Sales Suiteを初めて使用する場合、またはしばらくの間Zendesk Sellを単体で使用していて、Sellを最大限に活用し、オンラインチャットや充実化した見込みリストから新しいリードを発見する機会をできるだけ増やしたい場合は、この記事の情報を参考にしてください。
パート1:学習
パート2:管理者が行うセットアップ作業
以下の作業を行うには、SellおよびChatの管理者権限が必要です。
- リードと取引先をSellにインポートする - 40分
- リードを見つけて充実化し、働きかけるためにReachを設定する - 10分
- Sellで取引のパイプラインステージを設定する - 10分
- チームをSellおよびChatに追加する - 20分
- Chatでワークフローを作成する - 20分
- ChatウィジェットをWebサイトに追加する - 2分
- SellとChatを統合する - 10分
パート3:営業担当が行うセットアップ作業
Sellの営業担当またはChatのエージェントがSales Suiteを使用して業務を開始するには、いくつかの設定が必要です。
- Sell音声を有効にする - 2分
- メールをSellと統合する - 2分
- カレンダーをSellと統合する - 2分
- Sellモバイルアプリをダウンロードする - 2分
- Chatで空き状況のステータスを設定する - 1分
パート4:Sellを使用する
Sales Suiteの基本 - 5分
Sales Suiteは、Sell音声とReachを含むZendesk SellとZendesk Chatで構成されています。
Sellは、あらゆる営業チームに対して、生産性とプロセス、パイプラインの可視性を向上させる営業支援CRMです。Sellは取引の変更に伴う障害を取り除きます。チームは常に、関連する取引データにアクセスし、分析し、共同作業できるようになります。「音声」は、営業担当者が自動ダイヤルリストを作成して使用できるようにする、Sellのネイティブセールスダイヤラーであり、コールのログ記録と録音を自動で提供します。
Chatは、統合されたライブメッセージングツールです。新規および既存の見込みと交流し、チャットをリードに変えることができます。Reachは、セールスチームがリードリストを瞬時に作成し、見込み客へのアプローチを自動化できるオールインワンのリード生成/エンゲージメントツールです。これにより、より多くの適格な見込み客により短期間でアプローチできるようになります。
Sellにおけるリード、取引先、取引の違い、およびそれらの関係(「リードから顧客へ」を参照)を理解し、Sellにおけるナビゲーションオプションも理解しておくと役立ちます(「Zendesk Sellの紹介」を参照)。
パート2:管理者が行うセットアップ作業
リードと取引先をSellにインポートする - 40分
リードと取引先のSellへのインポートはユーザーも行うことができますが、管理者が、組織がSellの使用を開始する前にインポートを済ませておくとよいでしょう。
Sellにリードや取引先を取り込む方法はいくつかあります。たとえば、スプレッドシート、CSVファイル、またはSalesforceなどの営業支援ソフトウェアから既存のリードや取引先をインポートできます。リードキャプチャーフォームまたはZendesk Supportインテグレーションを使用して、新しいリードを追加できます。Excelファイルのデータであれ、以前のシステムからのエクスポートであれ、インポートを容易にするには、データがクリーンで整理されている必要があります。
このアクティビティを完了するまでの時間は、データの量と形式によって異なります。
「Importing leads from different sources(様々なソースからのリードのインポート)」および「CSVファイルを使用したリード、取引先、取引のインポート」を参照してください。
また、レコードをインポートするときに、カスタムフィールドをSellに取り込むこともできます。組織にとって重要なフィールドまたはデータポイントを作成できます(必要に応じて、入力を義務付けます)。
「Creating custom fields(カスタムフィールドの作成)」を参照してください。
リードを見つけて充実化し、働きかけるためにReachを設定する - 10分
Reachを使用することで、営業担当はターゲットを絞ったリードリストを作成して新たな商談機会を発見したり、コンタクト情報を充実させて適切な人とつながりを持ったり、カスタマイズされたメールシーケンスを自動化して効率的に見込み客とのつながりを強化することができます。
Reachでは次のことが可能です。- プロスペクティング:2,000万社を超える企業と3億9,500万件の見込み客のレコードのデータベースに瞬時にアクセスできるため、業界や地域などに基づいてターゲットを絞ったリードリストを作成できます。詳細については、「Sell Reachを使用したプロスペクティング」を参照してください。
- 充実化:リードや取引先の詳細なプロフィールを作成したり、古くなった情報を、より重要な最新の取引先情報に置き換えます。詳細については、「Sell Reachを使用した充実化」を参照してください。
- エンゲージメント:メールシーケンスを作成および自動化して、カスタマイズされたアウトリーチを自動化します。カスタマイズされたメールテンプレートを使用し、所定の頻度でメールを送信することで、より少ない労力でより多くの見込み客に働きかけます。詳細については、「Sellでのメールシーケンスの設定」および「Sellでリードにメールシーケンスを送信する方法」を参照してください。
「Configuring Reach(Reachの設定)」を参照してください。
Sellで取引のパイプラインステージを設定する - 10分
Sellには設定できる項目がたくさんありますが、最も重要なのはSellでの営業プロセスをセールスパイプラインのステージにマッピングすることです。これらのステージは、各商談での進捗に基づいて商談を整理および分類するのに役立ち、売上による売上予測にも直接影響します。
セールスパイプラインは「取引」ページからアクセスでき、「設定」>「カスタマイズ」>「パイプライン」で設定できます。
「Customizing your deal pipeline stages(取引パイプラインステージのカスタマイズ)」を参照してください。
その他のカスタマイズオプションについては、「アカウントの作成」を参照してください。
チームをSellおよびChatに追加する - 20分
自社の営業体制に満足している場合は、チームや同僚をSellに追加して共同作業を開始できます。ユーザーはSellに、エージェントと部門はChatに追加します。チームにどちらかの製品のライセンス(シート)を与えるか、または両方の製品のライセンスを与えるかを検討します。一方の製品のライセンスしかない場合は、他の製品については表示のアクセス権が付与され、権限は制限されたものになります。
「Sellでのユーザーの追加」および「エージェントと部門の作成」を参照してください。
Chatでワークフローを作成する - 20分
組織に合わせてChatを設定します。
ルーティングを有効にして、受信チャットリクエストをエージェントに送信する方法を指定したり、チャットがオフラインのときに訪問者がメッセージを残すことができるようにフォーム設定を管理できます。具体的には、ユーザーが特定のページにアクセスしたときに起動するトリガを追加したり、エージェントが一般的なあいさつの代わりに使用できるショートカットを作成したりできます。
ChatウィジェットをWebサイトに追加する - 2分
訪問者とチャットで会話するには、Zendesk ChatウィジェットのスクリプトをページのHTMLのソースコードに埋め込んで、あらかじめサイトにウィジェットを追加しておく必要があります。
「WebサイトへのZendesk Chatの追加」を参照してください。
SellとChatを統合する - 10分
Sell内のChatにアクセスし、ChatインターフェイスからSellデータを表示するように、Sell-Chatインテグレーションを設定します。また、Sellのアクティビティフィードで取引先、リード、および取引のチャット履歴を見ることができます。
「Zendesk Sell-Chatインテグレーションの設定」を参照してください。
パート3:営業担当が行うセットアップ作業
Sell音声を有効にする - 2分
Sell音声コールの発信および受信に使用するSellの電話番号を選択します。アカウントをアクティブにするには、自分の電話番号を登録する必要があります。
「Sell音声を有効にする」を参照してください。
メールをSellと統合する - 2分
「設定」>「ツール」>「メール」から、メールでの会話をSellアカウントのリードや取引先と同期します。メールを同期すると、顧客のアクティビティを詳しく把握できます。たとえば、以下のことができます。
- Sellで直接メールを送信する
- リードまたは見込みがメールを開封した回数を表示する
- メール内に追加したリンクがクリックされた回数を確認する
- メールが初めて開封されたときに通知を受け取る
- メールテンプレートを使用して、顧客にメールキャンペーン、差し込み印刷、またはパーソナライズされた更新を送信する
- スマートリストを使用して、動的なメールレポートを取得する。たとえば、最後にやりとりしてからの経過日数、リードからの応答のないメール、または最後に送信したメールなどでフィルタリングしたレポート結果を取得することができます。
- メールの印象分析でリスクのある取引を特定する
- パーソナライズされ、ターゲットを絞った一斉送信メールを送信する
「メールをSellと統合する」を参照してください。
カレンダーをSellと統合する - 2分
カレンダーを接続して、見込みまたは顧客のレコードと照らし合わせて記録された、Sell内のすべての商談予約を確認できます。
「カレンダーをSellと統合する」を参照してください。
Sellモバイルアプリをダウンロードする - 2分
Sell用のiOSアプリまたはAndroidアプリをダウンロードすれば、外出先でSellを使うことができます。
詳細については、「Sellモバイルアプリの使用」および「Tracking visits in Sell(Sellでの訪問追跡)」を参照してください。Chatで空き状況のステータスを設定する - 1分
Chatエージェントは、チャットリクエストを効率的に処理できるように、自分のChatステータスを設定する必要があります。
「対応状況のステータスの設定」を参照してください。
パート4:Sellを使用する
リードと取引先を確認し、更新する - 2分
管理者はすでにSellにリードと取引先をインポートしていて、「リード」ページと「取引先」ページでチェックすることができます。自分でリードや取引先を追加することもできます(「Importing leads from different sources(様々なソースからのリードのインポート」を参照)。
スマートリストを作成する - 5分
データポイントをソート、フィルターおよび保存することで、リード、取引先および取引の個人的なビューを作成し、ログインするたびに簡単にアクセスできるようにします。一括メール送信やチーム用テンプレートの作成などのアクションを、スマートリストから直接実行できます。
「スマートリストの作成」を参照してください。
メールシーケンスをリードに送信する - 2分
メールシーケンスを使用してメールを一定の間隔でリード(見込み)に自動送信することで、カスタマーにエンゲージすることができます。Sell管理者がSellでメールシーケンスの設定を終えたあとで、シーケンスへのリードの登録を開始することができます。
「Sellでリードにメールシーケンスを送信する方法」を参照してください。
Sell音声を使用して電話をかけたりテキストメッセージを送信する - 2分
Sellから直接リードや取引先に電話するかテキストメッセージを送ると、自動的に通話が録音されます。
「Sell音声でのコールとテキストメッセージの使用」を参照してください。
Chatを使用してセールスパイプラインを更新する - 5分
Chatを使用して、チャットを既存のSellの取引先と照合することで顧客についての理解を深め、リードまたは取引先アクティビティフィードで会話を表示します。Chatの会話から新しいリードを獲得することもできます。
「Enriching your sales pipeline with Zendesk Chat(Zendesk Chatを使用したセールスパイプラインの充実化)」を参照してください。