この記事では、Zendeskのディザスタリカバリの拡張について説明します。
メモ:ディザスタリカバリの拡張は、Guideアカウントとヘルプセンター機能を対象としています。
この記事では、次のトピックについて説明します。
ディザスタリカバリの拡張について
ディザスタリカバリの拡張はZendeskデータの保護機能を強化し、Zendeskサービスに障害が発生した場合でも迅速にサービスを復旧させます。この機能を使用すると、Zendeskのデータはリアルタイムで複製され、優先的にクラウドレジリエンスが適用されます。
ディザスタリカバリの拡張の主な機能
ディザスタリカバリの拡張の主な機能として以下のものがあります。
- リアルタイムデータレプリケーション:Zendeskは、アマゾンウェブサービス(AWS)のアベイラビリティーゾーン内や複数のゾーンにリアルタイムでデータを複製し、冗長性を確保し、大規模な災害が発生した場合のデータ損失を低減します。このレプリケーションは、Zendeskサービスのデータと同じリージョン内で行われます。
- アベイラビリティーゾーンの冗長性:各地域内のZendeskインフラストラクチャは、冗長性を高めるために、物理的に異なる2つ、場合によっては3つのアベイラビリティーゾーンに分散されています。アベイラビリティーゾーンに影響を及ぼす重大な問題が発生した場合、この構造により、Zendeskは存続しているアベイラビリティーゾーン内で復旧できます。第2のアベイラビリティーゾーンは、AWSの弾力的なスケーリング機能とともに、サービスの迅速な復旧、あるいは場合により継続的なオペレーションを提供します。
- トラフィックの優先順位付け:ディザスタリカバリの拡張は、AWSアベイラビリティーゾーンの冗長性とCloudflareのエッジネットワーク機能を組み合わせたもので、他のサブスクライバーのために追加容量が復元される間、ディザスタリカバリの拡張のサブスクライバーのトラフィックを優先的に処理します。
- 優先的リカバリ計画:Zendeskは、サービスの優先的リカバリ計画が有効であることを検証するために、テスト活動やイベントのプログラムを実施して言います。これらの演習のシナリオはさまざまであり、Zendeskの事業継続計画およびディザスタリカバリ計画のさまざまな要素をテストして、計画の総合的な堅牢さを検証します
災害が発生した場合、以下の目標が適用されます。
- 4時間の目標復旧時間(RTO): Zendeskは、災害または複数の災害が発生した場合に、災害がアカウントで使用されているすべてのアベイラビリティーゾーンに影響を及ぼしている場合を除き、災害が宣言されてから4時間以内にZendesk Supportアカウントの通常のオペレーションを復旧することを目標としています。
- 1時間以内の目標復旧時点(RPO): Zendeskは、お客様のアカウントのデータ損失を1時間未満に抑えることを目標としています。 この時間は、Zendeskが災害の発生を宣言した時点ではなく、障害が発生した時点から計算されます。
- サービスとトラフィックの優先順位付け: Zendeskアカウントの復旧は、ディザスタリカバリの拡張を購入していない他のサブスクライバーのアカウントよりも優先されます。また、お客様のアカウントのトラフィックは、Zendeskのコンテンツ配信ネットワーク(CDN)内の他のアカウントのトラフィックよりも優先されます。
ディザスタリカバリの拡張の適用除外
この記事で説明したディザスタリカバリの拡張およびその実践内容は、Zendesk Suite内の機能、サードパーティのメッセージングプロバイダーとのSupportとChatのインテグレーション、Zendesk Sunshine Conversations、Zendesk Sell、Zendesk WFM(Tymeshift)、Zendesk QA(Klaus)、Zendesk Sunshine、カスタムオブジェクト、カスタムイベント、および統合プロフィールには適用されません。これらの機能が、スタンドアロンで使用できるか、Zendesk SuiteおよびSupportで提供されているかに関係ありません。Zendesk Suite、Zendesk Support Suite、またはディザスタリカバリの拡張機能が含まれているSales Suiteのサービスプランを購入された場合、ディザスタリカバリの拡張機能は、この機能の対象となる基盤のサービスにのみ適用されます。