ダッシュボードを作成する際、特定のユーザーに対してすべてのデータを見せるのではなく、一部のデータだけを見せるようにしたい場合があります。ユーザーごとに個別にフィルターをかけたダッシュボードを作成してもよいですが、データの閲覧を制限するという目的には、ダッシュボードの制限を使う方がはるかに簡単です。
たとえば、エージェントの生産性を監視するダッシュボードを作成する場合に、ダッシュボードの制限を使用して、各エージェントがダッシュボードを開いたときに自分のメトリックだけを見られるようにすることができます。
この記事では、次のトピックについて説明します。
ダッシュボードの制限を作成する
ダッシュボードの閲覧者に何を見せるかを決める最初のステップは、ダッシュボードの制限を作成することです。ダッシュボードの制限は、ユーザーが閲覧できるデータ(データセット、属性、属性値などに分けられる)を決める一連のルールです。
Professionalプランのお客様は、ダッシュボードの制限を最大10個まで作成できます。Enterpriseプランのお客様は、最大100個まで作成できます。
ダッシュボードの制限を作成するには
- 既存のダッシュボードを編集するために開きます。または、ベータ版ダッシュボードビルダーを使って新しいダッシュボードを作成します。ヒント:Supportのエージェント生産性テンプレートを使用すると、過去7日間のエージェントの生産性の全体像を表示するように設計されたダッシュボードをすばやく作成できます。
- 「共有」ボタンの隣にある矢印をクリックし、「データ制限を管理」を選択します。
- 「制限を作成」をクリックします。
- 表示されるウィンドウで、次のフィールドに入力します。
- 名前:ダッシュボード制限に、わかりやすい名前を付けます。
- データセット:データ制限を行いたいデータセットを選択します。
- フィルター:データ制限を行いたい属性を選択します。詳しくは「動的属性のリスト」を参照してください。
-
値:上で選択したフィルターについて、ダッシュボードの閲覧者に表示する値を選択します。特定の値を、入力して検索することもできます。たとえば、特定のエージェントに割り当てられたチケットのみをダッシュボードに表示させたい場合、「フィルター」で「担当者名」を選択し、そのエージェントの名前を「値」で選択します。
「閲覧者に基づく」オプションを選択すると、サインインユーザーに基づいてダッシュボードのデータが動的に制限されます。たとえば、「担当者名」のフィルターと「閲覧者に基づく」の値を選択した場合、ダッシュボードには、そのサインインユーザーが担当者になっているチケットのみが表示されます。
メモ:「閲覧者に基づく」設定を使用するダッシュボード制限は外部で共有できません。
- 必要に応じて、「フィルターを追加」を選択し、「データセット」、「フィルター」、「値」のセットを追加で選択します。ダッシュボードの制限レベルが希望どおりになるまで、フィルターは必要なだけ追加することができます。
対応するデータセット/フィルター/値セットの「フィルターを削除」をクリックすることで、いつでもフィルターを削除できます。
- 完了したら、「ダッシュボードの制限を作成」をクリックします。「ダッシュボードの制限」ウィンドウが開き、この手順で作成した制限と、このダッシュボードに既存の制限がある場合はそれらの制限が表示されます。
- 「完了」をクリックします。
ダッシュボードの制限の作成は、ダッシュボードの閲覧者に何を見せるかをコントロールする最初のステップです。ただし、ダッシュボードの制限を有効にするには、対象となるユーザーに対してダッシュボードの制限を共有する必要があります。
制限されたダッシュボードをユーザーと共有する
1個でもダッシュボード制限を作成したら、その制限をユーザーと共有する必要があります。ダッシュボードの制限をユーザーと共有すると、そのユーザーは制限付きダッシュボードに招待されます。つまり、招待されたユーザーは、上の手順で作成されたダッシュボードの制限で定義されたデータしか閲覧することができません。
制限されたダッシュボードをユーザーと共有するには
- 既存のダッシュボードを編集するために開きます。または、ベータ版ダッシュボードビルダーを使って新しいダッシュボードを作成します。
- 「共有」をクリックします。「メンバーを招待する」ウィンドウが表示されます。
- 「チームメンバーまたはグループを追加する」フィールドで、ダッシュボードを共有したいユーザーを選択します。特定のユーザーを入力して検索することもできます。
- 「アクセス」フィールドで、ダッシュボードの制限を選択します。この制限により、選択したユーザーが見ることのできるデータが定義されます。選択したユーザーにダッシュボードの制限を適用したくない場合は、「すべてのデータ」を選択します。「アクセス可能なメンバー」パネルに、ダッシュボードを現在見ることのできるユーザーが表示されます。
ヒント:既存のダッシュボードの制限がどれもニーズに合わない場合は、このドロップダウンの「ダッシュボードの制限を作成」をクリックして、新しいダッシュボードの制限を作成することができます。
- (オプション)ダッシュボードを見せるためにユーザーを招待するメール通知を送信したくない場合は、「メール通知を送信」チェックボックスをオフにします。メールを送信しなかった場合でも、ユーザーはレポートライブラリでダッシュボードを見つけたり、ダッシュボードのURLにアクセスすることができます。
- 「メンバーを招待する」をクリックします。
制限されたダッシュボードを表示する
ベータ版のダッシュボードビルダを使って作成されたダッシュボードをユーザーが開くと、一番上にダッシュボード名と、現在適用されているダッシュボードの制限が表示されます。
複数のダッシュボードの制限にアクセスできるユーザー(管理者など)は、別の制限に切り替えて、ダッシュボードに表示されるデータを変更することができます。1個のダッシュボードの制限にしかアクセスできないユーザーは、選択を切り替えることはできません。
制限されているダッシュボードを表示するには
- ベータ版ダッシュボードビルダーを使って作成されたダッシュボードを開きます。
- 他のダッシュボードの制限にアクセスできる場合は、ダッシュボード名の横にあるドロップダウンを選択すると、別のダッシュボードの制限に切り替えることができます。
動的属性のリスト
任意の履歴データセットまたは属性を使用して、ダッシュボードの制限を作成できます。ただし、閲覧者に基づいてダッシュボードのデータを動的に変更できるのは、以下の表に示す属性だけです。
ライブデータ用にダッシュボードの制限を作成することはできません。
データセット | 対応する属性 |
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Support - チケット |
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Support - Updates history |
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Support - SLAs |
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Support - 未解決のチケットの推移 |
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Talk - 総コール数 |
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Chat - チャット対応 |
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Chat - メッセージングチケット |
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