レポートを作成する場合、少なくとも1つの「メトリック」と「属性」(省略可能)を追加する必要があります。メトリックは、チケットの数、チケットへの返信、エージェントまたはカスタマーの待機時間などの定量化できる値です。属性は、チケットID、チケットタグ、担当者名などの定量化できない値です。
各Zendesk製品に使用できるメトリックと属性は数多くあります。使用できるメトリックと属性については、「Exploreデータセットの概要」を参照してください。
レポート内でメトリックを使用する
異なるサイズ、色、二軸、傾向線にメトリックを追加したり、それらをデータチップに含めることができます。
合計(SUM)やカウント(COUNT)など、さまざまな方法でメトリックの結果を計算できます。メトリック名の前にある集計方法は、現在適用されている計算を示します。Exploreは自動的にデフォルトの集計方法を適用しますが、別の集計方法を選択することもできます。詳しくは、「メトリックの集計方法の選択」を参照してください。
ここでは、以下のトピックについて説明します。
色とサイズで結果を測定する
メトリックの結果は、色のグラデーションまたは異なる表示サイズで測定できます。
下の画像では、「エージェントが回答」がカラーエンコーディングされたメトリックとして追加されています。グラフの右上に、結果の分布状態をカラーグラデーションで示しています。
下の画像では、「エージェントが回答」がサイズエンコーディングされたメトリックとして追加されています。グラフの右上に、結果の分布状態をさまざまなサイズで示してます。サイズエンコーディングのオプションは編集できません。
- 「メトリック」パネルで、カラーエンコーディングアイコン()またはサイズエンコーディングアイコン()をクリックします。
- カラーエンコードまたはサイズエンコードするメトリックを選択します。
- グラフ設定アイコン()をクリックします。
- 「色」をクリックします。
- 「カラーエンコーディング」ドロップダウンリストから新しいカラースタイルを選択します。
メトリックを二次軸として追加する
グラフの中には、メトリックを2軸または二次軸として追加できるタイプのものがあります。この方法を使うと、分析するのが難しいさまざまなスケールと異なる結果持つメトリックを簡単に比較することができます。
次の画像の「未解決の未応答チケット」のメトリックでは、エージェントの返信およびチケットのメトリックよりもはるかに小さいスケールを使用しています。この画像が示すように、このメトリックの結果を表示することは困難です。
データを見やすくするために、未解決の未応答チケット」を二軸として追加することができます。こうすると、以下に示すように、独自のスケールとビジュアライゼーションでメトリックが表示されます。
- 「メトリック」パネルで、二軸アイコン()をクリックします。
- 二軸に使用するメトリックを選択します。
メトリックの結果を傾向線として表示する
二軸と同様に、メトリックを傾向線として追加して、結果を分けることができます。「チャット設定」>「傾向線」で、傾向線を追加することで、各メトリックの傾向を示すこともできます。
- 「メトリック」パネルで、傾向線アイコン()をクリックします。
- 傾向線として追加するメトリックを選択します。
「グラフ設定」>「傾向線」で、値を表示/非表示するなどの傾向線オプションを編集できます。
メトリックの結果をデータヒントに限定する
特定のメトリックをレポートに表示したくないが、ユーザーにデータを表示させたい場合は、メトリックをデータヒントとして追加できます。データヒントとして追加されたメトリックの結果は、ユーザーがデータの上にカーソルを当てたときに表示されます。データヒントの追加とカスタマイズの詳細については、「データヒントの使用」を参照してください。
下の画像では、返信数のメトリックだけがレポートに表示されますが、閲覧者がデータの上にカーソルを当てると、該当するチケット結果の数が表示されます。
メトリックをデータヒントとして追加するには
- 「メトリック」パネルで、データヒントアイコン()をクリックします。
- データヒントとして追加するメトリックを選択します。
比較線を使用してメトリックの結果を強調表示する
比較線で、1つの値について複数のメトリックの結果を強調表示できます。比較線を追加すると、任意のデータポイントにカーソルを合わせると、同じX軸位置のすべての結果が表示されます。比較線は、属性に複数の値があって、画面サイズが小さいために各ラベルを表示できない場合に便利です。
- グラフ設定メニュー()で、「データヒント」を選択します。
- 「モード」ドロップダウンリストから「比較線」を選択します。
レポート内で属性を使用する
レポート内では、「列」、「行」、「フィルター」、「分解」の各パネルに属性を追加することができます。
列に属性を追加する
列は、一つのグラフに属性値で測定結果を切り出します。「列」パネルに属性を追加するには、「追加」をクリックして、追加する属性を選択します。
以下は、「チケット作成日時 - 月」が列として追加された属性の例です。
行に属性を追加する
「行」パネルに属性を追加する場合、測定結果を選択または除外することなく、属性値ごとに個別のグラフを表示できます。グラフの左側にある行セレクタを使用して、値を見ることができます。
以下は、チケットステータス属性が行として追加されたレポートの例です。行セレクタで「Closed」の値が選択されています。
分解に属性を追加する
行と共通しているのは、分解に追加された属性は、属性の値に基づいてレポートを個々のグラフに分解する点です。行と異なるのは、分解ではこれらのグラフがすべて隣どうし並べて表示されることです。このようにすることで、測定結果の比較が簡単になりますが、属性に複数の値がある場合は、表示する値を選別するか、行の使用を検討してください。
分解を使用して最大30個のグラフを表示できます。分解パネルに追加する属性が30を超える値を返す場合、返される値の数を制限するフィルターを適用します。
属性をフィルターとして追加する
フィルターとして追加された属性を使用して、レポート結果に含める値を選択または除外できます。結果は選択した値にフィルタリングされますが、レポートに属性名は表示されません。代わりに、適用されたフィルターすべてがレポートの下に表示されます。これには、自分で作成した測定結果の処理用フィルターもすべて含まれます。
たとえば、以下の結果は「オープン」のチケットステータスでフィルタリングされますが、属性名はレポートに表示されません。
パフォーマンスの低下を抑えるために、現在、Exploreはレポートから最初の50,000行のみを返します。レポートから適切な結果を得るには、フィルターを使用して返される結果を制限することを検討してください。