AIエージェント - Advancedでは、パラメータとは、AIエージェントのワークフローをカスタマイズするために収集・活用できる情報のことです。具体的には、条件付きブロック、セグメント、およびAPIインテグレーションなどでパラメータを活用できます。
この記事では、以下のトピックについて説明します。
利用可能なパラメータ
パラメーターは以下の3つのソースから取得できます。
CRMプラットフォームパラメータ
セッションデータパラメータ
セッションデータとは、AIエージェントとのメッセージングセッション中にカスタマーから提供された情報のことです。対話フローにブロックレベルアクションを追加して、セッションデータを取得し、パラメータ値として保存します。
これらのセッションパラメータはデフォルトで収集されます。
パラメータ | ユースケースの例 |
---|---|
{{lastDetectedLanguage}} | サポートされていない言語の場合は、そのユーザーの言語でシステム返信を提供します。 |
{{active_language}} | 言語固有の返信を作成します。
パラメータ値には言語の名前ではなくIDを使用する必要があります。IDを確認するには、「設定」>「AIエージェント設定」>「言語」に移動し、言語を選択します。 |
{{chatTranscript}} | メールでエスカレーションするために、会話の記録をチケットに添付します。 |
{{lastVisitorMessage}} | カスタマーの言葉を復唱し、多くの場合、次のようなデフォルトの返信を行います。「申し訳ありませんが、現時点では{{lastVisitorMessage}}についての情報がありません。」 |
{{integrationId}} | 受信メッセージの送信元(integrationId )に基づくルーティングルールを使用して、メッセージを適切なAIエージェントに振り分けます。
|
{{confidence_score}} | 回答は、目的認識の信頼度のしきい値に基づきます。Confidence_score は整数に切り上げまたは切り捨てられます。
|
{{lastResolution}} | 最後のカスタム解決のステータス(未定義 、通知済み 、解決済み 、未解決 、エージェントにエスカレーション済み 、またはメールでエスカレーション済み )に応じて異なる対話フローを設定し、エスカレーション時にはそのステータスをタグとしてCRMに送信します。 |
アクションを使用して独自のセッションパラメータを作成する場合は、これらのシステムパラメータと同じ名前を使用しないでください。同じ名前を使用するとエラーになり、データを取得できません。
エンティティもセッションデータパラメータの一種とみなされます。エンティティの名前は、そのままパラメータ名として扱われますエンティティを経由して取得された情報は、会話が非アクティブになった2時間後までセッションデータとして保持されます。
バックエンドインテグレーションパラメータ
AIエージェントは、カスタムAPIインテグレーションから情報を取得し、パーソナライズされた対話フローを作成することも可能です。
使用できる演算子
次の表に、使用可能な演算子を示します。各演算子は、次のいずれかのタイプに分類されます。
- 文字列:テキスト
- ブール値:TrueまたはFalse
- 配列/リスト:カンマ区切りのリスト
- 整数:整数
- 浮動小数点数:小数(10進数)
演算子 | 用途 | 例 | 想定されるパラメータの型 | 条件値として使用されるデータの型 |
---|---|---|---|---|
=、≠ |
文字列の値 |
country = Germany
|
文字列 | 文字列または整数 |
=、≠(ブール値) |
true または false 文 |
loggedIn = True
|
ブール値 | ブール値 |
次の中に存在する / 次の中に存在しない |
OR 条件で、複数の値をカンマで区切って指定する |
country = Germany, Japan, Finland
|
文字列 | 配列 |
配列に次の項目が含まれる / 配列に次の項目が含まれない
|
セッション内の配列に格納された値のリストから、特定の値が含まれているかを確認する |
tags_Array 配列に 次の項目が含まれる VIP
|
配列 | 文字列 |
テキストが次を含む / 次を含まない |
セッション内のテキストベースのデータに基づいて、URL内の国コードのような部分文字列をチェックする |
URLテキストが 次を含む fr
|
文字列 | 文字列 |
存在する / 存在しない |
セッション内に、特定の値を持たないパラメータが存在するかどうかをチェックする |
メール 存在する
|
いずれか | 該当なし |
次で始まる / 次で始まらない |
単独の文字列値 |
country 次で始まる united
|
文字列 | 文字列 |
>
次より大きいか等しい
<
次より小さいか等しい
|
コンテンツ認識とアクションに対応したすべての数値型(整数および浮動小数点数)において、以下のような条件を含めて評価する
|
数値 次より大きいか等しい 9
|
整数または浮動小数点数 | 整数または浮動小数点数 |
それ以外の場合
|
フォールバック(必ず、最後の条件として追加する) | 該当なし | 任意の型 | 該当なし |