この記事で説明する機能は、2026年5月11日から6月12日にかけて、すべてのSuiteプランおよびSupportプランで順次利用可能になります。そのため、アカウントでは、この機能がまだ表示されない場合があります。詳しくは、こちらの製品関連の告知をご覧ください。
フェイクインテグレーションを利用すると、実際のAPIコールや外部データの取得を行わずに、会話内にすでに存在するデータを使用して、対話にカスタム機能を追加できます。これにより、JSONataを使用して、データ操作、比較、その他のタスクを対話フロー内で処理するロジックを実装できます。
この種のインテグレーションは、リアルタイムの外部データを必要としないタスクの処理に役立ちます。また、AIエージェントの機能を標準機能の範囲を超えて拡張する「ヘルパー」インテグレーションとして機能します
この記事では、次のトピックについて説明します。
フェイクインテグレーションについて
フェイクインテグレーションは、会話内ですでに利用可能なデータを処理または操作したい場合に役立ちます。たとえば、フェイクインテグレーションを使用すると、次のようなタスクを実行できます。
- データをより適切な形式に変換する。
- 複雑なCRMデータやAPIデータを整形およびフィルタリングする。
- 日付を比較して、最新の日付を見つける。
- 現在の曜日と時刻を取得する。
- 日付が特定の期間内にあるかどうかを確認する。
- URLに特定の単語が含まれているかどうかを確認する。
- null値の有無を確認し、置換する。
- データ内の文字や記号を置換する。
- 大文字と小文字を区別しないフィルターを使用してデータを検索し、最初に一致した値を返す。一致する値がない場合は、フォールバック応答を返す。
JSONataを使用してロジックを定義できる場合は、これらの便利なインテグレーションを使用して会話を強化できます。
フェイクインテグレーションの構築
ヒント:フェイクインテグレーションを構築する前に、インテグレーションビルダーでJSONataを使用する方法を理解しておくことをお勧めします。詳しくは「AIエージェントでのJSONataの使用」を参照してください。
フェイクインテグレーションを構築するには、通常どおりAPIインテグレーションを作成します。ただし、データのリクエストは一切行われません。
フェイクインテグレーションを構築するには
- メインメニューで、「APIインテグレーション」をクリックします。
- 画面右上にある「インテグレーションを追加」をクリックします。
- 「インテグレーションを追加」ウィンドウで、次の操作を行います。
- 「インテグレーション名」フィールドに、何のインテグレーションがわかるような名前を入力します。
- (オプション)「説明」フィールドに、そのインテグレーションの用途がわかる説明を入力します。
- 「保存」をクリックします。
- 左側のサイドバーの「環境」で、環境(「本番環境」などを選択します。
- 「メソッドタイプ」を「GET」に設定します。
- 「URL」フィールドにダミーURLを入力します(例:https://dummyjson.com/http/200))。

メモ:フェイクインテグレーションはインテグレーションフレームワーク内でホストされるため、接続先として有効なURLを指定する必要があります。上記の例では https://dummyjson.com/http/200 を使用していますが、このURLの可用性は保証されません。用途に合った任意のダミーURLを使用できます。指定したURLに対してAPIコールは行われますが、フェイクインテグレーションではレスポンスのデータは処理されません。
- 「認証タイプ」が「認証なし」に設定されていることを確認します。
- (オプション)左側のサイドバーの「シナリオ」で「失敗」にカーソルを合わせ、オプションメニュー
)から「削除」を選択します。フェイクインテグレーションには失敗シナリオは必要ありません。 - 左側のサイドバーの「シナリオ」で「成功」を選択します。
- シナリオに応じて、次のいずれかを実行します。
- 単純なクエリの場合は、「シナリオクエリ」フィールドに入力します。たとえば、ブール値のレスポンスのみが必要な場合は、ここにクエリを入力するだけで十分です。
- リクエストパラメータ(会話から取得)に基づいてロジックを定義する必要がある場合は、次の操作を行います。
- 「シナリオクエリ」フィールドに「requestParameters」と入力します。
- 「セッションパラメータ」に、フェイクインテグレーション用のパラメータを入力します。以下のスクリーンショットには、曜日と現在の時刻を返すためのパラメータとJSONata式の例が含まれています。
- 「保存」をクリックします。
対話内へのフェイクインテグレーションの追加
対話ビルダーで、APIインテグレーションブロックを追加し、フェイクインテグレーションを選択できます。
対話内にフェイクインテグレーションを追加するには
- 画面右上にあるAIエージェントのドロップダウンフィールドで、対話を更新するAIエージェントを選択します。
- 左側のメインメニューで、「コンテンツ」>「目的」を選択します。
- 対話を更新する目的を選択します。
- 「返信」タブを選択します。
- 対話を更新する返信を選択し、「対話を編集」をクリックします。
- 対話内の適切な箇所でプラスアイコン(+)をクリックし、APIインテグレーションブロックを追加します。
- 上記で作成したフェイクインテグレーションを選択します。
これで、会話内でフェイクインテグレーションの分岐に到達すると、フェイクAPIインテグレーションが呼び出され、成功シナリオで定義したセッションパラメータを対話で使用できるようになります。以下の例では、フェイクインテグレーションから返された曜日ベースのパラメータを使用して、条件分岐ブロックにデータを渡すフェイクインテグレーションを示しています。