従業員からのサポートリクエストをZendeskで管理している場合、Workdayのサイドバーアプリを統合することで、チケット管理エクスペリエンスが大幅に向上します。このアプリを使用すると、Zendeskのチケット内で従業員の重要なデータに直接アクセスできるため、チケットの解決が迅速になり、エージェントのワークフローが最適化されます。
Zendesk Support用Workdayアプリについて
ZendeskとWorkdayサイドバーアプリとのインテグレーションにより、Zendeskチケット内で従業員データを直接閲覧できる読み取り専用ビューが提供され、エージェントの業務効率が向上します。
たとえば、ある従業員から会社のポリシーに関する質問のチケットを受け取った場合、人事担当者はWorkdayに切り替えることなく、チケット内からその従業員の役職や雇用形態などの情報を調べることができます。同様に、ハードウェアの購入をサポートするIT担当のエージェントは、従業員の勤務先住所を確認し、購入機器の送付先を決定することができます。
エージェントは「アプリ」パネル()からWorkdayの認証情報を使用してアプリにサインインします。Workdayにサインインすると、チケットのサイドバーにチケットリクエスタの従業員データが表示されます。アプリ画面には、リクエスタのメールアドレスに一致するWorkdayの従業員レコードが表示されます。
このアプリは、カスタマイズできない定義済みのフィールドを備えていますが、Workdayでエージェントがアクセスできる情報のみを表示することで、データのセキュリティを確保しています。
さらに、このアプリはWorkdayインスタンスとZendeskインスタンスを複数サポートしており、さまざまな構成の組織に柔軟に対応できます。
Workdayアプリをインストールおよび接続する
ステップ1:WorkdayでOAuthクライアントを作成する
Workdayの認証はOAuth 2.0を使用するため、WorkdayでOAuth 2.0クライアントを設定する必要があります。これを設定することで、ZendeskからWorkdayデータへのアクセスのセキュリティが確保されます。OAuthクライアントを作成するには、Workdayの管理者である必要があります。
OAuth設定を保存すると、WorkdayでクライアントIDとクライアントシークレットが生成されます。これらの情報を安全に保存してください。ZendeskでWorkdayの設定を行う際に必要となります。
WorkdayでOAuth 2.0クライアントを設定するには
- Workdayアカウントに管理者としてログインします。
- Workdayの検索バーに「Edit Tenant Setup - Security」と入力し、検索結果のリストから一致するオプションを選択します。
- 「OAuth 2.0 Settings」セクションまでスクロールダウンし、OAuth 2.0の設定をオンにします。
- APIクライアントを設定します。
- Search:「Register API Client」を選択します。
- Client Name:クライアント名を入力します(例:Zendesk sidebar app)。
- Client Grant Type:「Authorization Code」を選択します。グラントタイプについて詳しくは、「OAuth 2.0 Security Best Current Practice」を参照してください。
-
Client Redirect URL:
https://zis.zendesk.com/api/services/zis/connections/oauth/callback
を入力します。
- アプリがWorkdayデータにアクセスするために必要な APIスコープ(権限)を割り当てます。たとえば、従業員情報などのWorkday APIスコープ(Workday Human Resources APIなど)を含めます。
-
system
(必須スコープ)を追加します。 - セキュリティのため、アプリには最低限必要な権限だけを与えてください。
-
- 「Save」をクリックします。
- 保存すると、新しいページが表示されます。Workdayによって、接続、認証、およびトークン生成に必要な以下のフィールドの値が生成されます。これらの値を記録し、安全に保存しておいてください。
- クライアントID
- クライアントシークレット
- トークンエンドポイントのURL
- 認証エンドポイントのURL
重要:クライアントシークレットが表示されるのは一度だけです。コピーして安全な場所(パスワードマネージャーなど)に保存してください。
ステップ2:Workdayアプリをインストールして接続する
Workdayサイドバーアプリは、Zendeskマーケットプレイスからインストールできます。
Workdayアプリをインストールするには
- 管理センターで、サイドバーにある「 アプリおよびインテグレーション」をクリックし、「アプリ」>「Zendesk Supportアプリ」を選択します。
- 「マーケットプレイス」をクリックします。
- 「キーワード」検索ボックスに「Workday」と入力して、Workdayアプリを見つけます。
- Workdayアプリをクリックして、「インストール」をクリックします。
- 利用規約を確認し、チェックボックスを選択して規約に同意します。
管理センターのWorkday設定ページに移動します。
- Workday設定ページのすべての項目に入力します。
- Integration name:インテグレーションの名前を入力します。複数のコネクションを設定する場合は、コネクションが適用される会社名やブランド名など、わかりやすい名前をインテグレーションに付けてください。
- OAuth grant type:「 Authorization code」または「Client credentials」を選択します。グラントタイプについて詳しくは、「OAuth 2.0 Security Best Current Practice」を参照してください。
- 以下の値をそれぞれのフィールドに入力します。これらは、ステップ1 で OAuthクライアントを作成したときにWorkdayで提供された値です。
- クライアントID
- クライアントシークレット
- 認証URL
- トークンURL
- スコープ
- 「Zendesk作成アプリの利用規約」チェックボックスを選択して、このインテグレーションの規約に同意することを確定します。
- 「次へ」をクリックします。
- 「保存」をクリックします。
Workdayアプリは接続され、エージェントが使用できるようになっています。
Workdayアプリをオフにする
エージェントからWorkdayアプリを一時的に隠したい場合は、非表示にすることができます。アプリは、エージェントのアプリパネルに表示されなくなります。
Workdayアプリをエージェントに非表示にするには
- 管理センターで、サイドバーの「 アプリおよびインテグレーション」をクリックし、「インテグレーション」>「インテグレーション」を選択します。
- リストで「Workday」をクリックします。
- 複数のコネクションを設定している場合は、オフにするWorkdayコネクションの名前をクリックします。
- 「Zendesk SupportでWorkdayアプリを有効にする」の選択を解除します。
- 「保存」をクリックします。
Workdayアプリの接続を解除する
ZendeskアカウントでWorkdayアプリを使用しない場合は、接続を解除することができます。アプリはAppsパネルでエージェントに表示されなくなり、アプリを再度使用する場合は新しいWorkday構成を作成する必要があります。
Workdayアプリの接続を解除するには
- 管理センターで、サイドバーの「 アプリおよびインテグレーション」をクリックし、「インテグレーション」>「インテグレーション」を選択します。
- リストで「Workday」をクリックします。
- 複数のコネクションを設定している場合は、オフにするWorkdayコネクションの名前をクリックします。
- 「アクション」をクリックし、ドロップダウンメニューから「切断」をクリックします。
- 確認メッセージで「切断」をクリックします。