大勢のカスタマーを相手にしていると、いらだっているカスタマーを見落としてしまうことがあるかもしれません。多くの場合、エスカレートされたチケットを追跡することで、カスタマーをいらだたせないようにできます。このサポート上のヒントは、チケットをより効果的にエスカレートするトリガを作成するのに役立ちます。
カスタムトリガは、Team、Professional、およびEnterpriseの各プランでのみ利用できます。
グループを作成する
トリガを作成する前に、エスカレーショングループを作成する必要があります。
- 管理センターで、サイドバーのメンバーアイコン()をクリックし、「チーム」>「グループ」を選択します。
- 「グループを追加」をクリックします。
- グループに「エスカレーション」という名前を付け、エスカレーションされたチケットを処理するエージェントを選択します。
- 操作が終わったら、「保存」をクリックします。
トリガを作成する
エスカレーションされたチケットは、3種類のトリガで管理できます。カスタムトリガの作成の詳細については、「チケットの更新とトリガを使用したワークフローの効率化」を参照してください。
トリガには次の種類があります。
エスカレーショントリガ
最初のトリガは、リクエスタがチケットで使用しているテキストに基づいて、チケットをエスカレーションします。
- 管理センターで、サイドバーの「 オブジェクトとルール」をクリックし、「ビジネスルール」>「トリガ」を選択します。
- 「トリガを追加」をクリックします。
- トリガに名前を付けます。
- 「次のすべての条件を満たす」で「チケット:ステータス」>「より小さい」>「解決済み」を選択します。
- 「条件を追加」をクリックします。
- 「チケット:タグ」>「次のいずれも含まない」>「Escalated_Customer」を選択します。メモ:この条件をトリガすることは重要です。無効化条件を作成すれば、トリガが繰り返し実行されるのを防ぐことができます。
- 「次のいずれかの条件を満たす」で「チケット:コメントテキスト」>「少なくとも次の語句の1つを含む」を選択します。いらだっているカスタマーがよく使う語彙や語句を入力します。
- 「アクション」で、「チケット:タグを追加」>「Escalated_Customer」を選択します。
- 新しい条件を追加し、「チケット:優先度」>「緊急」を選択します。
- 新しい条件を追加して、「チケット:グループ」>「エスカレーション」を選択します。
- 「作成」をクリックします。
不満足トリガ
2番目のトリガセットは、コメントの有無にかかわらず、満足度の低いチケットをエスカレートします。
コメントなしの場合
- 「トリガを追加」をクリックします。
- トリガに「不満(コメントなし)」という名前を付けます。
- 次のすべての条件を満たす」で「チケット:ステータス」>「より小さい」>「解決済み」を選択します。
- 「条件を追加」をクリックします。
- 「チケット:満足度」>「=」>「不満」を選択します。
- 新しい条件を追加し、「チケット:タグ」>「次のいずれも含まない」>「Bad_CSAT_no_comment」を選択します。
- 「アクション」で、「チケット:タグを追加」>「Bad_CSAT_no_comment」を選択します。
- 「作成」をクリックします。
コメント付きの場合
- 「トリガを追加」をクリックします。
- トリガに「不満(コメント付き)」という名前を付けます。
- 次のすべての条件を満たす」で「チケット:ステータス」>「より小さい」>「解決済み」を選択します。
- 「条件を追加」をクリックします。
- 「チケット:タグ」>「次のいずれも含まない」>「Bad_CSAT_with_comment」を選択します。
- 新しい条件を追加し、「チケット:満足度」>「=」>「不満(コメント付き)」を選択します。
- 「アクション」で、「チケット:タグを追加」>「Bad_CSAT_with_comment」を選択します。
- 「作成」をクリックします。
エージェントの更新回数
最後に追加するこのトリガも重要です。統計的には、同じリクエスタと3回を超えるやりとりを行った後、高いカスタマー満足度評価を得る可能性が急激に低下するため、エージェントの更新回数が3回以上になった場合のトリガを追加しておくことが重要です。
- 「トリガを追加」をクリックします。
- 「次のすべての条件を満たす」で「チケット:ステータス」>「より小さい」>「解決済み」を選択します。
- 「条件を追加」をクリックします。
- 「チケット:タグ」>「次のいずれも含まない」>「3touch_or_more」を選択します。
- 新しい条件を追加し、「チケット:エージェントが回答 | より大きい | 3」を選択します。
- 「アクション」で、「チケット:グループ」>「エスカレーション」を選択します。
- 新しい条件を追加し、「チケット:タグを追加」>「3touch_or_more」を選択します。
- 「作成」をクリックします。
ビューを作成する
エスカレーショングループのビューを作成できるようになりました。ビューを作成すると、エージェントは注意が必要なチケットを簡単に特定できます。
- 管理センターで、サイドバーの「 ワークスペース」をクリックし、「エージェントツール」>「ビュー」を選択します。
- 「ビューを追加」をクリックします。
- 「エスカレーション」という名前を付けます。
- 「次のすべての条件を満たす」で「チケット:タグ」>「Escalated_Customer, 3touch_or_more, Bad_CSAT_no_comment, Bad_CSAT_with comment」を選択します。
- 「グループ分けの基準」で、「最新更新」を選択します。
- 「表示順」で「ID」を選択します。
- 「利用可能」で、「グループ内のエージェント:エスカレーション」を選択します。
メモ:エスカレーションを処理しないエージェントがチケットにアクセスできないようにするには、このグループを選択します。
- 「保存」をクリックします。
このプロセスにより、エージェントの時間やカスタマーの時間を無駄にすることなく、関係者を不安に陥いらせることもなく、多くのエスカレーションを解決できるようになります。緊急ステータスを設定したり、エスカレーションチケットを解決するための特別な訓練を受けたエージェントグループにエスカレーションしたりすることで、カスタマーを意図せずに取りこぼしてしまうことがなくなります。