あらゆるグラフ形式を使ってメトリックを比較できますが、1つのメトリックの結果のみを表示したり、属性を追加せずに複数のメトリックを比較することもできます。ウォーターフォールチャートを除き、以下のタイプのグラフは1つまたは2つのメトリックを比較する場合に最適です。複数のメトリックを比較する方法については、「メトリックを軸として使用する方法」を参照してください。
次のタイプのグラフは、メトリックを比較するのに最適です。
KPI
KPI(Key Performance Indicator)チャートは、メトリックをダッシュボードのヘッドラインの数字として表示します。KPIチャートを使って、1つまたは2番目のメトリックを基準値として表示できます。ヘッドラインの数値が基準値より大きい場合は、緑の三角が表示されます。低い場合には、赤の三角が表示されます。
上の画像では、赤い三角形は「解決済みチケット」が「チケット」よりも低いことを示しています。パーセンテージまたは差額を表示したい場合は、「グラフ設定」>「グラフ」の「バリエーションを表示」で設定できます。
フレームに属性を表示した場合は、属性の順番で最後の値の結果がヘッドラインの数字に反映されます。「グラフ設定」>「グラフ」の「グラフを表示」を有効にすると、ヘッドラインの数字の下にKPIチャートが表示されます。基準値を使用すると、チャートは表示されません。
上の画像では、2016年が最新の年なので、その値が見出しの数字として表示されています。
- 「色」で、変数、背景、最大値/最小値の色を編集できます。
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「グラフ」で、KPIチャート内に小さなグラフを追加できます。「グラフを表示」で、縦棒グラフ、線グラフ、面グラフを追加できます。このオプションは、属性を追加している場合のみ使用できます。
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属性を追加している場合、ヘッドラインの数字に反映される測定値を変更できます。ヘッドラインの数字は、属性、合計、平均の最新の値、または属性の値の数のいずれかになります。「グラフ」の「値のタイプ」ピックリストで、新しい値を選択できます。
バレットチャートとゲージチャート
バレットチャートとゲージチャートを使って、目標の結果または全体の結果に対してメトリックを比較することができます。バレットチャートでは、複数の属性値の目標の結果と実際の結果を簡単に表示できます。最初に追加されたメトリックが達成値を示し、2番目のメトリックが目標値を示します。バレットチャートでは、縦線が目標の結果を表し、横線が実際の結果を表します。
ゲージチャートでは、測定結果を目標値と簡単に比較できます。メトリックを複数使用している場合、最初のメトリックが実際の測定結果で、2番目のメトリックが目標の結果になります。ゲージの針は、結果のおよその値を指し、実際の正確な数値はチャートの下にリストされます。目標の結果は、黒い点で表示されます。
バレットチャートまたはゲージチャートを選択すると、「グラフ設定」で次のオプションの設定をカスタマイズできます。
- 「色」で、ゲージの各範囲の色を編集できます。色は自動的に、交通信号の色(赤、青、黄)で表示されます。
- 「グラフ」で、測定結果を最大数のパーセンテージに対して測定するか、最大目標値のパーセンテージに対して測定するかを編集できます。また、レポートの最大値、最小値、パーセンテージを構成できます。
- ゲージチャートでは、色の範囲をカラーシリーズで選択するか、針の位置に従って色を変えるかを選択できます。色の範囲を編集する場合は、「グラフ」>「ポインタで表示された範囲の色」を選択します。
ウォーターフォール
ウォーターフォールチャートは、測定結果の構成要素や、連続による累積効果を理解するのに役立ちます。ウォーターフォールチャートを使って、測定結果がA点からB点へどのように推移したかを観察できます。ウォーターフォールチャートは、次の2つの方法で設定できます。
まず、プラスとマイナスの要素をそれぞれ持つメトリックを使用して、全体の結果を作成します。たとえば、下図のチャートでは、各メトリックは、チケットの総数を計算するための要素となっています。
プラスとマイナスの要素を持つメトリックがない場合は、メトリックを属性の要素(期間など)で分割します。ウォーターフォールチャートは、ある期間中の傾向ではなく、期間どうしを比較する場合に最適なグラフです。詳細については、「時間とともに変化する傾向の比較」を参照してください。
以下のウォーターフォールチャートは、各月の「解決済みチケット」メトリックの結果を比較したものです。このレポートには、数量の差を示すために、測定結果のパス計算が含まれています。
- 「グラフ」の「縦棒をつなぐ」チェックボックスを選択すると、縦棒の間が点線で結ばれます。このオプションの選択を解除すると、縦棒間の点線は削除されます。
- 「X軸」と「Y軸」で、軸のタイトルや文字書式の編集、軸の表示/非表示の切り替えができます。