Web Widget(従来版)でZendesk Talkを使用するには、Web Widget(従来版)からの音声通話リクエストの処理方法の設定を作成する必要があります。たとえば、音声通話リクエストを特定のエージェントグループにルーティングしたり、音声通話リクエストの優先度を割り当てることができます。
さらに、作成する設定では、Web Widget(従来版)内のTalkコンポーネントの外観と値も定義します。ここで使用できるコンポーネントは、電話をもらえるようにカスタマーがエージェントにリクエストを出せるようにする「折り返し電話をリクエスト」か、または「電話をかける」かのどちらの設定を使用するかによって異なります。後者の場合、Talkのデジタル回線を使用し、埋め込まれたコールボタンをクリックしてカスタマーがエージェントに電話をかけることができます。この機能はSuite TeamプランおよびSuite Growthプランでは使用できません。
最初に作成した設定がデフォルトになり、識別名APIを使用して別の設定で上書きしない限り、すべてのWeb Widget(従来版)インスタンスで使用されます(「Web Widget(従来版)のTalkの高度な構成」と開発者用ドキュメントを参照)。
この記事では、次のトピックについて説明します。
折り返し電話リクエストウィジェットを設定する
エージェントに折り返し電話をリクエストするオプションをカスタマーに提供するには、以下の手順に従います。
設定 | 説明 |
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Web Widgetの設定を有効にする | 設定をWeb Widget(従来版)で使用できるようにするには、トグルをオンにします。設定を使用しないが、削除したくない場合は、トグルをオフにしてください(将来的に使用する可能性がある場合など)。 使用する設定ごとにトグルをオンにする必要があります。 |
グループルーティング | Web Widget(従来版)からのコールおよび折り返し電話リクエストを受けるグループを選択します。選択したグループのエージェントが応対可能な場合、連絡方法の設定が表示されます。 グループ内のすべてのエージェントが長時間コールを受発信していない場合(最大時間の設定はありません)、Web Widget(従来版)はそれらのエージェントを引き続きオンラインと見なします。Web Widget(従来版)のコンタクトオプションから削除されることはありません。
ヒント:何らかの理由でTalkオプションがWeb Widget(従来版)に表示されない場合は、エージェントをオフラインに切り替えてこの問題を解決してからオンラインに戻ることをお勧めします。
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識別名 | 設定名を入力します。複数のウィジェット設定を作成する場合は、Web Widget APIの設定の識別名を使用して、現在のページに表示する設定を選択する必要があります。詳しくは「Web Widget(従来版)内でのTalkの高度な設定」を参照してください。 |
ブランド | 設定に関連付けるブランドを選択します。 |
優先度 | 設定したグループにコールをルーティングする優先度を選択します。以下のオプションから選択することができます。
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連絡方法 | ユーザーの連絡方法を選択します。以下のオプションから選択することができます。
Web Widget(従来版)のタイトルには、選択したオプションが反映されます。
メモ:「折り返し電話をリクエスト」は、Talk Team、Support Essential、Support Team、およびSuite Growthのプランではご利用いただけません。
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発信コール番号 | 「折り返し電話をリクエスト」を選択すると、「発信コール番号」という電話番号のドロップダウンリストが表示されます。 エージェントが折り返し電話リクエストを返すために使用する電話番号を選択します。この電話番号は、Web Widget(従来版)には表示されません。
メモ:このドロップダウンリストから無料通話番号を選択することも可能ですが、無料通話番号は国内の着信コール用に設計されており、発信コールには対応していないため、選択しないことを強くお勧めします。
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電話番号 | 「電話で問い合わせる(電話番号を表示)」を選択すると、「表示する電話番号」という電話番号ドロップダウンリストが表示されます。 電話をかけてくるカスタマーに使用させる連絡先の電話番号を選択します。電話番号がWeb Widget(従来版)に表示されます。無料通話番号を選ぶこともできます。 複数の設定の電話番号を表示したい場合、Web Widget(従来版)をカスタマイズする必要があります(「Web Widget(従来版)内でのTalkの高度な設定」を参照)。 |
表示する電話番号 | 「折り返し電話をリクエストし、電話で問い合わせる」を選択すると、「電話番号」という電話番号ドロップダウンリストが表示されます。 電話をかけてくるカスタマーに使用させる連絡先の電話番号を選択します。この電話番号は、エージェントがオンラインになっていて「電話をかける」ボタンが表示されているときに、Web Widget(従来版)に表示されます。この電話番号はまた、エージェントがオフラインになっていて「折り返し電話をリクエスト」ボタンが表示されている場合に、カスタマーに電話をかけるためにも使用されます。
メモ:このドロップダウンリストから無料通話番号を選択することも可能ですが、無料通話番号は国内の着信コール用に設計されており、発信コールには対応していないため、選択しないことを強くお勧めします。
複数の設定の電話番号を表示したい場合、Web Widget(従来版)をカスタマイズする必要があります(「Web Widget(従来版)内でのTalkの高度な設定」を参照)。 |
平均待機時間を表示する | エージェントが応対可能になるまでの平均時間を表示します。待機時間は、Talkダッシュボードの「概要」セクションの「平均待機時間」メトリックです(「Talk Teamダッシュボードでのコールアクティビティの分析」を参照)。 |
平均待機時間の最大値と最小値を設定する | Web Widget(従来版)に表示するカスタム待機時間を入力します。
これらの数値はコールリクエストに影響を与えず、実際の平均待機時間を反映するものではありません。たとえば、これらの数値には任意の数字を指定でき、表示文字列どおりの意味しか持ちません。
メモ:最短待機時間と最長待機時間を同じ整数に設定すると、待機時間は常にその整数になります。
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最短平均待機時間 | Web Widget(従来版)に表示するカスタム平均最短待機時間を入力します。 この数値は、コールリクエストには影響を与えず、表示文字列どおりの意味しか持ちません。たとえば、最短平均待機時間を5分に設定した場合、Web Widget(従来版)に5分未満の待機時間は表示されません。
メモ:最短平均待機時間を2分未満に設定することはできません。
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最長平均待機時間 | Web Widget(従来版)に表示するカスタム平均最長待機時間を入力します。 この数値は、コールリクエストには影響を与えず、表示文字列どおりの意味しか持ちません。たとえば、最長平均待機時間を15分に設定した場合、ウィジェットに15分を超える待機時間は表示されません。
メモ:最長平均待機時間を空白のままにすると、この数値には「平均待機時間」のメトリックが表示されます。
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ウィジェットにコールボタンを設定する
Talkの埋め込み音声通話を使用している場合は、Web Widget(従来版)にコールボタンを追加することができます。
モバイルアプリにコールボタンを追加する方法については、「モバイルアプリへのコールボタンの追加」を参照してください。
設定を開始する前に、コールボタンに関連付けるデジタル回線を作成しておく必要があります。詳細については、「Talkのデジタル回線の追加」を参照してください。
- 管理センターで、サイドバーにあるチャネルアイコン()をクリックし、「Talkとメール」>「Talk」を選択します。
- 「ウィジェット」タブの「ウィジェットの設定を追加」をクリックします。
- 設定のリストから、「電話をかける(デジタル回線経由)」を選択します。
- Web Widgetの設定ページで、「Web Widgetの設定を有効にする」を選択して、この設定がWeb Widgetに表示されるようにします。
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以下の表の設定を変更します。
表1. 設定 説明 識別名 設定名を入力します。複数のウィジェット設定を作成する場合は、Web Widget APIの設定の識別名を使用して、現在のページに表示する設定を選択する必要があります。詳しくは「Web Widget(従来版)内でのTalkの高度な設定」を参照してください。 ブランド 設定に関連付けるブランドを選択します。 デジタル回線 コールボタンに関連付けるデジタル回線の名前をドロップダウンリストから選択します。デジタル回線の詳細については、「Talkの埋め込み音声機能の概要」を参照してください。 - 操作を完了したら、「保存」をクリックします。
既存のTalkウィジェットの設定を変更する
- 管理センターで、サイドバーにあるチャネルアイコン()をクリックし、「Talkとメール」>「Talk」を選択します。
- 「ウィジェット」タブで、編集するウィジェットの設定をクリックして展開します。
複数の設定がある場合は、画面左上の「ウィジェットのすべての設定」ドロップダウンリストを使用して、ブランドでフィルタリングできます。
- 設定を編集し、「保存」をクリックします。