絶え間なく変化する社会の中で、新たに入社するエージェントもいれば離職するエージェントもいます。エージェントがチームを離れる際に、どのようにすれば、サポートラインのコミュニケーションを最善の状態に維持できるでしょうか。この記事では、チームからエージェントが去った後もカスタマーとのコミュニケーションパスを維持するためのベストプラクティスについて説明します。
チームからエージェントを削除する際には、以下のような作業も必要になります。
- 離職するエージェントのチケットを他のエージェントに割り当て直す
- Exploreレポートおよびダッシュボードをチェックする
- 離職するエージェントのロールをダウングレードする
- 離職するエージェントのアカウントを一時停止する
チケットを他のエージェントに割り当て直す
エージェントがチームを離れた場合に、最優先で行うべき作業は、そのエージェントが担当していたチケットを、チームの他のメンバーに引き継がせることです。理想的には、離職するエージェント自身が、最終出勤日までに、担当していたチケットを他のエージェントに割り当て直すべきです。
離職するエージェントが自分でチケットを割り当て直すことができない場合は、任意の管理者にそれらのチケットを割り当て直す必要があります。「終了」ステータス未満のチケットであれば、割り当て直すことができます。終了済みチケットは、割り当て直すことができません。終了済みチケットの担当者は、離職するエージェントのままとなります。
エージェントのチケットを割り当て直すには
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管理センターで、サイドバーのメンバーアイコン(
)をクリックし、「チーム」>「チームメンバー」を選択します。
- エージェントを選択し、「編集」をクリックします。
- エージェントのプロフィールで、「チケット」タブを選択して、「割り当てられたチケット」ビューにアクセスします。
- 以下のいずれかの操作を行います。
- 新しいエージェントに手動で1件ずつチケットを再割り当てするには、各チケットを開き、「担当者」フィールドで、チケットを割り当てたいエージェントを選択します。
- これらのチケットを新しいエージェントに一括で割り当てるには、割り当てたいチケットの横にあるチェックボックスを選択し、「X件のチケットを編集」をクリックし、「担当者」フィールドで、チケットを一括で割り当てたいエージェントを選択します。
- 「送信」をクリックしてチケットを更新します。
Exploreレポートおよびダッシュボードをチェックする
ダウングレードまたは削除されるユーザーが作成したExploreダッシュボードは、ダッシュボードが他のユーザーと共有されている場合にのみ、共有相手のユーザーがアクセスできるようになります。ダッシュボードが誰とも共有されておらず、ダッシュボードを作成したユーザーがダウングレードまたは削除された場合は、アカウントオーナーであっても、そのダッシュボードを利用できなくなります。
ダウングレードまたは削除されるユーザーが作成したレポートは、Exploreレポートの表示権限または編集権限を持つ人なら誰でもアクセスできます。
離職するエージェントのロールをダウングレードする
エージェントがチームを離れる場合、そのエージェントが過去に処理したチケット情報を保持しておく必要があります。これが、離職するエージェントを削除してはならない理由です。削除するのではなく、まずエージェントのロールをダウングレードしてからエージェントのアカウントを一時停止します。
このようにすることで、レポーティング情報はそのまま維持され、離職するエージェントが投稿した記事には、作成者名に「削除されたユーザー」ではなく、そのエージェントの名前が引き続き表示されます。なお、ユーザーをダウングレードした場合、エイリアスは保持されず、プロフィールの名前に置き換えられます。エージェントをダウングレードすると、そのエージェントが独自に設定したビューやマクロが完全に消去されます。
なお、スタンドアロンChatアカウントとSupportとのインテグレーションを最初に設定した管理者を削除する場合、管理者のアクセス権をダウングレードしてしまうとチケット作成ができなくなる可能性があります。また、管理者をダウングレードする場合は、その管理者の資格情報(APIリクエストの認証)を使用しているアプリおよびインテグレーション、APIリクエストも忘れずに更新してください。管理者をダウングレードする前に、他の管理者にこれらのアプリを再認証してもらう必要があります。
エージェントのロールをダウングレードするには
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管理センターで、サイドバーのメンバーアイコン(
)をクリックし、「チーム」>「チームメンバー」を選択します。
- エージェントを選択し、「編集」をクリックします。
- エージェントのプロフィールが開き、左上に「ユーザータイプ」セクションが表示されます。
- 新規ユーザータイプとして「エンドユーザー」を選択します。
警告画面に、ダウングレードを続行した場合にこのユーザーが失わうことになる権限のリストが表示されます。 - 「はい、このユーザーをダウングレードする」をクリックし、変更を確定します。
このエージェントはエージェントの資格を失い、エージェントのライセンスが1人分空きます。
Exploreユーザーの場合、エージェントをダウングレードすると、レポートの使用時に次のような問題が発生する可能性があります。
- エージェントがエンドユーザーにダウングレードされたことで、ユーザーロールで切り出したレポートが影響を受けることがある。
- 「レポート」タブでユーザーのフィルタリングが有効になっている場合、ダウングレードされたエージェントがドロップダウンに表示されなくなる。
お使いのプランにライトエージェントが含まれている場合、エージェントをライトエージェントにダウングレードしてから一時停止することで、Exploreのレポートへの影響を軽減することができます。
離職するエージェントのアカウントを一時停止する
プロセスの最後の手順として、エージェントのアカウントを一時停止します。一時停止することで、離職するエージェントはそれ以降、アカウントにエージェントとしてサインインできなくなります。この作業は、エージェントをダウングレードしたらすぐ行います。エージェントのアカウントをダウングレードして一時停止すると、エージェントはリクエスタとして割り当てられたチケットにしかアクセスできなくなります。
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管理センターで、サイドバーのメンバーアイコン(
)をクリックし、「チーム」>「チームメンバー」を選択します。
- エージェントを選択し、「編集」をクリックします。
- プロフィールの右上にあるドロップダウンアイコンをクリックし、「アクセスを一時停止」を選択します。
この時点で、このエージェントはZendesk Supportインスタンスのメンバーから外れます。
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