Sellアカウントから送信されるメールメッセージの量と内容の質は、スパムフィルターの結果に影響を与える要因となります。スパム評価のスコアが低くなると、メールメッセージがカスタマーに届かなくなる可能性があります。
この記事では、Sellアカウントから送信する自動メールメッセージがスパムとしてフラグ付けされるのを防ぐためのベストプラクティスを提供します。
この記事では、次のトピックについて説明します。
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スパム評価スコアに影響を与える要因
スパムフィルターによるメールメッセージの評価に影響を与える主な要因として、以下のものが挙げられます。
- メールドメインの評価:推奨される量よりもメールメッセージの送信量が多い場合(次のセクションを参照)、メールドメインの評価に悪影響を及ぼします。
- メール量の急激な増加:多くのカスタマーとメールでやりとりをする場合は、メールの量は少しずつ時間をかけて増やしていくのが良いでしょう。
- メールの内容の質:メールの件名や本文に使われている語句やフォーマットは、スパム評価のスコアに悪影響を及ぼします。複数のカスタマー向けに自動配信メールのメッセージを作成する場合は、マージタグを使用し(「メールメッセージでのマージタグの使用」を参照)、次のセクションで説明するコンテンツのガイドラインに従ってください。
- 自動配信メールの開封率と返信率:メールシーケンスの使用率を監視し(「メールシーケンスの使用状況を監視する」を参照)、エンゲージメントが低いメールシーケンスには、見込みをあまり多く参加させないようにするのがよいでしょう。
- リンク:メッセージに含まれるリンクも、評判の良い信頼できるドメインからのもので、標準的な書式に従っている必要があります。
スパムフィルターを回避するためのベストプラクティス
自動配信メールがスパムフィルターにブロックされないようにするためのガイドラインを紹介します。
メールの量を管理する
デフォルトで、Sellはメール送信を1日あたりSellユーザー1人につき300通のメッセージに制限しています。この制限の上限値を上げることはできますが(「How do I increase my Sell email limit?(Sellの送信メール量の上限値を上げる方法)」を参照)、無制限ではありません。
最善の方法は、1週間に1ユーザーあたり2,500通以上のメールを送信させないことです(平日のみを計算した場合、1日あたり500通となります)、1週間に1ユーザーあたり5,000通が絶対的な上限となります。週に5,000通を超えると、バッドプラクティスとみなされ、企業の評判に悪影響を及ぼします。
Sellのメールテンプレートとシーケンスを準備する
- フッターに住所を記載する。フッターに住所を含めることで、スパムフィルターがメールを正規のビジネスと関連付けることができます。
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シーケンス内のメールテンプレートには、必ず受信登録解除リンクを追加します。このオプションのチェックボックスは、新しいシーケンスを設定する際にデフォルトで選択されているので、オフにしないことをお勧めします。また、受信登録解除リンクの言語を変更することもできます(「Sellでのメールシーケンスの設定」の受信登録解除リンクを設定するオプションの手順を参照)。メモ:国や地域によっては、メールに受信登録解除リンクを含めることが法律で義務付けられています。
- メールメッセージのコンテンツを作成する際には、以下のガイドラインに従ってください。
- すべての文字を大文字にはしない。
- 感嘆符は多用しない。
- ビデオやJavascriptのコードを埋め込まない。
- サイズの大きなファイルや、疑わしいと判定される可能性のあるファイルタイプ(.exe、.zip、.swfなど)のファイルを添付しない。
- スパム判定の誘因となる言葉やフィッシングに使われる語句(WIN、Free!など)を使わない。
- テキストと画像の比率を適正に保つ。大量の画像や極端に大きな画像は使用しないこと。
- ユーザー1人あたりのメール送信数は、週に2,500通の推奨量を超えないこと(前述のとおり)。
- 1週間にやりとりする見込みの数を増やしたいときは、受信者の数を少しずつ増やしていくこと。
- 一度に多数のリードに対してメールシーケンスを開始したい場合は、1時間あたり100~150件のリードに対してまとめて行う。
- メールメッセージは、sales@example.comのような一般的なものではなく、パーソナライズされたメールアドレスから送信する。
- シーケンスの開封率やクリック率を監視し(「メールシーケンスの使用状況を監視する」を参照)、改善に努め、効果のないシーケンスを使用するのをやめる。
- 送信者の評判を監視する。Sender ScoreやMX ToolboxなどのWebサイトを利用すると、メールサーバーのIPが一般的なスパムブロックリストに掲載されているかどうかを確認することができます。