現在のプランを確認
Suite すべてのプラン
Support すべてのプラン

マクロとは、エージェントがチケットを作成または更新する際に手動で適用できる、既定の応答またはアクションのことです(「マクロの概要」を参照)。1回の標準的な応答またはアクションで回答できるサポートリクエスト用のマクロを作成しておくと、エージェントはチケットを評価した後、必要に応じて手動でマクロを適用することができます。

マクロは、「マクロを適用」メニューから選択するか、チケットコメントでキーボードショートカットを使用することで、1つまたは複数のチケットに適用することができます。
ヒント:Graeme Carmichaelのコミュニティ投稿「Giving different responses based on ticket content(チケットの内容に応じて異なる回答をする)」でエージェントの生産性を向上させる方法をご紹介します。

この記事では、以下のトピックについて説明します。

  • Zendeskマクロを初めて使用する
  • メニューのマクロを適用する
  • キーボードショートカットを使用してマクロを適用する
  • マクロをプレビューする
  • マクロを使用した問題チケットと事象チケットの更新について

関連記事

  • チケット用のマクロを作成する方法
  • マクロのアクション文を作成する方法
  • 既存のチケットからのマクロの作成
  • マクロの整理と管理

Zendeskマクロを初めて使用する

初めて使用するマクロとして、以下のものがあります。

  • 終了してトピックにリダイレクト

    チケットのステータスを「終了」に設定します。事象が既知の問題である場合は、チケットが「終了」になったことをチケットのコメントでリクエスタに伝え、フォーラムを参照して事象の詳細を確認するよう勧めます。

  • リクエスタが応答しない

    リクエスタに送るリマインダーです。保留中のチケットについて詳しい情報の提供を求めるリクエストに対し、リクエスタがまだ応答していない場合に送信できます。

  • 優先度を下げて通知

    リクエストの優先度が「低」に格下げになったこと、およびリクエストの解決に多少の遅延が生じる可能性があることをリクエスタに伝えます。

  • 自分に割り当てる

    このマクロは、エージェントが新しいリクエストを自分に割り当てるためのショートカットです。

これらのマクロはそのまま使用することも、編集することもできます。また、複製した後、必要に応じて変更を加え、他の目的に使用することも可能です。

従業員サービスのための追加マクロ

従業員サービスSuiteプランでは、一般的なHRおよびITのユースケースを想定した以下のマクロが、あらかじめ定義されています。
  • [サンプル] 新入社員のオンボーディングプロセスを開始

    これは、IT部門がノートパソコンやソフトウェアアクセスを割り当てる前に、新入社員が提出すべきフォームを一覧で示すものです。

  • [サンプル] 新入社員のハードウェア/ソフトウェアリクエスト

    これは新入社員用のノートパソコンを申請するものです。

  • [サンプル] ノートパソコンの承認

    これは、従業員の代替用ノートパソコンの承認を申請するためのリクエストです。

  • [サンプル] ノートパソコンのリクエストの承認待ち

    リクエスタに、ノートパソコンのリクエストが受領されたことを知らせます。

  • [サンプル] ノートパソコンが承認されて出荷されました

    これにより、リクエスタはノートパソコンのリクエストが承認され、発送されたことを確認できます。

  • [サンプル] ノートパソコンのトラブルシューティング

    このマクロは、リクエスタに基本的なトラブルシューティングのヒントを提供し、詳細情報が掲載された会社のWebサイトへのリンクを案内します。

  • [サンプル] パスワードを忘れた場合

    これにより、リクエスタにパスワード再設定の指示が送信されます。

  • [サンプル] 育休ポリシー

    これは、リクエスタに会社の育児休業ポリシーの所在を案内するものです。

  • [サンプル] 給与スケジュール

    これは、リクエスタに会社の給与スケジュールの所在を案内するものです。

詳しくは「従業員サービスのサンプルデータの使用」を参照してください。

メニューのマクロを適用する

一度に1つまたは複数のマクロを手動でチケットに適用することができます。あるマクロが実行する動作は別のマクロを使って簡単に元に戻せるということに注意してください。

多くのチケットを一括更新できるのと同じように、ビューを使用して複数のチケットにマクロを適用することも可能です。「チケットの一括管理」を参照してください。

それではなぜ複数のマクロを適用するのでしょうか。一般的な使用例として、複数の質問または問題を含むチケットがあります。たとえば、2つの問題を含むチケットがあるとします。この場合、それぞれの問題に個別に回答できるよう、チケットにそれぞれのコメントを挿入する2つのマクロを設定します。この2つのマクロをチケットに適用することで、1つの応答内に2つのコメントが追加され、両方の問題に対応できるようになります。

どのマクロが適用されたかは、チケットのイベントログで確認できます。

メモ:チケットフィールドを更新するマクロを適用するには、そのチケットフィールドがチケットフォームに表示されている必要があります。

メニューのマクロを適用するには

  1. チケットで、下部のツールバーの「マクロを適用」をクリックします。

  2. リストからマクロを選択します。マクロ名の最初の数文字を入力することで、リストを絞り込むことができます。

    通常、マクロリストの上部のセクションに、過去1週間にもっとも使用頻度の高かったマクロ上位5個が表示されます。使用頻度の高いマクロの表示を無効にすることができますが、その場合、すべてのマクロが表示されることになります。詳しくは「「エージェントが最もよく使用するマクロを表示」オプションを無効にする」を参照してください。

    マクロが分類されている場合は、分類レベルをクリックしてマクロを適用することができます。

    メモ:特定のチャネルを指定してマクロを設定することはできません。

    マクロで定義されているアクションが適用されます。マクロによってチケットコメントに変更が加えられた場合、チケットを送信する前にコメントのテキストを編集できます。

    Zendeskエージェントワークスペースでは、チケットコメント内にテキストを挿入するマクロがある場合、まずチケットコメント内に挿入ポイントを設定してから、マクロを適用することができます。これにより、マクロのテキストが表示される場所を正確に制御することができます。

    メモ:マクロによってチケットコメントが更新されても、チケットが送信される前にチケットが開いているタブが閉じられた場合は、チケットに戻ってもマクロのテキストがテキスト入力欄に表示されます。ただし、チケットの送信後はコメントだけが更新され、チケットのイベントログにマクロは表示されません。
  3. 別のマクロを適用するには、もう一度「マクロを適用」をクリックし、別のマクロを選択します。
    ヒント:Brett Bowserによるブログ記事「Improve escalation workflows using macros(マクロによるエスカレーションワークフローの改善)」では、チケットの管理にどのようにマクロを使用しているかを紹介しています。
  4. チケットを送信します。

キーボードショートカットを使用してマクロを適用する

エージェントワークスペースをアクティブにしている場合は、チケットコメントでキーボードショートカットを使用してマクロを適用することができます。マクロのキーボードショートカットを使うと入力の時間を短縮でき、キーを2、3個入力するだけでマクロをチケットに適用することができます。

マクロのキーボードショートカットはデフォルトでアクティブになっています。マクロのキーボードショートカットを非アクティブにするには、「マクロのキーボードショートカットの有効化と無効化」を参照してください。

その他のキーボードショートカットについて詳しくは、「キーボードショートカットの表示と非表示」を参照してください。

キーボードショートカットを使用してマクロを適用するには

  1. チケットのコメント欄にスラッシュ(/)を入力します。
    メモ:スラッシュ(/)を入力した後、マクロメニューを閉じたい場合は、スペースバーを押してください。

    通常、過去1週間に最も使用された7つのマクロ(共有マクロと個人用マクロの両方)がマクロリストの一番上に表示されます。

    メモ:アカウントでChatまたはメッセージングをアクティブにしている場合、リストにはマクロとショートカットの両方が表示されます。詳しくは「Chatでショートカットを使用する」を参照してください。
  2. これらのいずれかを選択します。または、マクロ名の最初の数文字を入力するとリストがフィルタリングされ、一致する名前のマクロが表示されます。
  3. マクロ名をクリックすると、マクロがチケットに適用されます。

    マクロで定義されているアクションが適用されます。マクロによってチケットコメントに変更が加えられた場合、チケットを送信する前にコメントのテキストを編集できます。

  4. 別のマクロを適用するには、チケットのコメント欄にスラッシュ(/)を入力します。

マクロをプレビューする

マクロを適用する前に「マクロを適用」メニューのマクロをプレビューすることができます。

メニューのマクロをプレビューしてから適用するには

  1. チケットで、下部のツールバーの「マクロを適用」をクリックします。

  2. 使用したいマクロをリストから探します。
  3. プレビューを開くアイコン()をクリックします。

    または、マクロにカーソルを合わせて、表示されるツールヒントの説明を読みます。ツールヒントから、マクロの説明を読み(存在する場合)、キーボードでShift + Enterキーを押してマクロプレビューを開きます。

    プレビューには、マクロのタイトルと説明(存在する場合)、およびマクロによって変更、追加、または削除されるすべてのフィールドと要素が表示されます。

    • チケットフィールド
    • コメント、返信、メモ(プレースホルダと動的コンテンツ)
    • 添付ファイル

  4. プレビューでマクロに問題がない場合、「マクロを適用」をクリックします。

    「キャンセル」をクリックしてチケット画面に戻るか、「「設定」で開く」をクリックし、管理センター内にマクロの設定ページを表示することもできます。

マクロを使用した問題チケットと事象チケットの更新について

プレースホルダを含むマクロを問題チケットや事象チケットに適用するときは慎重に行ってください。このシナリオでプレースホルダを含むマクロを使用すると、誤ってチケットコメントに間違った値が設定されてしまうことがよくあります。これを回避するには、関連する事象チケット内に適切な値が設定されるように、バックスラッシュ(\)を使用してプレースホルダをエスケープする必要があります。

例:Hello \{{ticket.requester.first_name}}

Powered by Zendesk