認証済みSMTPコネクタを使用すると、Zendesk以外のメールサーバーをZendesk Supportインスタンスに接続できます。認証済みSMTPコネクタは、特に、自社のメールサーバーを使用したい、あるいは社内ポリシー、データ規制、暗号化の必要性などの理由でサードパーティのメールサーバーを使用できない組織のために設計されています。
企業のニーズに合わせて、双方向認証リレーとアウトバンド専用認証リレーの2種類の方法でコネクタを使用できます。ユースケースごとにメールの中継方法や設定方法が異なるため、どのように使用するかを事前に把握しておくことが重要です。
双方向認証メールリレーのコネクタの使用
双方向認証リレーを使用して、お使いのメールドメインやサービスとZendeskのサーバーとの間で安全な双方向認証接続を確立します。これには追加の設定や構成が必要ですが、Mimecastなどのセキュリティレイヤーが強化されたオンプレミスサーバーやドメインに最適です。この設定は、厳格なデータコンプライアンスとセキュリティ要件を持つ組織にとって好まれる選択肢となる可能性があります。なぜなら、すべてのメールデータを管理された環境内に保持し、データ漏洩やコンプライアンス違反のリスクを軽減することができるからです。
- 追跡と管理の強化。インタラクションを追跡し、メールのスレッドを管理することができます。これにより、すべてのコミュニケーションがサポートシステム内に記録・整理され、カスタマーサポートの全体的なエクスペリエンスが向上します。さらに、作成されたチケットには、メールアドレスが認証済みか未認証かに応じてタグが自動的に追加されます。この機能を利用して、チケットトリガを使用し、未認証のメールを追跡することができます。
- メールポリシーの管理が向上。組織は、メールの送受信にメールサーバーを使用する際に、独自のメールポリシーと管理を実装することができます。これにより、スパムフィルター、セキュリティプロトコル、その他のメール関連の設定をより柔軟に管理できるようになります。
- トラブルシューティングの簡素化。送信と受信の両方を同じシステムで処理することで、トラブルシューティングが簡単になります。メール配信や受信の問題は、両方のプロセスを同じ環境で管理することで、より効率的に診断することができます。
詳しくは「双方向メールリレー用の認証済みSMTPコネクタの設定」を参照してください。
アウトバウンド専用認証メールリレーのコネクタの設定
アウトバウンド専用の認証済みリレーを利用すると、受信メールをZendeskに自動転送できます。一方、送信メールはお使いのメールドメインまたはサービスと認証済みの接続を使用し、接続されたアドレスからの送信メールがすべてこれらのドメインやサービスを経由するように設定されます。
このオプションは標準の自動転送を使用しますが、標準の自動転送を使用している既存のアドレスを活用できないため、別のセットアップが必要になります。各サポートアドレスは、認証ワークフローを使用して新規に追加する必要があります。
- メールサービスの制限。コネクタをこのように設定することで、Exchange Online、Office365 Cloud、G-Suiteなど、他のシステムへの認証済みアウトバウンドリレーを提供しないクラウドベースのメールサービスにも対応できます。
- 柔軟性と拡張性。受信メールのトラフィックを転送することで、組織は外部のメールサービスを利用してメールを受信できるようになります。これにより、特に組織が成長するにつれて、より高い柔軟性と拡張性を提供することができます。
- 管理の簡素化。受信メールにサードパーティのサービスを利用することで、管理を簡素化することができます。通常はサードパーティのサービスにより、アップデート、セキュリティ、メンテナンスが行われるため、企業は他の優先事項に集中することができます。
詳しくは「アウトバウンド専用メールリレー用の認証済みSMTPコネクタの設定」を参照してください。