高度なAIエージェントを作成する際は、カスタマーとの会話で使用するデフォルト言語を選択します。このデフォルト言語を起点に、カスタマーサービスの自動化を始めることができます。
ただし、カスタマーサービス業務が拡大すると、より幅広い顧客に対応するために、高度なAIエージェントが応答できる言語を増やしたくなるかもしれません。この記事では、言語サポートを拡大する際に考慮すべきベストプラクティスを紹介します。
この記事では、次のトピックについて説明します。
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必要な言語を決定する
言語サポートを拡大する最初のステップとして、高度なAIエージェントを利用する市場をリストアップしましょう。各市場で使用されている言語を考慮することで、対話の構成だけでなく、コピーライティングにも影響が出る可能性があります。
たとえば、DACH地域(ドイツ、オーストリア、スイス)全体に標準ドイツ語を使用するのか、それとも国ごとに異なるドイツ語の方言(バリアント)を採用するのかを検討する必要があります。
言語サポートの優先順位を付ける
サポート対象の言語リストを作成したら、次は優先順位を付ける段階です。特定した言語の中から、最も大きな効果が期待できるものを選び、その言語から取り組みましょう。特に、どの言語が最も高い拡張性(返信や対話を再利用できる可能性)と影響力(サポートメッセージ量の多さ)を持つかを検討してください。
追加の言語サポートを実装する
追加した言語や作成した返信は、アクティブに設定されるまで顧客には表示されません。つまり、言語を追加しても、顧客がその言語で高度なAIエージェントを利用できるようになる前に、必要な時間をかけて返信を作成・更新できます。
高度なAIエージェントで言語サポートを拡張する際の理想的なワークフローは次のとおりです。
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サポート言語を追加する
このとき、既存の言語から返信を複製するオプションを選択します。(返信を複製すると、その返信に含まれる対話も同時に複製されます。)
- 複製した返信を翻訳する
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追加した言語の設定をアクティブにする
顧客が、この言語で高度なAIエージェントと対話できるようになります。
- サポートしたい言語ごとに上記の手順を繰り返します。
何らかの理由で別の言語から返信を複製できない場合は、ワークフローは少し異なり、次のようになります。
- サポート言語を追加する
- 追加した言語で新しい返信を作成する
- 各返信について、新しい対話を作成する
- 各返信の内容とその対話が完成したら、その返信をアクティブに設定する
追加した言語では、まだ顧客はAIエージェントとやりとりできませんが、返信をアクティブにしておくことで、公開できる状態の返信と、まだ準備が整っていない返信とを見分けられるようになります。
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追加した言語の設定をアクティブにする
顧客が、この言語で高度なAIエージェントと対話できるようになります。
- さらにサポートする言語が必要な場合は、上記いずれかの手順を繰り返す