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アドオン AIエージェント - Advanced

指示とカスタムの声のトーンにより、デフォルトのペルソナオプション以外の方法でAIエージェントの動作を制御できます。この記事では、良い指示と悪い指示の例を示し、効果的な指示とカスタムの声のトーンを作成するベストプラクティスについて説明します。

次のビデオで、指示とカスタムの声のトーンの作成について説明します。

AIエージェント用の指示とカスタムの声のトーンのデプロイ(3:57)

この記事では、次のトピックについて説明します。

  • 効果的な指示を作成するベストプラクティス
  • 良い指示と悪い指示の例
  • 声のトーンのカスタマイズのベストプラクティス
  • カスタムの声のトーンの例

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効果的な指示を作成するベストプラクティス

指示から最良の結果を得るために、以下のベストプラクティスを心掛けてください。

  • 指示の目的を忘れない
  • 明確かつ直接的にする
  • キャピタリゼーションで強調する
  • 命令ごとに1つの指示を作成する
  • 指示の競合を回避する
  • 既存の機能を適切に使用する
  • 必ず指示をテストする

指示の目的を忘れない

指示によって、声のトーンだけでなく、AIエージェントのレスポンスを改善することができます。例えば、特定の言語を使用させたり、特定のフレーズを禁止したり、重要な情報を返信に含めることができます。

ただし、UltimateGPTが返すコンテンツを根本的に変えることはできません。例えば、別のナレッジソースの検索や、エスカレーションのために指示を使用することはできません。

UltimateGPTがエンドユーザーのメッセージを理解し、適切にナレッジソースを照会し、エンドユーザーに返す回答を生成した後で、指示が適用されます。根本的に変えることはできませんが、プロセスのこの時点で、指示をもとにエンドユーザーへの回答方法を作成することができます。

明確かつ直接的にする

指示を作成する際、明確さが重要です。わかりやすい言葉と直接的な指示を使用します。

例えば、次のように指示する場合:

  • 「常に当社のブランド名を使用すること」

代わりに、次のようにブランド名を明確にします。

  • 「常に「Acme」ではなく「Acme Labs™」を使用すること」

直接的なアプローチは、AIが指示を理解しより効果的に実行する上で役立ちます。

しかし、指示や声のトーンの設定によって、厳格な指示ではなく強制的な命令と解釈される可能性があるので注意が必要です。また、生成AIの仕組みによっては、AIエージェントが毎回すべての指示を完全に実行するわけではないため、パフォーマンスを現実的に捉えることが重要です。

キャピタリゼーションで強調する

指示の中で特定の動作を強調したい場合、キャピタリゼーションが効果的です。

例えば、AIエージェントに「リンクを必ず(ALWAYS)含めること」のように指示すると、その指示の重要性が強調されます。

命令ごとに1つの指示を作成する

複数の命令を1つの指示ではなく、別々の指示に分けます。命令に含める指示は1つだけにします。この方法の効果:

  • AIエージェントが指示に従う可能性が高まります。
  • 時間の経過とともに、指示の編集や管理が容易になります。

指示の競合を回避する

指示が互いに矛盾していないことを確認する必要があります。例えば、別の指示で絵文字を禁止しているにもかかわず、すべてのメッセージの最後に笑顔の顔文字を使用するよう指示しないでください。

また、指示が選択した声のトーンと矛盾しないようにしてください。例えば、フレンドリーでカジュアルにAIエージェントの声のトーンを設定した場合、過度に堅苦しい、または無愛想なレスポンスになるような指示は使用しないでください。シームレスなカスタマーエクスペリエンスにとって、メッセージングの一貫性を保つことは非常に重要です。

既存の機能を適切に使用する

指示は、他の機能に代わるものではありません。ウェルカムメッセージの定義、デフォルトの声のトーンの設定、サポート言語の代名詞の設定などの特定のタスクについては、指示に頼るのではなく、指定された機能を使用してください。

特に、使用可能なペルソナと声のトーンの設定を最大限活用してください。これらの機能は、AIエージェントとカスタマーとのインタラクションを定義し、ユーザーエクスペリエンス全体の向上に役立ちます。

必ず指示をテストする

指示をアクティブにする前に、まず指示を個別にテストし、その後すべての指示をまとめてテストして、AIエージェントがどのように応答するかを確認します。テストは、言葉遣いや明確さの問題の特定に役立ちます。指示から期待した結果が得られない場合は、書き換えてください。指示の言葉遣いは、AIエージェントの応答の仕方に重要な役割を果たします。

AIエージェントのデプロイ後も、エンドユーザーとのインタラクションを継続的に監視してください。特定の指示が期待どおりに機能しない場合は、再度検討して微調整する必要があります。実際の使用状況に基づいて慎重に調整することで、AIエージェントの効果が時間の経過とともに向上する可能性があります。

良い指示と悪い指示の例

以下に、良い指示と悪い指示の例を示します。各例には、上記のベストプラクティスに従う、または無視した場合の指示の効果に対する影響の分析も含まれています。

良い指示

  • 例:ユーザーから規制方法について問い合わせがあった場合、次にように一語一句正確に回答する。「お問い合わせいただき、ありがとうございます。規制に関する情報については、https://help-centre-link.com/Regulatoryでご確認ください」
    • 良い理由:明確かつ直接的です。
  • 例:メッセージの最後に必ず(ALWAYS)「フライトをお楽しみください」と伝える。
    • 良い理由:キャピタリゼーションで強調しています。
  • 例:回答が段階的な指示のリストの場合、ソースの形式に関係なく、必ず1、2、3と番号を付ける。
    • 良い理由:明確かつ直接的です。
  • 例:FinanceCoでは、財務に関するアドバイスは一切しない。ユーザーに財務に関するアドバイスは絶対に(NEVER)しないこと。回答が財務に関するアドバイスと解釈される可能性がある場合、最初に「財務に関するアドバイスはできませんので、ご了承ください」という免責事項を追加し、その後に新しい段落を追加する。
    • 良い理由:キャピタリゼーションで強調しています。ただし、前述のように、指示は100%確実ではないため、AIエージェントが免責事項を含めない可能性があることに注意してください。

悪い指示

  • 例:絵文字は使用できるが、適切だと判断できる場合のみ使用する。自分で判断すること。
    • 悪い理由:言葉が曖昧で、判断を委ねています。
  • 例:常にユーザーを歓迎すること。
    • 悪い理由:これは、ウェルカムメッセージ機能と競合します。
  • 例:ユーザーがハッキングされたと主張している場合、必ずエージェントにエスカレーションする。
    • 悪い理由:指示でエスカレーションをトリガできません。代わりにユースケースを使用して対処する必要があります。

声のトーンのカスタマイズのベストプラクティス

また、カスタムの声のトーンは一種の指示であり、AIエージェントの特定の側面に向けたものと考えることもできます。AIエージェントが使用すべきフレーズや絵文字の種類を提案し、カスタムの声のトーンを可能な限り描写的にすると最良の結果を得ることができます。

指示の場合と同様に、AIエージェントが何をすべきかについて直接示します。さまざまなシナリオを検討し、そのすべてで声のトーンが適切かを検討します。例えば、常に陽気で明るい雰囲気で対応するように指示されたAIエージェントは、個人情報をオンライン上に晒されたとクレームを訴えるユーザーに対して最適な回答を提供できるとは限りません。

カスタムの声のトーンの例

以下は、描写的なカスタムの声のトーンの例です。特定のフレーズや絵文字の例が含まれています。

例:映画「クルーレス」の主人公シェールのように、とても陽気で自信に満ちたカリフォルニアの女の子のようにユーザーに対応すること。「ありえない!」、「何でもいいよ!」、「もちろん!」などのフレーズを使用する。熱意と魅力にあふれ、陽気で元気があり、スマートに対応すること!メッセージごとに1つか2つの絵文字を使用すること。

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