フロービルダーでは、変数は、カスタマーの名前や店舗の注文IDなど、会話に関連するデータを格納するためのコンテナです。会話中に、メッセージングボットで変数を使用して、パーソナライズされたメッセージを送信したり、動的な情報を表示したり、会話のフローを変えることができます。
変数の名前と値について
フロービルダーでは、各変数に名前と値があります。回答フローのステップを構成する際に、名前は値のプレースホルダとして機能します。ボットがフローを実行すると、変数の名前が変数の値に置き換えられます。たとえば、メールという名前の変数を、カスタマーのメールアドレスのプレースホルダとして使用できます。
空の変数の処理
変数が空であるのは、値がない場合です。メッセージングボットは、会話中に空の変数をスキップします。
たとえば、「メッセージの送信」ステップには、「商品の配送状況はshipping_statusです」というボットのメッセージが含まれています。 会話中にshipping_status変数が空だった場合、ボットは「商品の配送状況は...です」というメッセージを送信します。
ボットのメッセージ | カスタマーの画面 |
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変数の型について
カスタマー変数
カスタマー変数には、「詳細を質問する」ステップでカスタマーから提供された情報が保存されます。たとえば、ステップでは、名前とメールアドレスの提供をカスタマーに求めることができます。
変数を追加アイコン()を使ってステップに変数を挿入すると、「カスタマーからの回答」にカスタマー変数が表示されます。
外部サービス変数
外部サービス変数には、「APIコールを実行する」ステップ中に外部システムから受信したデータが格納されます。たとえば、配送業者にREST APIリクエストを行うことで、配送荷物の現在のステータスを取得することができます。
管理者は、「APIコールを実行する」ステップを構成する際に、外部サービス変数を作成します。変数の作成時に、管理者は各変数のカスタム名を設定することができます。
変数を追加アイコン()を使ってステップに変数を挿入すると、「外部サービスからの回答」に外部サービス変数が表示されます。
メッセージングメタデータ変数
メッセージングメタデータ変数には、カスタマーの身元と認証ステータスに関する情報が格納されます。メッセージングメタデータ変数は、メッセージングの認証に使用される署名付きJSON Webトークン(JWT)から値を取得します。
メッセージングメタデータ変数は、デフォルトでは有効になっておらず、Web WidgetおよびモバイルSDKチャネルでのみ利用可能です。メッセージングメタデータ変数の有効化と使用について詳しくは、「ボット回答での認証メタデータの使用」を参照してください。
メッセージングメタデータ変数が有効にされている場合、変数を追加アイコン()を使用してステップに変数を挿入すると、「メッセージングメタデータ」にメッセージングメタデータ変数が表示されます。
回答フローのステップで変数を使用する
ボットメッセージをカスタマイズする
外部システムへデータを送信する
「APIコールを実行する」ステップを使用して外部システムにREST APIコールを実行する場合、管理者は、挿入した変数をステップの「エンドポンドURL」フィールドのパスとクエリ文字列に追加することができます。詳細については、「フロービルダーでの「APIコールを実行する」ステップの使用」を参照してください。
回答フローを分岐させる
「条件で分岐」ステップでは、管理者が1つまたは複数の変数の値に基づいて会話の流れを分岐させることができます。詳細については、「分岐条件について」を参照してください。