Zendesk Support for Jiraインテグレーションは、製品チームとサポートチーム間のコラボレーションを推進します。たとえば、エージェントはZendeskチケットから新しいJira課題をリンクしたり、作成したりすることができます。エージェントはそのリンクを使用して、製品チームによる課題への対応の進捗状況を追跡することができます。
このインテグレーションは、Atlassian Jira Cloud、Jira Data Center、Jira Serverバージョン7x以上をサポートしています。このインテグレーションは、Jira Cloudモバイルアプリではサポートされていません。
この記事では、次のトピックについて説明します。
- インストール要件
- Jiraカスタムフィールドタイプの互換性
- インテグレーションをインストールして設定する
- Zendesk SupportでJiraアプリへのアクセスを制限する
- Zendesk SupportでJira課題作成フォームにフィールドを追加する
- インテグレーション限定ユーザーのオプションを使用する
- Jira Server固有の設定
- インテグレーションの再インストール
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インストール要件
インテグレーションを設定するには、JiraとZendesk Supportの両方で管理者権限を持つ必要があります。
さらに、次の要件を満たす必要があります。
- jira-administratorsグループとjira-software-usersグループのメンバーであること。
- プロジェクトの作成または更新を妨げるアクセス権限スキームを持たないこと。
- 該当するプロジェクトの「Create Issue」画面に「reporter」フィールドがあること。
- ディレクトリとして、Jira Internal Directoryを使用していること(Jira Serverのみに適用される)。
-
Atlassianアドオンが、Jiraプロジェクトへアクセスできるように設定されていること。これはデフォルトで有効に設定されています。これを確認するには、Jiraの各プロジェクトの「Project Permissions」ページを調べます。さまざまなプロジェクトアクションには
Project Role (atlassian-addons-project-access)
というプロジェクトロールが必要です。 -
サードパーティのCookieが有効になっていること。ただし、サードパーティのCookieをシステムで無効にしておく必要がある場合は、
jiraplugin.zendesk.com
とJiraサブドメインをコンテンツの例外リストに追加します。
Jiraカスタムフィールドタイプの互換性
Zendesk Support for Jiraインテグレーションにより、Zendesk SupportのエージェントインターフェイスのサイドバーにあるJiraアプリを使って、チケットからJira課題を作成することができます。Jira課題を作成するフォームにはデフォルトのフィールドが含まれていますが、Zendesk Supportの管理者はこのフォームに独自のJiraフィールドを追加することができます。
このワークシートで、Zendesk SupportのJiraアプリと互換性のあるJiraカスタムフィールドタイプの一覧を参照できます。Jira課題作成フォームに互換性のあるフィールドタイプを追加することができます。また、リンクされたJira課題のビューに互換性のあるフィールドタイプを追加することもできます。
インテグレーションをインストールして設定する
インテグレーションの設定プロセスでは、JiraアカウントからAtlassian MarketplaceにあるZendesk Support for Jiraアプリをインストールし、このアプリの設定を行います。
インテグレーションをインストールして設定するには
- Jiraで、上部のナビゲーションバーの「Apps」をクリックし、「Explore more apps」を選択します。
- 「Marketplace apps」のページで、「Zendesk」を検索します。
- 検索結果で「Zendesk Support for Jira」のエントリを見つけてクリックします。
- 「Get app」をクリックします。
- 「Get it Now」をクリックします。
- インストールの成功通知ダイアログが表示されたら、「Configure」をクリックします。
- Zendeskサブドメインを入力します。デフォルトでは、「Create a new dedicated Zendesk user for this integration」チェックボックスが選択されています。この機能を使用して、JiraからZendesk Supportへのすべてのエスカレーションが、インテグレーションを設定した管理者からではなく、インテグレーション限定ユーザーから行われるようにすることをお勧めします。これにより、Jiraインテグレーションでのみ使用されるZendeskアカウントに新しい管理ユーザーが自動的に作成されます。詳細については、「インテグレーション限定ユーザーのオプションを使用する」を参照してください。
- 「Authenticate」をクリックします。
- 「Allow」をクリックします。
- 2つ目のブラウザページが開き、Zendeskアカウントへのサインインを要求されます。ログイン情報を入力します。ページが閉じます。
- アプリの設定ページで、リンク先のJira課題で表示する情報を選択します。
- 「保存」をクリックします。
インテグレーションによって、Jira Cloudに「Zendesk Support for Jira」という無料の管理者ユーザーが作成されます。ユーザーのアバターは、「Profile」ページで変更できます。
JiraのユーザードロップダウンフィールドにZendesk Support for Jiraのユーザーが表示されることを確認することで、インテグレーションが動作していることを確認できます。
Zendesk SupportでJiraアプリへのアクセスを制限する
Zendesk Supportでアプリへのアクセスを許可するメンバーを指定するには(例:管理者またはエージェントのみ)、Zendeskで設定を変更します。
Zendesk SupportでJiraアプリへのアクセスを制限するには
- 管理センターで、サイドバーにある「 アプリおよびインテグレーション」をクリックし、「アプリ」>「Zendesk Supportアプリ」を選択します。
- 「現在インストール済み」タブで、Jiraアプリを見つけます。
- アプリへのアクセスを特定のロールに制限するには、「インストール」で「ロールの制限を有効にしますか?」チェックボックスを選択し、ロールを選択します。
- アプリへのアクセスを特定のグループに制限するには、「グループの制限を有効にしますか?」チェックボックスを選択し、グループを選択します。
- 「更新」をクリックして、変更を保存して適用します。
これでチームはZendeskとJiraを使用した共同作業を開始できるようになりました。詳しくは「Zendesk Support for Jiraインテグレーションの使用」を参照してください。
Zendesk SupportでJira課題作成フォームにフィールドを追加する
Zendesk SupportチケットからJira課題を作成する場合、報告されている課題の詳細を「新規Jira課題の作成」フォームに入力するよう求められます。
- プロジェクト
- 課題タイプ
- 報告者
- 担当者
- まとめ
- 説明
これらのデフォルトフィールドは削除することができず、選択したJiraプロジェクトと課題タイプに固有のものです。
Zendesk Supportの管理者は、このフォームに既存のJiraフィールドまたはカスタムのJiraフィールドを追加できます。課題作成フォームにフィールドを追加すると、選択したプロジェクトと課題タイプの課題を作成するときに、すべてのエージェントにそれらのフィールドが表示されます。
このワークシートで、Zendesk SupportのJiraアプリと互換性のあるJiraカスタムフィールドタイプの一覧を参照できます。
- Zendesk Supportで、新しいJira課題のベースとして使用するチケットを選びます。
- チケットの横に表示されているJiraアプリで「課題の作成」をクリックします。
- 「プロジェクト」フィールドで、プロジェクトを選択します。
プロジェクトを選択すると、「プロジェクトを設定」ボタンが表示されます。このボタンは、Zendesk Supportの管理者だけに表示されます。
- 「課題タイプ」を選択します。
- 「フィールドを設定」をクリックします。
利用できるフィールドのドロップダウンリストが表示されます。
- Jira課題作成フォームに追加するフィールドを選択します。
これらのフィールドは、このプロジェクトおよびこの課題タイプの課題を作成する際に、すべてのエージェントに表示されます。
- 詳しくは「チケットからJira課題を作成する」の説明に従って、課題の作成を終了します。
- 「課題を作成」をクリックします。
インテグレーション限定ユーザーのオプションを使用する
Zendesk Supportアカウントでインテグレーション限定ユーザーを作成することを選択した場合、確認済みの新しい管理ユーザー(Jira Integration
)が、メールアドレス(jira_integration_XXXXXX@jira.zendesk-integrations.com
)とともに自動的に作成されます。このユーザーアカウントはインテグレーションによって完全に管理され、インテグレーションが削除されると一時停止されます。
- インテグレーション限定ユーザーのオプションを使用するには、利用可能なエージェントライセンスが必要です。限定ユーザーによるライセンス使用中に、他のエージェントがそのライセンスを使用することはできません。
- Jiraインテグレーションとインテグレーション限定ユーザーをインストールした管理者アカウントは、インテグレーションを機能させるために、常に管理者権限を持ち、アクティブである必要があります。管理者アカウントまたはインテグレーション限定ユーザーを一時停止またはダウングレードすると、インテグレーションは機能しません。
認証および作成プロセスが完了したら、インテグレーションサービスを使用できる状態にします。すべてのコメントおよびフィールドの同期アクションは、インテグレーション限定ユーザーによって行われたものとして実行されます。
インテグレーション限定ユーザーの使用を停止する場合、Jira側からインテグレーションを切断できます。接続が切断されると、Jiraはインテグレーション限定ユーザーの使用を停止します。Zendesk Supportアカウントのインテグレーション限定ユーザーは、エンドユーザーにダウングレードされ、一時停止されます。プラグインをアンインストールすると、ユーザーのダウングレードと一時停止も行われます。
インテグレーション限定ユーザーを切断するには
- Jiraで、「Settings」をクリックし、「Apps」>「Manage apps」に移動します。
- Zendesk Support for Jiraアプリをクリックして展開し、「Configure」をクリックします。
- 「Disconnect」をクリックして、サブドメインを切断します。
- サブドメインを再入力し、インテグレーション限定ユーザーを作成するオプションの選択を解除します。
- 「Authenticate」をクリックして、サブドメインを再認証します。
Jira Server固有の設定要件と注意事項
-
Zendeskからのアクセス:次の項目の許可リストを作成して、ZendeskがJiraサーバーへの接続を確立できるようにします。
- ZendeskアカウントのIPアドレス。IPアドレスの取得については、「IPアドレスを取得する」を参照してください。
- 「その他のZendesk製品のIPアドレスを取得する」で説明したJiraインテグレーションIPアドレス範囲(Pod 19)。
- SSL暗号化:特に本番環境では、JiraとZendesk間の通信のセキュリティを保護するために、SSL暗号化の使用を強くお勧めします。SSLが有効になっている場合、認証局から発行された完全なSSL証明書スタックが必要です。自己署名証明書はサポートされません。通常、中間証明書はJiraサーバーにインストールされていないため、エラーが発生する可能性があります。
-
SSL証明書の問題:プラグインの設定ページでSSL証明書エラーが発生した場合(たとえば、
jiraplugin.zendesk.com
にアクセスできないなど)、これはJiraがZendesk証明書を信頼していないことが原因である可能性があります。この問題を解決するには、次の手順を実行してください。- Jiraが信頼できる認証局(CA)として使用する
cacerts
という名前のJavaキーストアを探します。これは%Jira Install%\jre\lib\security\cacerts
にあります。 - Zendeskの公開ルートCAの発行元証明書をこのキーストアにインポートします。
- Jiraサービスを再起動して変更を適用します。
- Jiraが信頼できる認証局(CA)として使用する
-
ポート構成:ネットワーク上でZendeskとJira間のインバウンドおよびアウトバウンドトラフィック用に、正しいポート(通常は
80/8080/443
)が開放されていることを確認します。 - JiraのベースURL:Jiraでアドオンを設定する場合、JiraのベースURLは一般に公開されます。このURLは、プライベートサーバー経由でJiraにアクセスする場合のURLとは異なる場合があります。パブリックアドレスのプライベートサーバーへの接続は、NATまたはリバースプロキシを介します。
- 環境の移行:ステージングまたはサンドボックスのJiraサーバー環境でアドオンを設定し、その後その環境を本番環境に移行する場合、zendesk_plugin.propertiesファイルはコピーしないでください。異なる環境でこのファイルを複製または上書きすると、Jiraインテグレーションが誤動作する可能性があります。
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管理者権限:JiraのZendeskアドオンを正しく機能させるには、管理者権限が必要です。以下の認証情報で専用アカウントを作成し、jira-administratorsグループとjira-software-usersグループに追加することをお勧めします。
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- フルネーム:Zendesk for Jira
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ユーザー名:addon_zendesk
このユーザー名が見つからない場合、インテグレーションはアドオンをインストールした管理者アカウントの使用を試みます。この管理者アカウントも見つからない場合、最初に利用可能な管理者アカウントがデフォルトで使用されます。
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インテグレーションの再インストール
- インテグレーションユーザーを変更する
- Zendesk SupportアカウントにリンクされているJiraインスタンスを変更する
- JiraインスタンスにリンクされたZendesk Supportインスタンスを変更する(サンドボックスを含む)
- Jiraサーバーの再起動後かプラグインキャッシュのクリア後に、ZendeskとJira間の接続を再確立する
同じZendeskアカウントとJiraアカウントを再統合する場合、リンクされた課題データはそのまま残ります。
インテグレーションを再インストールするには
- Jiraで、「Apps」>「Manage your apps」に移動します。
- Zendesk Support for JIRAをクリックし、「Configure」をクリックします。
- 「Disconnect」をクリックします。
- 「Manage your apps」ページに戻り、「Zendesk Support for Jira」をクリックして、「Uninstall」をクリックします。
- 設定プロセスを実行します。詳しくは「インテグレーションをインストールして設定する」を参照してください。