Zendesk Chatの構造化されたメッセージング機能では、カスタマーのチャットエクスペリエンスを強化および簡素化する要素を提供できます。これらの要素には、クイック返信ボタン、GIF(テンプレート内の画像として)、永続的なパネルテンプレートなどがあります。
現在、アカウントはChat Conversations APIを使用して、構造化されたメッセージをチャットに追加します。
構造化されたメッセージ機能を、手動で有効にする必要はありません。ご使用のアカウントが、この記事で説明する要件を満たしていれば、構造化されたメッセージをすぐにチャットで使用できます。この記事では、次のトピックについて説明します。
構造化されたメッセージのタイプ
以下のタイプの構造化されたメッセージを使用できます。
クイック返信
クイック返信を使用すると、エージェントはエンドユーザーが選択できる多数のオプションボタンを含むメッセージを送信できます。エンドユーザーがボタンをクリックすると、事前定義された応答がエージェントに送信されます。
クイック返信には最大11個のボタンを含めることができます。
ボタンテンプレート
ボタンテンプレートを使用すると、エージェントはボタンのリストを含むメッセージを送信できます。エンドユーザーがボタンをクリックすると、次の操作が実行されます。
- (前述の説明のとおり)クイック返信が起動する
- URLが新しいタブで開く
ボタンテンプレートには少なくとも1つのボタンを含める必要があります。最大で3つのボタンを含めることができます。
パネルテンプレート
パネルテンプレートを使用すると、エージェントはパネルとボタンのリストを含むメッセージを送信できます。
パネルには、画像とタイトル、サブタイトルを含めることができます。エンドユーザーがパネルをクリックすると、次の操作が実行されます。
- URLが新しいタブで開く
エンドユーザーがボタンをクリックすると、次の操作が実行されます。
- (前述の説明のとおり)クイック返信が起動する
- URLが新しいタブで開く
パネルテンプレートカルーセル
パネルテンプレートカルーセルを使用すると、エージェントはカルーセル形式のパネルテンプレート配列を送信できます。
カルーセルには、少なくとも2つのアイテムを含める必要があります。最大で10個のアイテムを含めることができます。
リストテンプレート
リストテンプレートを使用すると、エージェントはオプションのボタンを使用してアイテムの配列を送信できます。
リストテンプレートには少なくとも2つのアイテムを含める必要があります。最大で4つのアイテムを含めることができます。このテンプレートに含めることのできるボタンは1つのみです。
アイテムには、タイトルとサブタイトル、および追加の画像を含めることができます。エンドユーザーがアイテムをクリックすると、次の操作が実行されます。
-
URLが新しいタブで開く
エンドユーザーがボタンをクリックすると、次の操作が実行されます。
- (前述の説明のとおり)クイック返信が起動する
- URLが新しいタブで開く
チャットにおける構造化されたメッセージの使用
チャットで構造化メッセージを使用するには、Chat Conversations APIを使用する必要があります。このAPIの概要や使い方については、「Getting started with the Chat Conversations API(Chat Conversations APIの使い方ガイド」を参照してください。
Conversations APIを使用し、エージェントとして機能するアプリケーションを作成することをお勧めします。このアプリケーションの作成方法をステップバイステップで説明するチュートリアルについては、「Getting Started(はじめに)」セクションを参照してください。アプリケーションが完成したらと、sendMessage
ミューテーションを使用してテキストメッセージをエンドユーザーに配信する代わりに、次のミューテーションを使用してアプリケーションから構造化メッセージを送信できます。
構造化されたメッセージのタイプ | Conversations APIのミューテーション名 |
---|---|
クイック返信 | sendQuickReplies |
ボタンテンプレート | sendButtonTemplate |
パネルテンプレート | sendPanelTemplate |
パネルテンプレートカルーセル | sendPanelTemplateCarousel |
リストテンプレート | sendListTemplate |
APIの詳しい情報については、ConversationsのAPIスキーマに関するドキュメントを参照してください。