Zendesk SellとZendesk Supportを統合すると、SupportチケットにSellからアクセスしたり、SellデータをSupportインターフェイスから参照したりすることができます。これにより、取引先に関する最も重要な情報にアクセスしやすくなり、営業やサポートチームのコミュニケーションにも役立ちます。
Zendesk SellとZendesk Supportを統合することで、カスタマーに関する情報をSellで包括的に把握できるようになります。Sellの取引先をクリックすると、Supportとのやりとりの履歴と、すべてのチケット(未解決のものから順に)を確認できます。インテグレーションの設定に進むには、「Zendesk Sell-Supportインテグレーションの設定」を参照してください。
この記事では、次のトピックについて説明します。
Sellユーザーのチケット権限について
Zendesk Sellアカウントを持つすべてのユーザーはSupportにアクセス可能ですが、権限が制限されています(デフォルトで、Supportのロールは閲覧担当ロールです)。インテグレーションでは、このロールに基づいてSupportへのアクセスを許可し、チケットデータを取得します。すべてのカスタマーチケットが表示されるようにするには、Support内でチケットの割り当て先となるグループすべてに営業担当を追加します。
Supportの営業担当ロールの権限では、どのグループにも割り当てられていないチケットを表示できないことがよくあります。この場合は、営業担当がアクセスできるグループのいずれかに新しいチケットを割り当てるトリガを作成します。
営業担当がSupportで閲覧担当のロールしか持っていない場合、エンドユーザーを作成する権限がありません。閲覧担当が、まだSupportにエンドユーザーがいない取引先の代わりにチケットを作成する場合、閲覧担当がチケットのリクエスタになります。そのため、チケットを担当するエージェントが本来のリクエスタである取引先を特定して、チケットへの応答を取引先に送信できるように、実際のリクエスタデータ(Sellの取引先のデータ)を記載したメモが自動的にチケットに追加されます。
部門間のコミュニケーションを向上させるために営業チームを支援する
取引の成約率と更新率を向上させるには、取引先とのコールを準備する営業担当が、Supportチケットを通じて報告された問題を把握し、その取引先に関連する最も関連性の高い情報を参照する必要があります。
Zendesk SellとZendesk Supportのインテグレーションにより、営業担当はSellのインターフェイス内で、取引先とのすべてのコミュニケーションを把握できます。Sell内のリードまたは取引先のメールアドレスまたは電話番号が、Supportのリクエスタのデータと一致すると、チケットは自動的にSellのオブジェクトカードのチケットウィジェット内に表示されます。
明確さを高め、イベントの過負荷を防ぐために、チケットウィジェットには最も重要な未解決のチケットのみが表示されます。チケットを参照ビューでは、すべてのチケットを見ることができます(解決済みのチケットを含む)。
カスタマーに代わってチケットをリクエストする
商談中に問題が報告されたり、カスタマーの主なコンタクト先である営業担当が問題に関する情報を受け取ったりすることがあります。
営業担当は、チケットウィジェットの(+)をクリックし、問題に関する短いフォームに入力することで、カスタマーに代わってチケットを直接Sellに送信できます。わかりやすくするために、チケットの説明は社内メモとして追加され、Supportのスタッフにのみ表示されます。エージェントがチケットに応答すると、パブリック返信がカスタマーに直接送信されます。
まだSupportに登録されていないカスタマーに代わって営業担当からチケットがリクエストされると、カスタマーのメールアドレスと電話番号がSupportに伝えられ、エージェントがスムーズにコミュニケーションを取れるようになります。
Supportチームを支援する
Zendesk SellとZendesk Supportを統合することで、Supportのエージェントはカスタマーの商談状況をすばやく把握し、営業に関わる情報を営業部門に伝えることができます。この機能について詳しくは、「SupportでのZendesk Sellアプリの使用」を参照してください。