Zendeskの地域データホスティングポリシーは、利用資格を持つお客様のZendeskサービスデータをホストできる場所について説明しています。利用資格を持つお客様には、データセンターの場所アドオンを単独で購入されたお客様と、データセンターの場所アドオンを含むSuiteを購入されたお客様が含まれます。サブスクライバーが地域ホスティングの利用資格を持っていない場合、または、これを有効化するための地域の選択を実行していない場合、Zendeskはサブスクライバーのサービスデータのホスティング場所について何の約束もしません。この「データホスティングポリシー」の目的において、「ホスティング/ホスト」とは、アーカイブ、バックアップ、およびログ等を目的とした「サービスデータ」の保存、ホスティング、または複製を意味します(ただし、ここに記載されている例外を除きます)。
ここで特に定義していないその他すべての用語は、Zendeskのメインサービス契約に規定されているか、両当事者が合意した意味を有するものとします。
対象機能
以下の機能(以下、「対象機能」)は、地域データホスティングの対象となります:
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チケット管理システム機能:Zendesk Suite内で利用可能なZendesk Support、ヘルプデスク機能、およびメールサポート機能。
- メッセージング機能:ネイティブチャネルとソーシャルチャネルの両方でのZendeskメッセージング、およびSunshine Conversationsを含む、Zendesk内の最新の会話機能。ただし、Zendesk Chatは除く。
- オンラインチャット機能:Zendesk Suite内で利用可能なZendesk ChatおよびChat関連のすべての旧バージョンの会話機能(エージェントワークスペースでの使用の有無を問わない)。ただし、Zendeskメッセージングは除く。
- ヘルプセンター機能:Zendesk Suite内で利用可能なZendesk Guideおよびヘルプセンター機能。
- コミュニティフォーラム機能:Zendesk Suite内で利用可能なZendesk Gatherおよびコミュニティフォーラム機能。
- 音声通話機能:Zendesk Suite内で利用可能なZendesk Talkまたはコールセターソフトウェア。
- プラットフォーム機能:Zendesk Suite内で利用可能なカスタムオブジェクトおよび旧バージョンのSunshineの機能。
- 分析機能:Zendesk Suite内で利用可能なZendesk Exploreおよびレポートと分析の機能。
- Zendesk WFM(Tymeshift):Zendesk WFM(Tymeshift)アドオン内で利用可能なワークフォースマネジメント機能。
「データセンターの場所アドオン」は、この他のZendeskのサービスや機能、ベータ版または早期アクセスプログラムには適用されず、それらを対象とすることもありません。この提供内容の範囲に関するその他の情報については、「データセンターの場所アドオン」のドキュメントを参照してください。
対象機能のサービスデータをホストできる場所
以下の表は、「対象機能」内の特定のタイプのサービスデータをホストすることができる地理上の地域を示しています。
チケット管理システム機能
サービスデータの種類 |
ホスティングオプション |
チケットデータ、ユーザーデータ、添付ファイルデータ |
任意のZendesk地域(米国(US)、欧州経済領域(EEA)、日本(JP)、またはオーストラリア(AU))でホスト可能。 |
旧バージョンのインサイト機能(Zendesk Support内の分析機能で、新規のお客様は利用できません) |
対象外。USでのみホスト可能。 |
メッセージング機能
サービスデータの種類 |
ホスティングオプション |
ユーザーデータ、会話、添付ファイル |
任意のZendesk地域でホスト可能 |
注意:2023年4月17日以降にメッセージングまたはSunshine Conversationsを有効にして作成されたアカウントでのみ、データの局所性がサポートされます。Zendeskでは、既存のメッセージングアカウントまたはSunshine Conversationsアカウントの他のサポート地域への移転をまだサポートしていません。この日付より前に作成されたメッセージングアカウントおよびSunshine ConversationsアカウントはUSでホストされているため、USを拠点とするお客様についてのみ、メッセージングに関するデータの局所性が完全にサポートされます。Zendeskがアカウントの移転をサポートするようになるまでの間、メッセージングアカウントまたはSunshine Conversationsアカウントを長期にわたってご利用で、US以外の地域でのホスティングサポートを必要とされるお客様は、既存のSunshine Conversationsインスタンスを削除して、新しいインスタンスを作成する必要があります。
オンラインチャット機能
サービスデータの種類 |
ホスティングオプション |
ChatデータおよびChatユーザーデータ |
任意のZendesk地域でホスト可能 |
エージェントワークスペースアカウントのChatアバターおよび添付ファイル |
任意のZendesk地域でホスト可能 |
認証済み訪問者機能 |
対象外。EEAでのみホスト可能 |
Chat履歴、会話ログ、コンバージョン、分析のCSVエクスポート |
対象外。EEAでのみホスト可能 |
エージェントワークスペースアカウント外のChatアバター、添付ファイル |
対象外。EEAでのみホスト可能 |
リアルタイム監視(Zendesk Chat内のリアルタイム監視機能とAPI) |
対象外。EEAでのみホスト可能 |
Chatメールレポート |
対象外。USでのみホスト可能 |
注意:オンラインチャット機能のインフラストラクチャはEEAにのみ格納されていたため、オンラインチャット機能はこれまで本ポリシーの対象外でした。2021年10月4日以降に作成されたChatアカウントについては、上記の例外を条件として、本サービスのすべての地域への移転がサポートされるようになりました。データの所在地をUSまたはAPACに設定することをご希望のお客様は、こちらの
設定に関する推奨事項を参照して、データの局所性に関する例外事項の影響を受ける機能の使用を回避してください。
ヘルプセンター機能
サービスデータの種類 |
ホスティングオプション |
ヘルプセンターのコンテンツ、コンテンツブロックの添付ファイルおよび画像、記事の画像、記事の添付ファイル |
任意のZendesk地域でホスト可能 |
コミュニティフォーラム機能
サービスデータの種類 |
ホスティングオプション |
コミュニティフォーラムのコンテンツ、画像、コミュニティバッジ |
任意のZendesk地域でホスト可能 |
音声通話機能
サービスデータの種類 |
ホスティングオプション |
音声通話データ |
US、EEA、またはAUでホスト可能 |
テキストデータ |
対象外。USでのみホスト可能 |
注意:音声通話データをUS以外でホストすることを選択した場合、発信コールを行う際に外線番号を発信IDとして使用することはできません。アカウントを地域間で移動した場合、音声通話の履歴データ(コール録音など)は地域間で移行されません。詐欺や不正の問題に関する調査の必要に応じて、データの分離に関する例外事項が発生します。
分析機能
サービスデータの種類 |
ホスティングオプション |
アプリケーションデータおよびコネクタのデータ |
EEAまたはUSでのみホスト可能。JPおよびAUでホストされているお客様については対象外であり、USでのみホスト可能。 |
メールキャンペーンデータ |
対象外。ZendeskのサードパーティサービスプロバイダーであるSendgridがホスト可能。USのみ。 |
プラットフォーム機能
サービスデータの種類 |
ホスティングオプション |
カスタムオブジェクト |
任意のZendesk地域でホスト可能 |
旧バージョンのSunshineカスタムオブジェクト |
対象外。USでのみホスト可能 |
Zendesk WFM(Tymeshift)の機能
サービスデータの種類 |
ホスティングオプション |
Zendesk WFM(Tymeshift)のユーザーの入力データ |
EEA(ドイツ)またはUSで、Google Cloud Platformでホスト可能 |
ラベル |
対象外。USでのみ、Google Cloud Platformでホスト可能 |
サービス電話番号 |
対象外。USでのみ、Google Cloud Platformでホスト可能 |
注意:Tymeshiftは2023年5月にZendeskに買収されました。 サブスクライバーは自動的に地域内に移動することはありません。アカウント担当者またはZendeskカスタマーサポートに連絡して、Zendesk WFM(Tymeshift)の地域データホスティングをリクエストする必要があります。
JPおよびAUに追加で適用されるセカンダリサービスデータに関する例外事項
日本およびオーストラリアの地域では、セカンダリサービスデータをホストすることはできません。「セカンダリサービスデータ」とは、本サービスの運用に使用されるサービスデータのうち、サービスデータがホストされ、ユーザーに提供されるプライマリデータストアにホストされていないものをいいます。具体的には以下の表に示すデータです。セカンダリサービスデータには、プラットフォーム全体のサービスに使用されるサービスデータの完全な複製物が含まれます。
データストア
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例外
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本番トラブルシューティングのログ |
日本およびオーストラリアではホスト不可。 |
プラットフォームおよびML解析データ |
日本およびオーストラリアではホスト不可。 |
対象外のZendeskサービス
なお、以下のZendeskサービスは対象機能に含まれないことを明記いたします:
- Zendesk QA(Klaus) - EEA(ドイツ)でのみホスト可能
- Zendesk Sell
- Zendesk Sunshineのユーザープロフィールとイベント
- 本データホスティングポリシーの対象機能として明記されていないその他の機能
定義
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チケットデータ:チケットコメント、タグ、カスタムフィールド、監査イベントを含む。
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ユーザーデータ:エージェントおよびエンドユーザーの両方のID、ハッシュ化したパスワード、名前、およびソーシャルチャネルのクライアントIDを含む。
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添付ファイル:チケットまたは記事に添付されたファイルを含む。
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インサイト:旧バージョンのインサイト機能内のすべてのデータを含む。
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アーカイブされたスクリーンキャスト:チケット管理システム機能内の非推奨スクリーンキャスト機能に保存されている録画済みスクリーンキャストを含む。
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Chatデータ:すべてのチャット履歴と関連するメタデータ、認証されていない訪問者、Chatアカウント設定を含む。
- Chatユーザーデータ: エージェントおよび訪問者のIDを含む。ただし、認証済み訪問者のIDデータは含まない。
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会話:ZendeskメッセージングまたはSunshine Conversations内の会話の内容。
- カスタムオブジェクト:利用資格を持つすべてのお客様にご利用いただける現行バージョンのカスタムオブジェクト機能を使用して保存されたデータ。詳細はこちらをご確認ください。
- 旧バージョンのSunshineカスタムオブジェクト:新規のお客様にはご利用いただけない旧バージョンのカスタムオブジェクト機能を使用して保存されたデータ。詳細はこちらをご確認ください。
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認証済み訪問者機能:ウィジェットおよびWeb SDKでJWTを使用して訪問者を認証する機能。詳細はこちらをご確認ください。
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エージェントワークスペースアカウントのChatアバターおよび添付ファイル:エージェントワークスペースが有効になっているアカウント上のChatバッジ、コンシェルジュアイコン、Chatの添付ファイル(エージェントから訪問者に送信されたもの、または訪問者からエージェントに送信されたもの)。
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エージェントワークスペースアカウント外のChatアバター、添付ファイル:エージェントワークスペースが有効になっていないアカウント上の、上記と同項目。
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Chat履歴、会話ログ、コンバージョン、分析のCSVエクスポート:ChatダッシュボードからリクエストされたすべてのCSVエクスポート。
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リアルタイム監視とリアルタイムAPI:Chatダッシュボード内のリアルタイムメトリックダッシュボードと、アカウント/部門/エージェントのパフォーマンスを描写するAPI。詳細はこちらをご確認ください。
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Chatメールレポート:Chatインフラストラクチャから送信されるすべてのトランザクションメールおよび機能メール:Chat分析レポート、メールパイピング、Web Widgetのチャットの会話ログをメールで送信するオプション、およびChatダッシュボードからのメール経由のエクスポートの共有
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ヘルプセンターのコンテンツ:記事およびそのコメントなど、サブスクライバーのヘルプセンターに投稿されたデータを含む。
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コミュニティフォーラムのコンテンツ:投稿およびそのコメントなど、サブスクライバーのコミュニティフォーラムアカウントに投稿されたデータを含む。
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コミュニティバッジ:コミュニティフォーラム内のメンバーのID。詳細はこちらをご確認ください。
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コンテンツブロックの添付ファイルおよび画像:コンテンツブロック機能内に添付された/同機能内に含まれるファイルおよび画像を含む。
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画像:ヘルプセンター機能およびコミュニティフォーラム機能の記事、投稿、またはコメントに添付された画像ファイルが含まれます。
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アプリケーションデータ:アカウント、ユーザー、メトリック/クエリ/ダッシュボードのメタデータなど、解析機能の一部として保存されるデータが含まれます。
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コネクタのデータ:Zendeskインテグレーションの一部として、他のZendeskサービスおよび機能(SuiteやSupportなど)から分析機能に取り込まれたデータが含まれます。
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メールキャンペーンデータ:分析機能でダッシュボードのメールを受信する受信者のメールアドレスと、メール自体のコンテンツが含まれます。
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本番トラブルシューティングのログ:トラブルシューティングの目的で内部的に使用される例外データおよび本番ログデータを記録します。
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プラットフォームとML解析データ:Zendeskによって機械学習モデルのトレンド分析およびトレーニングのために内部的に使用される、サービスデータの複製物。
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Zendesk WFM(Tymeshift)のユーザーの入力データ:Zendesk WFM(Tymeshift)内のサブスクライバーのプロフィール情報、認証情報、ユーザーの入力データおよび操作を含む。
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ラベル:チケットタグ、カスタムフィールド、音声通話のグループ名、Chatの部門名、Chat/Supportのスキル名など、Zendesk内でサブスクライバーによって定義され、Zendesk WFM(Tymeshift)によって取り込まれた、ラベルおよびカテゴリ。
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サービス電話番号:Zendesk WFM(Tymeshift)によって取り込まれたサブスクライバーのカスタマーサービス電話番号を含む。
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テキストデータ:Zendeskのネイティブのテキスト送信機能(Zendesk Text)内の、SMSメッセージの内容および電話番号自体。
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音声通話データ:Zendeskのネイティブのコール機能(Zendesk Talk)内の、コールログ、コール録音、およびボイスメール録音。