Webサイトで訪問者のトラフィック量が多い場合、チャットが有効になっているすべてのページに対してconnectOnPageLoad
Web Widget API設定を使用することで、Chat製品を最適化し、パフォーマンスを向上させることができます。
この記事では、多くの一般的なChat設定のユースケースと、connectOnPageLoad
実装がそれらにどのように影響するかについて説明します。自分のChatの設定に該当するシナリオを見つけて、connectOnPageLoad API
設定を適用する最適な方法を確認してください。
connectOnPageLoad
をChat設定に追加する方法については、「ChatとWeb Widgetのパフォーマンスの最適化」を参照してください。
設定:
- Webサイトの訪問者全員とはコミュニケーションしたくありません。チャットを開始した訪問者にのみ返信できますか?
- 指定したWebページの訪問者を追跡し、必要に応じてチャットを開始するために、「訪問者リスト」を使用しています
- 顧客が一定時間Webページに滞在した場合に起動するトリガを使用しています
- 訪問者がチャットを始めたけれど、所定の時間内にエージェントから応答がなかった場合に起動するトリガを使用しています
- 訪問者がWebページに到着したときに起動するトリガを使用しています
- コンバージョントラッキングを使用しています
- 旧バージョン(Zopim)のChatウィジェットを使用しています
- パフォーマンスを評価するために解析メールレポートを使用しています
- Web Widget APIを使用しています
- Chatモバイルアプリを通じてのみカスタマーサービスを提供しています
Webサイトの訪問者全員とはコミュニケーションしたくありません。チャットを開始した訪問者にのみ返信できますか?
Web Widgetでチャットが有効になっているすべてのWebページで「connectOnPageLoad = false
」を設定します。
指定したWebページの訪問者を追跡し、必要に応じてチャットを開始するために、「訪問者リスト」を使用しています
Webサイトの各ページがどのシナリオに該当するかを決定し、シナリオに応じてconnectOnPageLoad
を追加します。
- ページへのすべての訪問者をチームが監視し、チャットを始める訪問者をチームが決定する場合:
connectOnPageLoad = true
- ページでチャットを始めた訪問者、またはWeb Widgetをクリックした訪問者だけをチームが監視しする場合:
connectOnPageLoad = false
上記のように構成すると、Chatダッシュボードの訪問者リストに、以下の訪問者が表示されます。
-
connectOnPageLoad = true
のWebページで閲覧またはチャットしているすべての訪問者。 -
connectOnPageLoad = false
のWebページでWeb Widgetをクリックし、チャットを始めた訪問者。
また、高負荷ダッシュボードを有効にすることで、すべてのページにチャットしている訪問者のみを表示することもできます。
顧客が一定時間Webページに滞在した場合に起動するトリガを使用しています
connectOnPageLoad
設定は、各Webページの設定に割り当てられた値に基づいて、これらのトリガに影響します。
これらのトリガは、以下のシナリオで機能します。
-
connectOnPageLoad = true
として設定を追加したWebページ - connectOnPageLoad設定を追加しなかったWebページ
これらのトリガは、次のシナリオでは機能しません。
connectOnPageLoad = false
として設定を追加したWebページ
訪問者がチャットを始めたけれど、所定の時間内にエージェントから応答がなかった場合に起動するトリガを使用しています
これらのトリガは、trueまたはfalseの値が割り当てられているかに関係なく、connectOnPageLoad
設定の影響を受けません。
訪問者がWebページに到着したときに起動するトリガを使用しています
これらのトリガは、以下のシナリオで機能します。
-
connectOnPageLoad = true
として設定を追加したWebページ -
connectOnPageLoad = false
として設定を追加したWebページ、および訪問者がWeb WidgetをクリックしたWebページ -
connectOnPageLoad
設定を追加しなかったWebページ
これらのトリガは、次のシナリオでは機能しません。
-
connectOnPageLoad = false
として設定を追加したWebページ、および訪問者がWeb WidgetをクリックしなかったWebページ
コンバージョントラッキングを使用しています
コンバージョントラッキングは、以下のシナリオのすべてで機能します。
-
connectOnPageLoad = true
として設定を追加したWebページ -
connectOnPageLoad = false
として設定を追加したWebページ、および訪問者がWeb WidgetをクリックしたWebページ -
connectOnPageLoad
設定を追加しなかったWebページ
コンバージョントラッキングは、次のシナリオでは機能しません。
-
connectOnPageLoad = false
として設定を追加したWebページ、および訪問者がWeb WidgetをクリックしなかったWebページ
旧バージョン(Zopim)のChatウィジェットを使用しています
connectOnPageLoad
設定は、旧バージョンのChatウィジェットでは機能しません。
connectOnPageLoad
を使用する場合は、Chatの統合にアップグレードしてください。Chatのバージョン間の比較については「機能の相違点:スタンドアロンChat とWeb WidgetのChat」を参照してください。
パフォーマンスを評価するために解析メールレポートを使用しています
connectOnPageLoad
設定は、解析メールレポートに影響します。
connectOnPageLoad設定により、Webサイトで監視するページビュー数、合計訪問数、ユニーク訪問者数を減らし、connectOnPageLoad = true
およびconnectOnPageLoad = false
に設定しているページで、チャットを開始したかウィジェットをクリックした訪問者の数のみを表示できます。
また、Chatダッシュボードに表示されるWebサイト分析では、次の場合にWebページの訪問者が表示されます。
connectOnPageLoad = true
-
connectOnPageLoad = false
、かつ訪問者がチャットを開始したか、ウィジェットをクリックしたとき
Web Widget JavaScript APIを使用しています
実装によっては、connectOnPageLoadを使用してチャット接続を延期させると特定のWeb Widget JavaScript APIが影響を受ける可能性があり、カスタマーエクスペリエンスおよびワークフローに影響を与えないようにコードの調整が必要になる場合があります。
たとえば、on chat:connectedイベントにサブスクライブし、connectOnPageLoadをfalseに設定している場合、チャット接続がページの読み込み時に確立されないという事実を考慮する必要があります。次のAPIのいずれかを使用する場合、これらのAPIがChatに接続するWeb Widgetに依存していることを考慮する必要があります。特定のWeb Widget js apiコマンドを使用している場合、接続がいつ確立されるかを認識する必要があります。たとえば、on chat:connectedイベントにサブスクライブする場合、connectOnPageLoad = falseのときに、ページの読み込み時に接続が確立されないという事実を考慮する必要があります。次のAPIのいずれかを使用する場合、これらのAPIがChatに接続するWeb Widgetに依存していることを考慮する必要があります。
Chatモバイルアプリを通じてのみカスタマーサービスを提供しています
ConnectOnPageLoad
は、Chatのモバイルアプリでは使用できません。
このAPIはWeb Widgetでのみ使用でき、ZendeskのモバイルSDKを使用して構築された埋め込み可能ウィジェットでは使用できません。