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フェイクインテグレーションを使用すると、実際のAPIコールを実行したり、外部データを取得したりすることなく、会話にすでに存在するデータを使用して、対話にカスタム機能を追加できます。これにより、対話フロー内のデータの操作や比較、またはその他のタスクにJSONataを使用してロジックを実装できます。
このタイプのインテグレーションは、リアルタイムの外部データを必要としないタスクの処理に便利です。AIエージェントの機能を標準機能を超えて拡張するための「ヘルパー」インテグレーションとして機能します。
この記事では、次のトピックについて説明します。
フェイクインテグレーションについて
フェイクインテグレーションは、会話内ですでに利用可能なデータを処理または操作する場合に役立ちます。たとえば、フェイクインテグレーションを使用して、次のタスクを実行できます。
- データをより適切な形式に変換
- 複雑なCRMまたはAPIデータのフォーマットとフィルター
- 日付を比較して最新の日付を検索
- 現在の日時を取得
- 日付が特定の期間内かをチェック
- URLに特定の単語が含まれているかをチェック
- NULL値をチェックして置換
- データ内の文字や記号を置換
- 大文字と小文字を区別しないフィルターを使用して、データを検索し、最初に一致した値を返すか、一致する値がない場合はフォールバック応答を提供
JSONataを使用してロジックを定義できる場合、これらの便利なインテグレーションを使用して会話を強化できます。
フェイクインテグレーションを構築する
ヒント:フェイクインテグレーションを構築する前に、インテグレーションビルダーでJSONataを使用することに慣れるようお勧めします。JSONataを有効にするを参照してください。
フェイクインテグレーションを構築するには、通常通りAPIインテグレーションを作成します。ただし、データはリクエストしません。
フェイクインテグレーションを構築する手順
- メインメニューで、APIインテグレーションをクリックします。
- 右上の「インテグレーションを追加」をクリックします。
- 「インテグレーションを追加」ウィンドウで、次の手順を実行します。
- 「インテグレーション名」フィールドに、分かりやすい名前を付けます。
- (オプション)「説明」フィールドに、その目的を思い出せるように、インテグレーションの説明を入力します。
- 「保存」をクリックします。
- 左側のサイドバーの「環境」で、環境(本番環境など)を選択します。
- 「メソッドタイプ」を「GET」に設定します。
- 「URL」フィールドに、ダミーのURL(例:https://dummyjson.com/http/200)を入力します。
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メモ:フェイクインテグレーションはインテグレーションフレームワーク内でホストされるため、有効なURLを参照する必要があります。上記の例ではhttps://dummyjson.com/http/200を使用していますが、その可用性は保証されません。妥当と思えるダミーURLを使用できます。指定されたURLに対してAPIコールが実行されますが、応答からのデータはフェイクインテグレーションでは処理されません。
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- 「認証タイプ」が「認証なし」に設定されていることを確認します。
- (オプション)左側のサイドバーの「シナリオ」で、「エラー」にカーソルを合わせ、オプションメニュー(
)を選択し、「削除」を選択します。フェイクインテグレーションに失敗シナリオは必要ありません。
- 左側のサイドバーの「シナリオ」で、「成功」を選択します。
- シナリオに応じて、次のいずれかを実行します。
- 単純なクエリの場合は、「シナリオクエリ」フィールドに入力します。たとえば、ブール値の応答のみが必要な場合は、ここにクエリがあれば十分です。
- リクエストパラメータ(会話から)に基づいてロジックを定義する必要がある場合:
- 「シナリオクエリ」フィールドに「requestParameters」と入力します。
- 「セッションパラメータ」の下に、フェイクインテグレーションのパラメータを入力します。以下のスクリーンショットは、曜日と現在の時刻を返すパラメータとJSONata式の例です。
- 「保存」をクリックします。
対話内にフェイクインテグレーションを追加する
対話ビルダーで、APIインテグレーションノードを追加し、フェイクインテグレーションを選択できます。
対話内にフェイクインテグレーションを追加する手順
- 右上のAIエージェントのドロップダウンフィールドを使用して、対話を更新するAIエージェントを選択します。
- 左側のメインメニューで、「コンテンツ」 > 「目的」の順に選択します。
- 対話を更新する目的を選択します。
- 「返信」タブを選択します。
- 対話を更新する返信を選択し、「対話を編集」をクリックします。
- 対話の適切なポイントでプラスアイコン(+)をクリックし、APIインテグレーションブロックを追加します。
- 上記で作成したフェイクインテグレーションを選択します。
これで、会話内でフェイクインテグレーションの分岐に到達すると、フェイクAPIインテグレーションが呼び出され、成功シナリオで定義したセッションパラメータが対話で利用できるようになります。以下の例に、フェイクインテグレーションによって返された曜日ベースのパラメータを使用して、条件設定ブロックにフェイクインテグレーションをフィードする方法を示します。
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