CSVファイルを使用して、取引先、リード、取引をZendesk Sellにインポートすることで、取引情報をまとめてすばやくインポートできます。既存の取引を一括で更新したい場合は、「CSVファイルを使用したリード、取引先、取引の一括インポート」を参照してください。
メモ:ほどんどのフィールドタイプをインポートできますが、中にはインポートできないものもあります(「インポートでサポートされないフィールドタイプ」を参照)。
この記事では、次のトピックについて説明します。
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CSVファイルを準備する
インポートするカスタマーのリストを作成する場合は、おそらくCSVエクスポート機能を使用して、ユーザー管理システムからこのリストを生成することになります。このリストをいちから作成する必要がある場合は、Microsoft ExcelやOpenOffice.orgのCalcなどを使用します。
ファイルを準備するには、以下の点を確認します。
- アップロードするファイルは、正常にアップロードできるように正しくフォーマットされている。
- チェックボックスのカスタムフィールドには、「0」または「1」の値が含まれている(0は「No」、1は「Yes」)。
- CSVの各列の最初の行にヘッダー行が含まれている。これにより、インポート中にマッピングするデータを識別できます。
- フィールドにインポートしないデータは、ヘッダー行に表示されていない。
- CSVファイルは、UTF-8またはUTF-16文字エンコードを使用して適切にフォーマットされ、保存される。すべての記号(例:—、“、č、ć、ł)は適切に処理されます。
- ヘッダー行に改行があるとインポート処理で問題が発生するため、データには改行は含まれていない。
- インポートのファイルサイズが適切であること。1回のインポートで3,000件を超えないようにしてください。たとえば、CSVファイルに5,000件の取引先が含まれている場合は、2回に分けてインポートすることを検討してください。アップロードする取引先の数、またはインポートするCSVファイルの数に制限はありません。
- アカウント内のユーザーにリードまたは取引先を割り当てる場合は、ファイルに「オーナー」というラベルの列を含める必要があります。この列をSellの「オーナー」フィールドに一致させます。オーナーを見れば、アカウントのどのユーザーに特定のリードまたは取引先がいるかが分かります。
- 取引をインポートして、各取引を取引先に関連付ける場合、取引先は単独の取引先(個人)でも、取引先企業でもかまいません。
- 取引が個人の取引先に関連付けられている場合、その取引先には姓が必要です。取引先の氏名(フルネーム)をインポートする場合は、その名前を2つの列(名と姓)に分ける必要があります。
- インポートする取引先が既にSellアカウントに含まれていた場合は、Zendeskが既存の取引先とCSVファイル内の取引先を結合し、結合したデータの概要をメールでお知らせします。
- 各取引には、取引名と補助取引先があります。ステージがリストされていない取引は、デフォルトでパイプラインの最初のステージに配置されます。
- インポート中は、アカウント内のユーザーに取引を割り当てることはできません。インポートされたデータは、インポートした人に割り当てられます。インポートが完了したら、データの割り当てをやり直すことができます。
- 取引先に会社名を追加すると、Sellの取引先リストに2つの取引先レコードが作成されます。1つは個人用、もう1つは会社用です。このため、取引先に会社名をインポートするかどうかは任意です。
- 取引をインポートする場合、取引の作成日をさかのぼれるようにするには、スプレッドシートに「取引の追加日」列を追加します。この列は、Sellの取引の「取引の追加日」フィールドにマッピングされます。CSVに「取引の追加日」列を含めない場合、取引の作成日はデフォルトでデータのインポートが完了した日になります。「取引の追加日」列を作成するときは、次のガイドラインに留意してください。
- アカウントが米国の12時間日付形式を使用している場合、SellはMM/DD/YYYYとして記述されている日付とのみ一致させます。
- アカウントがヨーロッパの24時間日付形式を使用している場合、SellはDD/MM/YYYYとして記述された日付とのみ一致させます。
以下の表に、ファイルに含めることができるフィールドの例を示します。
フィールド | 説明 |
---|---|
first name | カスタマーの名。 |
last name | カスタマーの姓(名字)。新しいリードをインポートするには姓または会社名が必要です。取引先には姓が必要です。 |
name |
カスタマーの氏名(フルネーム)。インポートプロセス中に自動的に姓/名に分割できます。 メモ:Zendesk Sellの取引先には、個人の取引先(従業員)と会社の取引先の2つのカテゴリがあります。インポートされた各ファイルには「名」フィールドと「姓」フィールドを含める必要があります。そうすることで、Zendeskが、取引先の氏名を認識できるようになります。また、Sellでは、インポートのマッピング処理で名と姓とを分けてインポートするオプションが提供されます。会社の取引先には、会社名フィールドにインポートする名前があれば、名と姓は必要ありません。 |
mobile number | リード/取引先の携帯電話の電話番号。 |
work number | リード/取引先の勤務先の電話番号。 |
email address | カスタマーの完全な形式のメールアドレス(例:someuser@mycompany.com)。カスタマーが複数のメールアドレスを使用できるようにするには、メールアドレスのフィールドを追加します。 |
company name |
新しいリードをインポートするには姓または会社名が必要です。カスタマーの会社名。 メモ:取引先を会社に関連付ける場合は、インポートファイル内に会社名を含む別の列を含めます。インポート時に、Sellでは個人の取引先を会社の取引先に一致させるため、Sellで会社を表示すると個人の取引先は「従業員」として表示されます。会社名をマッピングせずに個人の取引先をインポートすると、これらの個人の取引先は、関連する会社の取引先がいない状態でインポートされます。 |
title | カスタマーの役職名。 |
source (Lead) | リードまたは取引が作成されたチャネル(「リードソースと取引先ソースの追跡」を参照)。これはドロップダウンフィールドです。インポートされたデータに一致する既存のソースが存在しない場合、自動的に既存のソースのリストに追加できます。また必要に応じて、マッピングを編集してコンテンツを既存のソースに一致させることもできます。 |
industry | カスタマーの業種。リードと取引先を分類およびフィルターできます。これはドロップダウンフィールドです。インポートしたデータに一致する既存の業種が存在しない場合、自動的に既存の業界のリストに追加できます。また必要に応じて、マッピングを編集してコンテンツを既存の業界に一致させることもできます。 |
notes | カスタマーに関係するメモ。メモは、リード、取引先カード、取引カードのメモとして追加するか、別のフィールドとして追加することができます(例:説明フィールド)。 |
street (address) |
カスタマーの住所の番地。 メモ:取引先に住所をインポートするときは、住所を構成する要素をCSVファイルの複数の列に分けることをお勧めします。これにより、Sellのこれらのフィールドでソートまたはフィルターできますインポートする前に、番地、都市、地域/州、郵便番号、および国などのフィールドがファイル内のそれぞれの列に分けられている必要があります。 |
city | カスタマーの都市。 |
postal codeまたはzip code | カスタマーの郵便番号 |
state/region | カスタマーの州または地域。 |
country | カスタマーの国。(ドロップダウンフィールド) |
company address |
カスタマーの会社の住所。 メモ:個人の取引先と取引先企業に異なる住所をインポートする場合は、「個人の住所」と「会社の住所」用にそれぞれ別の列をファイル内に作成する必要があります。「個人の住所」の列には、個人の住所(番地)、市、地域/州、国を含め、「会社の住所」の列には、会社の番地、会社の市、地域/州などを含める必要があります。 |
tags | リード、取引先、または取引に追加した特定のタグを使って、カスタマーを分類し、スマートリストとレポートですばやくフィルタリングができます(「リード、取引先、取引でのタグ管理」を参照)。複数のタグはカンマで区切ります。 |
owner | リード、コンタクト、または取引のオーナーであるSellユーザー。 |
website | カスタマーのWebサイト。 |
skype | カスタマーのSkypeアカウントへのリンクの埋め込み。 |
カスタマーのFacebookアカウントへのリンクの埋め込み。 | |
カスタマーのX(旧Twitter)アカウントへのリンクの埋め込み。 | |
カスタマーのLinkedinアカウントへのリンクの埋め込み。 | |
fax | カスタマーのFAX番号。 |
description | カスタマーのプロフィールに説明を追加します。 |
custom field |
既存のカスタムフィールドと一致させる(またはインポート時に追加する)ことができます。次のカスタムフィールドがサポートされています。
|
さらに以下のヒントもインポートの参考にしてください。
- 一度にインポートできるレコード数に制限はありません。ただし、大きなCSVデータファイルをインポートする際には、小さなファイルに分割することをお勧めします。これにより、インポートに時間がかかりすぎないようにし、各ファイルが正しくインポートされているかどうかも確認できます。まずは20kのファイルから始めて、問題がなければ次のファイルのファイルサイズは30~50kに増やしてみましょう。
- ヘッダー行に改行が含まれないようにします。改行があると、CSVファイルが正常にインポートされません。
サンプルCSVテンプレート
既存のCSVファイルがない場合、または新規ファイルを作成したい場合は、ZendeskのCSVテンプレートを使用して、Excelなどのプログラムを使用して取引データを入力できます。CSVテンプレートのサンプルは、こちらからダウンロードできます。