ステップはLightningとClassicの両方で同じです。
- ステップ1:SalesforceでAIエージェントの新規ユーザーを作成する
- ステップ2:AIエージェントとしてログインしてセキュリティトークンをリセットする
- ステップ3:接続アプリケーションを作成する
- ステップ4:ルーティング設定を準備する
- ステップ5:新しいキューを作成する
- ステップ6:新しいボタンを作成する
- ステップ7:Chat APIエンドポイントを取得する
- ステップ8:OAuthユーザ名とパスワードのフローを許可する
- ステップ9:チャットデプロイメントを作成する
- ステップ10:AIエージェント(Advanced)でのユーザー認証
- ステップ11:インテグレーションパラメータを設定する
- ステップ12:自動化エンジンをオンにする
ステップ1:SalesforceでAIエージェントの新規ユーザーを作成する
AIエージェントのSalesforceアカウントに新規ユーザーを作成することが重要です。このアカウントは人間のエージェントと共有しないでください。
メモ - アクセスできるメールアドレスを追加します。例えば、名前+AI+agent@company.com(会社でgmailを使用している場合)、またはsupport@company.comなどのグループメールです。
Salesforceで新規ユーザーを作成する手順:
- システム管理者アカウントを使用してSalesforceにログインします。
- 設定 > ユーザー > ユーザーに移動し、新規ユーザーをクリックします。
-
一般情報で、赤で強調表示された必須情報のフィールドに入力します。
- 姓:AIエージェントの名前を使用します(例:AIエージェントEN)。(この名前は、設定時にステップ4とステップ5で使用されるため、メモしてください)
- エイリアス:姓を入力するとSalesforceによって自動入力されます。
- メール:AIエージェントのメールアカウント
- ユーザー名:AIエージェントのメールアドレスを使用します。
- 識別名:ユーザー名を入力するとSalesforceによって自動入力されます。
- ロール:変更しません。
- ユーザーライセンス:Salesforceを選択します。
- プロフィール:AIエージェントのプロフィールを作成します。
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チェックボックスをオンにして、以下の設定を有効にします。
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Service Cloudユーザー
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チャットユーザー
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- 必要に応じてローカル設定で、タイムゾーン、ロケール、言語を選択します。
- 「保存」をクリックします。
プロフィール設定
新規ユーザーが作成されたら、上記で選択したプロフィールの設定を確認します。
- 設定 > ユーザー > プロフィールに移動し、新規ユーザーで上記で使用したプロファイルを選択し、次の設定を確認します。
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-
- 組織内でオムニチャネルが有効になっていることを確認します。
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下までスクロールし、有効なサービスプレゼンスステータスアクセスで、オンラインステータスとして設定されているステータスを選択します。例:
プレゼンスステータスが作成されていない場合は、少なくともAIエージェントのオンラインステータスを作成してください。 -
一番上までスクロールし、編集をクリックして、以下の設定を有効にします。
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標準オブジェクト権限 > チャット会話ログで、すべてを有効にします。
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管理者権限 > API有効を選択します。
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パスワードポリシーで、ユーザーパスワードの有効期限を無期限に設定します。
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-
保存をクリックします。
以下の情報は、プロセスの後半で使用するため保存する必要があります
ステップ4と5のために、以下の情報を保存します。
- 姓
ステップ8ユーザ認証のために、以下の情報を保存します。
- ユーザー名(AIエージェントのメールアドレス)
- AIエージェントのメールアカウントにログインするためのパスワード
- AIエージェントのSalesforceアカウントにログインするためのパスワード
ステップ2:AIエージェントとしてログインし、セキュリティトークンをリセットする
一旦ログアウトして、作成したAIエージェントのユーザーとしてSalesforceにログインします。セキュリティトークンをリセットする手順:
- 右上のアバターをクリックします。
- 設定をクリックし、左側のメニューで個人情報 > セキュリティトークンをリセットに移動して、セキュリティトークンをリセットをクリックします。
- ログアウトします。
- セキュリティトークンの詳細については、こちらからSalesforceの資料を参照してください。
メモ - セキュリティトークンは、AIエージェントのメール(件名:新しいSalesforceセキュリティトークン)で送信されます。これは、ステップ8でユーザー認証に使用します。
ステップ3:接続アプリケーションを作成する
このステップでは、新しい接続アプリケーションが作成され、その後、コンシューマ鍵とコンシューマの秘密を収集する必要があります
- システム管理者アカウントを使用してSalesforceにログインします。
- 設定 > アプリ > アプリマネージャーに移動し、新しい接続アプリケーションをクリックします。
-
基本情報で、赤で強調表示された必須情報のフィールドに入力します。
- 接続アプリケーション名:AIエージェントの名前を入力します。
- API名:接続アプリケーション名を入力するとSalesforceによって自動入力されます。
- 連絡先メールアドレス:AIエージェントのメールアドレスを入力します。
-
API(OAuth設定を有効にする)で、次の手順を実行します。
- OAuth設定を有効にする:チェックボックスをオンにして有効にします。
- コールバックURL:https://login.salesforce.com/services/oauth2/callback
- OAuthスコープ > 利用可能なOAuthスコープを選択し、フルアクセス(フル)を追加します。
- Webサーバーフローでシークレットを要求:チェックボックスをオンにして有効にします。
- リフレッシュトークンフローでシークレットを要求:チェックボックスをオンにして有効にします。
- 他のフィールドをスキップして、保存をクリックします。Salesforceは数分後に新しいページに移動します。表示されない場合は、続行をクリックします。
- 次のページのAPI(OAuth設定を有効にする):
-
- コンシューマ鍵:コピーをクリックします。
- コンシューマの秘密:クリックして表示 > コピーをクリックします。
ステップ8のユーザ認証のために、上記の情報を保存します。
- コンシューマ鍵
- コンシューマの秘密
ステップ4:ルーティング設定を準備する
メモ:アカウントにルーティング設定がある場合は、既存のルーティング設定を使用できます。このルーティング設定により、AIエージェントのキューに割り当てられたすべてのチャットを、知直接ルーティングできます。
- 設定 > ルーティング設定で新規をクリックして、新しいルーティング設定を作成します。
-
基本情報で、以下のフィールドに入力します。
- ルーティング設定名:AIエージェントの名前を入力します(ステップ1で使用した姓を使用できます)。
- 開発者名:ルーティン設定名を入力するとSalesforceによって自動入力されます。
-
ルーティング設定
- ルーティング 優先度を選択して、「1」を入力します。
- ルーティングモデル:最も利用するモデルを選択します。
-
作業項目サイズ
- キャパシティの割合を選択して、「0.01」を入力します。
ステップ5:新しいキューを作成する
Salesforceで新しいキューを作成すると、受信チャットはAIエージェントにルーティングされ、必要に応じてエージェントにエスカレーションされます。
新しいクエリを作成する手順:
- 設定 > キューに移動し、新規をクリックします。
-
キュー名とメールアドレス
- ラベル:AIエージェントの名前を使用します(ステップ1で使用した姓を使用できます)。
- キュー名:ラベルを入力するとSalesforceによって自動入力されます。
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オムニチャネルルーティングを使用した設定(オムニチャネルを使用しない場合は、CSMにお問い合わせください)
-
ルーティング設定:フィールドの横にあるアイコンをクリックすると、新しいウィンドウが開きます
- 新しいウィンドウの開発者名でAIエージェントの名前をクリックして、ルーティング設定(ステップ4で作成したもの)を選択します。
- クリックすると新しいウィンドウが閉じ、AIエージェントの名前で入力されたルーティング設定が自動入力されます。
-
ルーティング設定:フィールドの横にあるアイコンをクリックすると、新しいウィンドウが開きます
-
サポートオブジェクトで、チャット会話ログを追加します。
- 必要に応じて他のオブジェクトを選択することもできます
- キューメンバーで、AIエージェントユーザーを選択したメンバーに追加します。
- 「保存」をクリックします。
キューにはAIエージェントのユーザーのみが含まれている必要があります。これは、すべての新しいチャットがAIエージェントに割り当てられるようにするためです。AIエージェントのユーザーを「人間」または「エージェント」のキューに含めないでください。
キューがない場合は、AIエージェントからエスカレーションされたチャットを受け付けるために、人間のエージェントのキューを作成するステップを繰り返します。ステップ6:新しいボタンを作成する
- 設定 > チャットボタンと招待状に移動し、新規をクリックして新しいボタンを作成します。
- 次の設定を行います。
- タイプ:チャットボタン
- 名前:AIエージェントの名前を使用します(ステップ1で使用した姓を使用できます)。
- 開発者名:名前を入力するととSalesforceによって自動入力されます。
-
ルーティング情報
- ルーティングタイプ:オムニチャネル
-
キュー:フィールドの横にあるアイコンをクリックすると、新しいウィンドウが開きます
- 新しいウィンドウで、ステップ5で作成したキューを選択します。
- 選択すると新しいウィンドウが閉じ、AIエージェントの名前で入力されたキューが自動的に入力されます。
- 保存をクリックします。
- 保存をクリックすると、ページのボタンにチャットボタンコードが表示されます。
Webサイトまたはアプリケーションのソースコードにコードを追加してください。方法が分からない場合は、Webまたはアプリの開発者にお問い合わせください。
新しいキューをWebサイトまたはアプリケーションに表示されるチャットボタンに接続します。人間のエージェントは別のボタンに割り当てられる必要があります。AIエージェントが会話を引き継ぐ必要がある場合、会話を人間のボタンに再割り当てします。
ステップ7:チャットAPIエンドポイントを取得する
これは、ダッシュボードでインテグレーションパラメータの1つとして必要です。
この情報を取得する手順:
-
サービス設定 > チャネル > チャット> チャット設定に移動します。
- チャットAPIエンドポイントのフィールドの値をコピーします。
ステップ11でインテグレーションパラメータを設定するために、この情報を保存します。
ステップ8:OAuthのユーザー名とパスワードのフローを許可する
23年夏以降に作成された新しい組織については、OAuthユーザー名とパスワードのフローはデフォルトで無効になっています。これを有効にする必要があります。
- 設定に移動し、アイデンティティ > OAuthとOpenIDの接続設定に移動します。
- OAuthのユーザー名とパスワードのフローを許可するをオンに切り替えます。
ステップ9:チャットデプロイメントを作成する
- 機能設定 > サービス > チャット > デプロイメントに移動します。
-
新しいデプロイメントを作成する手順:
- デプロイメントの名前を割り当てます(例:「AIエージェント」)。
- チャットウィンドウのタイトルに、クライアントにAIエージェントの名前を表示させる内容を入力します。これは、会社名またはAIエージェントのペルソナです。
- 残りの設定は、必要に応じてカスタマイズできます。
- デプロイメントを保存します。
ステップ10:AIエージェント(Advanced)でのユーザー認証
このステップでは、以前に収集したすべての情報をユーザー認証のダッシュボードに入力する必要があります。
手順:
- 新しいタブを開き、AIエージェント(Advanced)にログインします。
- AIエージェントを選択し、Salesforceインテグレーションを追加します(設定 > チャットプラットフォーム > インテグレーションを追加 > Salesforce)。
-
ユーザー認証をクリックし、関連するすべてのパラメータを次のように入力します。
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接続を確認をクリックして、検証に成功したことをテストします。
- 検証に成功したら、下部の保存ボタンが緑色に変わり、設定が自動的に保存されます。
- エラーメッセージが表示された場合は、上記のステップを実行して、すべての情報が正しいことを確認してください。
ステップ11:インテグレーションパラメータを設定する
ユーザー認証に成功したら、インテグレーションパラメータを設定する必要があります。
手順:
-
インテグレーションパラメータをクリックし、関連情報をすべて入力します。
- APIバージョン:ドロップダウンから46を選択します。
- HTTPエンドポイント:ステップ7で収集したチャットAPIエンドポイントを貼り付け、最後の「/」を削除します。
- 組織ID:ユーザー認証に成功した場合に自動入力されます。これは、設定 > 会社設定 > 会社情報からもアクセスできます。
- デプロイメントID(エスカレーション用):ドロップダウンメニューから選択します。
- 転送ボタンID(エスカレーション用):人間のエージェントのボタンIDを選択します。エスカレーションの場合、AIエージェントは会話をこのボタンIDに引き継ぎます。
-
ステータスID
- まず、オムニチャネルを使用を有効にします。
- 次に、ステップ1の有効なサービスプレゼンスステータスアクセスで同じものを選択します。
- 「保存」をクリックします。
メモ - ドロップダウンの代わりにステータスIDと開発IDのフリーテキストフィールドが表示される場合、プレゼンスステータスタブのURLからステータスIDを取得する必要があります。ステータスIDは%2Fの後、開発IDはチャット > 開発タブの%2Fの後で確認できます。