カスタムチャットロールを作成し、それらのロールをエージェントに割り当てることができます。カスタムロールを使用して、エージェントの責務を定義し、組織の体制とワークフローに合わせることができます。
カスタムロールは、デフォルトのロールと組み合わせて使用します。Chatのデフォルトのロールについて詳しくは「Zendesk Chatにおけるデフォルトのロールの概要」を参照してください。
Chatの既定のロールについて
Zendesk Chatには、オーナー、管理者、エージェント、エージェント(制限あり)の4つの既定のロールがあります。各ロールには、各種Chat機能へのアクセスが許可されています。オーナーと管理者のロールは、カスタマイズできません。エージェントロールの権限はカスタマイズできますが、カスタマイズした内容は、そのエージェントロールが割り当てられているすべてのユーザーに適用されます。個々のエージェントに異なる権限セットを割り当てる場合は、カスタムロールを使用する必要があります(「カスタムロールを作成する」を参照)。
Zendesk Chatでのエージェントの追加について詳しくは、「エージェントと部門の作成」を参照してください。
以下は、使用できる既定のロールの概要をまとめたものです。既定のChatロールについて詳しくは、「Zendesk Chatにおけるロールの概要と管理」を参照してください。
名前 | 説明 |
---|---|
オーナー | デフォルトでは、オーナーはChatアカウントの作成者ですが、アカウントオーナーを変更することはいつでもできます。アカウントオーナーは、エージェントおよび管理者の権限に加えて、チャットアカウントの管理ページでアカウントのプランをアップグレードまたはダウングレードしたり、課金情報を変更したり、請求書にアクセスしたり、アカウントを解約する権限があります。
オーナーロールの権限を変更することはできません。 |
管理者 | 管理者には、通常のエージェントと同じ権限が与えられます(「Chatのロールの権限」を参照)。それに加えて、ウィジェットとアカウントの設定を編集したり、エージェント、トリガ、部門を管理したり、履歴からチャットを削除するなどができます。
管理者ロールの権限を変更することはできません。 |
エージェント | エージェントには、一部の機能へのアクセスが制限されます。オーナーと管理者は、「設定」>「ロール」>「エージェント」で権限を設定できます(「Chatのロールの権限」を参照)。
エージェントロールの権限は変更できますが、既定のエージェントロールの設定を変更した場合、そのエージェントロールが割り当てられたすべてのユーザーに変更内容が適用されます。個々のエージェントに異なる権限を与えたい場合は、カスタムロールを使用する必要があります。 |
エージェント(制限あり) | この制限付きのロールを持つエージェントは、Zendeskエージェントワークスペースでソーシャルメッセージングの会話やチャットを行うことができます。このロールは、Zendeskエージェントワークスペースが有効になっており、アカウントのソーシャルメッセージングアドオンが有効になっている場合にのみ利用できます。 |
カスタムロールを作成する
エージェントの集団ごとに、固有の権限を適用するには、カスタムロールを作成する必要があります。カスタムロールは、エージェントのワークフローの範囲において、その権限をサポートの責務と連携させるのに役立ちます。
- ダッシュボードから、「設定」>「ロール」の順に選択します。
- 検索ボックスの隣にある「ロールを追加」ボタンをクリックします。
- 新しいロールの名前と説明を入力します。
- ユーザーロールごとに異なる権限を選択します。各権限の説明については、下の「Chatのロールの権限」を参照してください。
- 「ロールを作成」をクリックします。
「設定」>「ロール」を選択して、いつでもロールを編集できます。エージェントのロールの変更について詳しくは、「カスタムロールをエージェントに割り当てる」を参照してください。
Chatのロールの権限
カスタムユーザーロールを作成する場合、権限のリストから権限を選択し、エージェントが実行できる操作を定義します。
権限 | オプション |
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訪問者リストと表示状況 |
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訪問者情報 |
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履歴 |
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訪問者を立入禁止にする | 訪問者の立入禁止を管理:エージェントはチャット中にブラウザのcookieで一時的に訪問者を立入禁止にするか、IPを使って長期にわたって立入禁止にすることができます。 |
解析 | 解析レポートとメールレポート:解析レポートとメールレポートにアクセスできます(「個人設定」の下)。 |
モニター | モニターを表示:エージェントはアカウント全体のメトリックをモニターでリアルタイムに確認できます。 |
エージェント管理 |
部門:エージェントは部門の詳細を編集して、部門からエージェントを追加/削除できます。
エージェントのチャットの割り当て制限:エージェントのチャットの割り当て制限が有効になっている場合、その制限を設定できます。 |
ショートカット | ショートカットを管理:エージェントは、訪問者とのチャット中に使用できるショートカットを追加、編集、削除できます。 |
ロールをエージェントに割り当てる
ロールをエージェントに割り当てるには、エージェントのプロフィールを編集します。同時に複数のエージェントにロールを割り当てることもできます。ステータスが無効になっているエージェントは、ロールを変更しても有効になりません。
- ダッシュボードから、「設定」>「エージェント」を選択します。
- ロールを編集したいエージェントを選択します。エージェントのユーザープロフィール画面が表示されます。
- プロフィールの下部の「ロール」フィールドをクリックし、ロールを選択します。
- 「変更を保存」ボタンをクリックします。
エージェントロールが更新されます。
複数のエージェントのロールを変更するには
- ダッシュボードから、「設定」>「エージェント」を選択します。
- 更新するエージェントの名前の隣にあるチェックボックスを選択します。
- エージェントのリストの上部にある「アクション」をクリックし、「ロールを設定」を選択します。
- 「ロール」のドロップダウンリストからロールを選択します。
- 「設定」をクリックします。
エージェントが新しいロールで更新されます。
ショートカットロールを割り当てる
ロールの詳細ページの下部に、ショートカットを使用するエージェントと管理者のための4つの権限レベルがあります。
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すべてのショートカット:個人用、部門用、一般用のショートカットを追加および編集できます。
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部門:個人用および部門用のショートカットを追加および編集できます。
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個人:個人用ショートカットを追加および編集できます。
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なし:すべての種類のショートカットについて、追加も編集もできません。
ショートカットについて詳しくは、「よく使う言い回しをショートカットで入力する方法」を参照してください。