「高度なデータプライバシーとデータ保護」アドオンは、Zendesk Suiteの既存のセキュリティ機能を拡張する機能です。Suite Enterprise以上のプランとSupport Enterpriseプランでご利用いただけます。
この記事では、「高度なデータプライバシーとデータ保護」アドオンに関する以下のトピックについて説明します。
概要
「高度なデータプライバシーとデータ保護」アドオンは、Zendeskに備わっている強力なセキュリティ機能だけでなく、高度なデータプライバシーとセキュリティを必要とするお客様向けのアドオンです。
「高度なデータプライバシーとデータ保護」アドオンの詳細については、以下のビデオをご覧ください。
高度なデータプライバシーとデータ保護(1:17)
機能と動作
このアドオンで最初に提供されるのは、アクセスログ、高度なデータ保持ポリシー、墨消しの提案、およびコールの会話ログの自動墨消しなどの機能です。今後のリリースで他の機能が追加される予定です。
アクセスログ
アクセスログは、Zendeskアカウントのデータセキュリティと管理制御を強化します。アクセスログを使用して、チケット、ユーザープロフィール、および検索に関連するアカウントのアクセスイベントを表示またはエクスポートします。アクセスされたURLに基づいて、何がアクセスされたかを把握できます。
アクセスログは現在、APIおよび管理センターから入手できます。
有効にした場合、アクセスログが提供する機能には以下があります。
- チケット、ユーザープロフィール、検索に関連するアカウントの90日以内のアクセスイベントのログを作成します。
- 適切なエージェントが適切なデータを閲覧しているかどうかを可視化することで、データのプライバシーのコンプライアンスをサポートします。
- 個人情報や機密情報の検索を繰り返すような不審な行動を特定することで、セキュリティリスクへのプロアクティブな対処をサポートします。
詳細については、「アクセスログを使用したエージェントのアクティビティの監視」を参照してください。
高度なデータ保持ポリシー
高度なデータ保持ポリシーに従って、保持するデータを制限します。管理者と権限のあるカスタムロールのエージェントは、チケットまたはエンドユーザーの削除条件を設定して削除スケジュールを作成できます。削除スケジュールをアクティブにすると、スケジュールどおりに、設定した条件に一致するチケットまたはエンドユーザーを検索して削除します。
高度なデータ保持ポリシー:
- ビジネスに不要なデータを削除し、必要なデータを保持することで、データ保持法のコンプライアンスをサポートします。
- データの種類やコンプライアンス要件に合わせて、複数の削除スケジュールを定義できます。
- データを削除して容量を確保することで、アカウントのデータストレージの管理に役立ちます。
詳細については、「チケット削除スケジュールの作成」および「エンドユーザー削除スケジュールの作成」を参照してください。
墨消しの提案
適切な権限を持つエージェントに対して、チケット内の特定のタイプの個人情報(PII)を自動的にハイライトします。エージェントはハイライトされたPIIをクリックし、素早く墨消しすることができます。これにより、Zendeskに機密情報が保管されないようにします。
墨消しの提案:
- チケット内のエージェントに対して、どのタイプのPIIを自動的にハイライトするかを設定できます。
- 特定されたPIIをハイライトすることで、編集を必要とする情報をエージェントがすばやく確認できるようにします。
- チケットコメント内で特定されたPIIの一部または全体をエージェントが迅速に墨消しできるようにします。
詳しくは「墨消しする機密情報の自動検出」を参照してください。
コールの会話ログの自動墨消し
Zendesk Talkのユーザーは、コール録音の会話ログからPIIの個人情報やPCI(クレジットカード業界)のカード情報を自動墨消しできます。
- コール録音の会話ログのPII墨消しの設定により、名前、所在地、社会保障番号などのPIIデータをすべてのコール録音の会話ログから自動的に墨消しします。
- PCI墨消しの設定を使用すると、コールの会話ログからカード番号、有効期限、CVVコードなどの機密性の高いクレジットカード情報を墨消しできます。
詳しくは「Zendesk Talkのコールの会話ログとコール概要に関するFAQ」をご覧ください。
利用するメリット
Zendeskは、すべてのお客様に高度なセキュリティを提供するために取り組んでいます。「高度なデータプライバシーとデータ保護」アドオンは、より高度なデータセキュリティとコンプライアンス要件が必要なお客様のために、セキュリティレベルをさらに強化します。さまざまなセキュリティやコンプライアンスの要件に対応します。
利用要件
以下の表は、「高度なデータプライバシーとデータ保護」アドオンを使用するための要件とその付属機能をまとめたものです。
利用可能な機能 | 要件の種類 | 詳細な要件 |
---|---|---|
アクセスログ | プランの種類 |
Suite Enterprise以上 Support Enterprise以上 (旧バージョンのプランは対象外) |
権限 | 管理者 APIを使用するには、一般的にある程度の開発経験が求められます。「CSVファイルへのアクセスログのエクスポート」の説明にあるように、データにアクセスし、エクスポートし、フォーマットするには、自社の開発者などの技術担当者の協力を得る必要があります。 |
|
高度なデータ保持ポリシー | プランの種類 |
Suite Enterprise以上 Support Enterprise以上 (旧バージョンのプランは対象外) |
権限 | 管理者とカスタムロールのエージェント | |
墨消しの提案 | プランの種類 |
Suite Enterprise以上 Support Enterprise以上(旧バージョンのプランは対象外) |
権限 | 管理者およびチケットコンテンツの墨消し権限のあるカスタムロールのエージェント | |
コールの会話ログの自動墨消し | プランの種類 |
Suite Enterprise以上 Support Enterprise以上(旧バージョンのプランは対象外) |
権限 | Talkの管理者とチームリーダーは、管理センターの「設定」ページで会話ログの墨消しを有効にすることができます。 |
入手方法
「高度なデータプライバシーとデータ保護」アドオンの利用を開始するには、「「高度なデータプライバシーとデータ保護」アドオンの購入」を参照するか、またはZendeskのアカウント担当者にお問い合わせください。
関連情報
データ保護の概要については、Zendesk Webサイトの「高度なデータプライバシーとデータ保護」を参照してください。
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