オンラインで商品やサービスを販売する企業にとって、Webサイトでのコンバージョン動向を把握することは非常に重要です。たとえば、Zendesk Chatでチャットした訪問者のトライアル版の申し込み件数は、チャットしなかった訪問者の3倍に上ります。
Zendesk Chatは既に、チャットやエージェントのアクティビティを効率的に追跡するためのにデータの解析機能を提供しています。Chatのデータ解析では、チャットのボリュームを追跡し、繁忙期をより正確に把握したり、チャットに応答できなかった理由や、特定の時期または時間帯に待機時間が増大する原因を検証したり、これらのメトリックを使用して顧客のニーズを予測し、満足度を向上させることができます。
Zendesk ChatとGoogleアナリティクスのインテグレーションを使用して、訪問者がチャットを開始したページや、訪問者が有料顧客にコンバージョンしたかどうかを追跡できます。
メモ: このチュートリアルは、既にGoogleアナリティクスを使用していて、その基本動作に習熟しているユーザーを対象としています。初めての方に簡単に説明すると、Googleアナリティクスは、Webトラフィックの理解と分析に役立つパワフルなツールです。Googleアナリティクスの仕組みについては、よい教材となるチュートリアルがインターネットで簡単に見つかります。
ここでは、Webサイトでのコンバージョンを追跡する方法について説明します。
Zendesk ChatとGoogleアナリティクスを設定する
チャットによるコンバージョン率をGoogleアナリティクスで追跡するには、その前にまずZendesk ChatとGoogleアナリティクスを設定する必要があります。設定方法の詳しいガイドについては、「GoogleアナリティクスのZendesk Chatでの使用」を参照してください。
このガイドでは主に、Zendesk Chat/Googleアナリティクスインテグレーションを使用して、チャットによるコンバージョンを追跡する方法を説明します。
Googleアナリティクスで目標を定める
チャットの統計情報を既にトラッキングしているとすれば、Googleアナリティクスでまず必要となるのは目標の作成です。
作成する目標は、追跡するメトリックに応じて異なります。たとえば、Webサイトで靴をオンライン販売している場合、売り上げた靴の個数の追跡が目標となります。
目標を作成するには
- Googleアナリティクスにサインインします。
- Adminタブを選択し、目的のアカウント、プロパティ、ビューに移動します。
- 「VIEW」列で、「Goals」をクリックします。
- 「+ NEW GOAL」または「Import from Gallery」をクリックして新規の目標を作成するか、既存の目標をクリックして設定を編集します。
- 「Place an order」テンプレートを選択します。
- 次に、目標の説明を入力し、目標のタイプを選択して測定対象のアクションを決定します。この例では、靴の購入イベントを追跡するため、「Destination」タイプを選びます。
メモ: 目標のタイプと、それぞれのタイプの追跡対象について詳しくは、Googleのサポートフォーラムを参照してください。 -
最後に、目標のデスティネーションを入力します。 この場合は、/thank-you.htmlなど、訪問者が購入を完了した後に表示されるページのURLを入力します。
操作はこれで終わりです。これで、Webサイトのどのページにアクセスしたかに関わらず、目標に合致した訪問者の数をGoogleアナリティクスで追跡できるようになります。たとえば、100人がWebサイトにアクセスし、そのうちの10人が/thank-you.htmlページにアクセスしたとします。この場合、このWebサイトのコンバージョン率が10%であり、10人が購入したということになります。
チャットによるコンバージョン率を監視する
Googleアナリティクスで全体的な目標を追跡するように設定したら、次はチャットのトラフィックのみを切り分けるように調整できます。これを行うには、訪問者がエージェントとチャットするたびに測定されるServed by Operatorイベントを使用してセグメントを作成します。
- Googleアナリティクスの任意のビューに移動し、「+Add Segment」をクリックします。
- 次に、「+NEW SEGMENT」をクリックします。
- 「Conditions」を選択し、「Event Action」でフィルタリングします。
- イベントのアクションに「Served by Operator」を設定します。
- セグメントに名前を付けて「Save」をクリックします。
以上で説明は終わりです。チャットの前後でWebサイトのコンバージョン率を比較するために使用できるセグメントが完成しました。
以下の2つのセクションが作成され、1つは目標に合致した訪問者の割合を示し、もう1つは、チャットを実行した(Served by Operator)後で目標に合致したユーザーの割合を示しています。
すべての設定が完了し、統計情報の取り込みを開始したら、チャットのコンバージョン率について学んだことを下のコメント欄でお知らせください。