを許可する必要があります。この動作の詳細については、こちらの開発者向けドキュメントに記載されたコードサンプルを参照してください。
$zopim.livechat.cookieLaw.comply()
を使用していた場合、これは適用されず、Chatの統合でcookieは無効になりません。
言語設定
ChatウィジェットからWeb Widgetに移行すると、エンドユーザーの言語検出と設定が変更されます。
機能 | 旧バージョンのChatウィジェット | 新しい統合ウィジェット(デフォルト) | 設定オプション |
---|---|---|---|
言語設定 | ページのコンテンツとページヘッダーのlangパラメータに基づいて自動検出するか、手動で特定の言語を設定します。 | 言語はユーザーのブラウザ設定によって自動的に設定されます。 |
setLocale APIを使用して訪問者のブラウザ設定を上書きすることができます。 |