動的コンテンツを効率的に翻訳するには、コンテンツをCSV(カンマ区切り値)ファイルに手軽にエクスポートし、このファイルを翻訳会社に翻訳してもらった後、Zendeskにインポートします。最初に動的コンテンツを作成するときや、それ以降にコンテンツの更新が必要になった場合にはいつでも、この方法をとることができます。
動的コンテンツの翻訳を管理するには、まずデフォルト言語ですべての動的コンテンツを作成してから、それをファイルにエクスポートするのが最良の方法です。コンテンツのエクスポートでは、Zendeskでサポートする言語ごとに別々のファイルを作成します。翻訳会社はそれぞれのファイルのコンテンツをすべて翻訳します。そのファイルをZendeskにインポートすれば言語バリアントが自動的に作成されます。つまり、エクスポートファイルの翻訳を外部に依頼すれば、言語バリアントをZendeskで手動で作成する必要はないということです。
翻訳のために動的コンテンツをエクスポートする
動的コンテンツ全体をCSVファイルに簡単にエクスポートできます。エクスポートしたファイルの翻訳を外部に依頼し、翻訳が完了したらファイルを再びZendeskにインポートします。
エクスポート操作では、サポートする言語ごとに個別のCSVファイルを作成します。たとえば、デフォルトの言語が英語で、さらにフランス語とドイツ語もサポートする場合は、エクスポート操作で次の3つのファイルが生成されます。
- en-US.csv
- fr.csv
- de.csv
生成されたCSVファイルは1つのzipファイルに含まれます。
- 管理センターで、サイドバーにある「 ワークスペース」をクリックし、「エージェントツール」>「動的コンテンツ」を選択します。
- インポートとエクスポートセクションで、「コンテンツをエクスポート」を選択します。
- 「エクスポート」をクリックします。エクスポートが完了すると、zipファイルのダウンロードリンクが記載されたメールを受け取ります。メモ:動的コンテンツをエクスポートできるのは15分間に1回です。15分経たないうちに次のコンテンツのエクスポートを要求しても、返されるのはその前のリクエストの結果です。15分経つと、直前のエクスポートリクエスト以降にコンテンツに加えた変更が反映されます。
各ファイルには、デフォルトの言語(この例では英語)で作成した動的コンテンツがすべて含まれています。フランス語のCSVファイル(fr.csv)の例を示します。
"Title","Default language","Default text","fr text","Variant status"
"Agent signature","English","The MondoCam Support Team","",""
"Welcome message","English","Welcome to MondoCam Customer Service!","",""
CSVファイルの先頭の行は、タイトル、デフォルト言語、動的コンテンツのデフォルトのテキスト、バリアントの言語、およびステータスなど、ファイルに含まれているデータの名前を含むヘッダー行です。
CSVファイルは、テキストエディタやMicrosoft ExcelやOpenOffice.org Calcなどのスプレッドシートアプリケーションで開いたり、または翻訳アプリケーションなどにインポートして、フランス語の翻訳を追加することができます。"fr text"欄に翻訳テキストが追加されたCSVファイルが翻訳者から返送されたら、Zendeskにそのファイルをインポートします。
"Title","Default language","Default text","fr text","Variant status"
"Agent signature","English","The MondoCam Support Team","Toute l'équipe du Support MondoCam",""
"Welcome message","English","Welcome to MondoCam Customer Service!","Bienvenue au support de MondoCam",""
動的コンテンツの各項目は、タイトルで識別されます。ファイルをインポートする際に、タイトルが既存の動的コンテンツの項目と照合され、翻訳が言語バリアントとして追加されます。
翻訳されたCSVファイルをインポートする
CSVファイルが翻訳されたら、ファイルをZendeskにインポートすることができます。
- 管理センターで、サイドバーにある「 ワークスペース」をクリックし、「エージェントツール」>「動的コンテンツ」を選択します。
- インポートとエクスポートセクションで、「コンテンツをインポート」を選択します。
- インポートするCSVファイルを選択するか、またはCSVデータを直接貼り付けます。
- CSVファイルをインポートする場合は、「ファイルの選択」をクリックします。
- CSVデータに貼り付ける場合は、「代わりに自分でデータ内に貼り付ける」を選択します。
- 「インポート」をクリックします。インポートが完了すると、その旨を通知するメールが届きます。
CSVファイルが正しくフォーマットされ、UTF-8形式である場合、インポートは成功します。インポートに失敗すると、発生したエラーを説明するメールが届きます。
CSVファイルのインポートは簡単なプロセスですが、動的コンテンツをインポートする方法についてはいくつか細かい手順があるので注意が必要です。
- CSVファイルにはステータス行も含まれますが、インポート時にステータスを設定することはできません。インポートするCSVファイルのステータスを手動で変更しても、変更内容は無視されます。
- 存在しないバリアント(ただしZendeskでサポートされている言語)のコンテンツをインポートすると、バリアントが自動的に追加され、そのステータスが「アクティブ」に設定されます。
- 必要なデータは、タイトルとその言語に翻訳されたテキストのみ(実際にCSVファイルからインポートされたデータのみ)です。したがって、CSVファイルを使用して、バリアントの翻訳を次のようなフォーマットでインポートすることができます。
"Title","fr text" "Agent signature","Toute l'équipe du Support MondoCam" "Welcome message","Bienvenue au support de MondoCam"
- バリアントの言語のテキストが空白になっているか、スペースだけの場合(すなわち、無効なテキストの場合)、バリアントのコンテンツは追加されません。ただし、それ以外のファイル内の有効なエントリはすべて追加されます。
- インポート中にエラーが発生した場合、インポートは失敗し、エラーの詳細が記載されたメールを受け取ります。