複数の言語をサポートするようにヘルプセンターを設定することで(「ヘルプセンターのコンテンツのローカライズ」を参照)、ヘルプセンターに各記事の翻訳版を追加することができます。ヘルプセンターは、URLで指定されたロケールに基づいて、異なる言語でページを表示します。翻訳された記事にコンテンツブロックを組み込むには、コンテンツブロックを翻訳してから、ローカライズされた記事に追加します。
翻訳された記事で使用するコンテンツブロックを翻訳すると、元のコンテンツブロックへの参照は含まれません。その代わり、翻訳されたコンテンツブロックを、独立したコンテンツブロックとしてヘルプセンターで翻訳された記事に追加することができます。追加するコンテンツブロックがオリジナルのものであっても、翻訳されたものであっても、記事内での機能には変わりありません。
この方法でコンテンツブロックを使用する場合、再利用性は維持されますが、コンテンツブロックの翻訳を行い、追加先の翻訳記事に手動で挿入する必要があります。
この記事では、翻訳されたコンテンツブロックをヘルプセンターの翻訳記事に追加する際の2つのシナリオについて説明します。どちらの例も、複数の言語をサポートするようにヘルプセンターを設定し、それに応じてヘルプセンターのコンテンツをローカライズしていることを前提としています。
翻訳されたコンテンツブロックを翻訳された記事に追加する
コンテンツブロックを作成して翻訳し、それと同じ言語で翻訳された記事にそのコンテンツブロックを挿入することができます。たとえば、ある製品の記事グループに適用される製品サポートに関する情報がある場合、サポートオプションを説明するコンテンツブロックを翻訳し、同じ言語で翻訳されているその製品のすべての記事にそれを挿入することができます。したがって、ドイツ語の記事にはドイツ語のコンテンツブロックが追加され、フランス語の記事にはフランス語のコンテンツブロックが追加される状態になります。
コンテンツブロックの内容を変更する必要がある場合、翻訳されたコンテンツブロックに変更を加えることができます。この変更は、そのコンテンツブロックを含むすべての翻訳記事に反映されます。
翻訳されたコンテンツブロックを同じ言語のバリエーションに翻訳された記事グループに追加する
言語のバリエーションとは、特定のコンテンツを共有できるほど近似した言語のバージョンのことです。たとえば、イギリス英語とアメリカ英語には多くの違いがありますが、どちらの言語でも理解でき、再利用可能なコンテンツを開発することができます。このような場合、同じ記事の複数のローカライズ版で使用できるように、コンテンツブロックを開発することができます。
たとえば、ソフトウェアのシステム要件を記載したコンテンツブロックがあるとします。これらの技術的要件は、フランス語とカナダ・フランス語の翻訳で変わることはありません。このシナリオでは、システム要件を記載したコンテンツブロックを作成し、それをフランス語に翻訳するだけで済みます。あとは、そのシステム要件を必要とするフランス語とカナダ・フランス語の両方の翻訳記事に、翻訳されたコンテンツブロックを挿入するだけです。
このやり方は、免責事項や定型文などのコンテンツを一度だけ作成し、一元的に管理し、複数の場所で、複数の翻訳で再利用する場合に便利です。