設定管理のデプロイメントを使用すると、1つの環境で設定を作成・更新・テストし、それとまったく同じ内容を別の環境にリスクなく展開できます。これにより、手動での再作成に伴うリスクを回避できます。また、サンドボックスを削除して再作成することなく、本番環境の変更内容をサンドボックス環境に反映させる手段も提供されます。
設定をデプロイする
設定管理のデプロイメントは「設定バージョン」に基づいて行われます。設定バージョンは、ある時点における環境設定の状態を読み取り専用で保存したスナップショットのようなものです。設定をデプロイする際は、使用するバージョン、バージョン内のどの設定をデプロイするか、そしてデプロイ先の環境をそれぞれ選択します。
- デプロイする構成を含んだ環境のバージョンを保存する
- デプロイメントを作成する
- 設定を選択し、デプロイする
デプロイメントを作成する
設定をデプロイする最初のステップは、デプロイメントの作成です。デプロイメントは、設定を展開する元となる保存済みバージョンと、その設定を適用するデプロイ先の環境で構成されます。この基本情報をもとに、デプロイを実行する前に、バージョンとデプロイ先の間にある依存関係や競合を特定・解消するための比較が行われます。
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管理センターで、サイドバーにあるアカウントアイコン(
)をクリックし、「設定管理」>「デプロイメント」を選択します。
- 「デプロイメントの作成」をクリックします。
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「新しいデプロイメントの作成」ダイアログで、次の操作を行います。
- 名前:一意のデプロイメントの名を入力します。
- ソース:デプロイする設定の保存済みバージョンを選択します。
- デプロイ先:設定のデプロイ先の環境を選択します。
メモ:現在、デプロイメントは本番環境からサンドボックスへのデプロイのみサポートされています。つまり、ソースはデプロイ元の本番環境のバージョンで、デプロイ先はサンドボックスでなければなりません。 - 「作成」をクリックします。
設定をデプロイする
デプロイメントを作成したら、デプロイする設定を指定する必要があります。Zendeskは、選択された構成とデプロイ先の環境を自動的に比較し、依存関係や競合など、デプロイの実行前に解決すべき問題を特定します。
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管理センターで、サイドバーにあるアカウントアイコン(
)をクリックし、「設定管理」>「デプロイメント」を選択します。
- デプロイメントの名前をクリックします。
- ページの「ソース」列で、デプロイする設定を少なくとも1つ選択し、その設定に依存関係のある設定も一緒にデプロイする必要があります。
- サンドボックス環境で行われる変更を確認します。必要に応じて、「デプロイ先」セクションの「更新」をクリックして、デプロイ先環境の最新の更新が比較に反映されるようにします。
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(オプション)「保存」をクリックします。
これにより、選択した設定と依存関係が保存されますが、その後もデプロイメントを編集できます。
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「デプロイをテスト」クリックします。
これには数分かかる場合があります。テストが完了すると、成功したか、依存関係の不足について通知されます。テストに失敗した場合、不足している依存関係を選択し、テストを再実行します。
- 不足している依存関係が見つかった場合、「キャンセル」をクリックして依存関係を選択して解決するか、「無視」をクリックして依存関係の不足を解決せずに続行します。
メモ:テストに成功した後で、デプロイメントで選択した設定に変更を加えることはできません。 -
「デプロイ」をクリックします。
デプロイが開始されると、Zendeskは変更を加える前に目的の環境のバージョンを保存します。これにより、必要に応じてデプロイを元に戻すことができます。
デプロイメントのステータスを監視する
- 下書き:デプロイメントは作成済みですが、まだデプロイされていません(テスト中の状態も含まれます)。
- デプロイ中:デプロイメントが開始され、現在進行中です。
- デプロイ済み:デプロイメントが正常に完了しました。
- 失敗:デプロイメントに失敗しました。
デプロイメントを管理する
デプロイメントを作成すると、「デプロイメント」ページのリストに追加されます。
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管理センターで、サイドバーにあるアカウントアイコン(
)をクリックし、「設定管理」>「デプロイメント」を選択します。
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管理するデプロイメントの横にあるメニューアイコン(
)をクリックし、利用可能なオプションを選択します。
各デプロイメントで利用可能なオプションは、そのステータスによって異なります。-
「下書き」ステータスのデプロイメントの場合、次のオプションが利用可能です。
- 表示
- 名前を変更
- ソースを表示
- デプロイ先を表示
- 削除
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ステータスが「デプロイ中」のデプロイメントには、以下のオプションが利用可能です。
- 表示
- 名前を変更
- ソースを表示
- デプロイ先を表示
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ステータスが「デプロイ済み」または「失敗」のデプロイメントには、次のオプションが利用可能です。
- 表示
- 名前を変更
- ソースを表示
- デプロイ先を表示
- 元に戻す
- 再デプロイ
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「下書き」ステータスのデプロイメントの場合、次のオプションが利用可能です。