「条件で分岐」ステップを設定すると、変数に格納されたデータを評価し、そのデータに基づいてメッセージングボットの会話を分岐させることができます。
この記事では、次のトピックについて説明します。
「条件で分岐」ステップの基本
回答フローに新しく作成した「条件で分岐」ステップには、次の設定が含まれています。
- 名前:キャンバス内でステップを識別するために名前を付けます。
-
2つのデフォルトの分岐:回答フローを公開する前に構成する必要があります。
- 該当する場合:分岐の条件が満たされた場合、会話はその分岐のステップに従います。
- それ以外の場合:会話が他のどの分岐の条件も満たさない場合場合、会話はこの分岐のステップに従います。
「条件で分岐」には、「それ以外の場合」を含め、最大で6つの分岐を作成することができます。「それ以外の場合」分岐は必ず含める必要があり、ステップから削除することはできません。分岐をさらに4個まで追加し、最大で6個の分岐を含めることができます。
分岐を追加する場合は、「分岐を追加」をクリックし、各分岐に対して以下の設定を行います。
- 名前:分岐の条件にわかりやすい名前を付けます。この名前が、キャンバス上に分岐名として表示されます。
-
条件:次の要素が含まれています。
- 変数:条件を満たすかどうかを評価するデータ。
- 演算子:変数と値のデータをどのように比較するか。「=」、「≠」、「次を含む」、「次を含まない」があります。
- 値:演算子によって指定された条件に対して期待される値。
詳細については、「条件の要素」を参照してください。
「AND/OR」ドロップダウンを使って、分岐条件を組み合わせることができます。たとえば、次の分岐は、ユーザーがオーストラリアまたは米国にいるかどうかをチェックします。
会話は1つの分岐にのみ進みます。分岐は、ステップに含まれた順に評価されます。複数の分岐条件を満たすエンドユーザーは、ステップの設定パネルでは上から下へ、キャンバスでは左から右へ、満たした条件のうち最初の分岐に進みます。分岐は、キャンバスの条件パネルをドラッグすることで、順番を変えることができます。
条件の要素
変数について
条件では、変数の値が静的な値と比較されます変数は、ドロップダウンメニューを使用して条件に追加します。
変数のタイプと変数の作成の詳細については、「変数を使用してボットの回答をパーソナライズする方法」を参照してください。演算子について
変数のデータと値を比較する方法を決定するのが演算子です。ドロップダウンメニューを使用して、演算子を条件に追加します。
以下の演算子を追加できます。演算子による一致では、大文字と小文字は区別されません。
ボットビルダーで条件付きステップを使用しているとき... | 使用できる演算子 |
---|---|
数値として格納されたデータを評価したい |
次のZendeskの演算子が、数値を評価するために使用されます。
|
文字列として格納されたデータを評価したい |
次のZendeskの演算子が、文字列を評価するために使用されます。
|
値について
値は、変数と比較される静的なデータであり、変数に期待されるデータを表します。たとえば、カスタマーのmembership_status
が「platinum」であるかどうかをチェックする条件では、「platinum」が値となります。
条件の値を指定するために使用される入力フィールドは、変数によって異なります。認証済みステータス変数の場合、ブール値のドロップダウンフィールドを使用して条件の値を指定します。その他の変数の場合は、テキスト入力フィールドを使用して条件の値を指定します。
ネストされた条件
ネスト条件とは、その中に2つ以上の条件を含む条件のことです。ネスト条件を使用すると、複数の条件に依存する複雑なロジックを構築することができます。特に、ANDとORの両方を使用する条件を組み合わせることができます。
- ユーザーが「プラチナ」会員であること AND
- ユーザーが以下のいずれかの国に居住していること。
- オーストラリア OR
- アメリカ
条件をネストできるのは3階層までです。最上位レベルも含め、各レベルに最大6つの条件を含めることができます。