この記事では、Zendesk Talkのコールの会話ログやコール概要に関するよくある質問と回答をご紹介します。
次の2つのセクションに分けて、Talkのコールの会話ログおよびコール概要に関するよくある質問(FAQ)を説明します。
一般的な質問
-
Zendesk Talkのコールの会話ログとコール概要にはどのようなオプションがありますか?
コールの会話ログとコール概要は、高度なAIアドオンとZendesk QAアドオンに含まれています。コールの会話ログやコール概要を行う基本的なサービスは同じですが、作成された会話ログや概要の閲覧場所や使用方法が異なります。
-
「高度なAI」アドオン
コールの会話ログやコール概要は、エージェントワークスペースのチケットの会話ログに追加されます。会話ログと概要により、音声チケットにコンテキストが追加され、エージェントが後処理アクティビティの一環としてメモを取り、コールの概要を作成する必要性を低減します。
-
「Zendesk QA」アドオン
コールの会話ログとコール概要はZendesk QAに表示されるので、QAを重視するユーザーは過去の通話内容を詳細に確認、分析できます。音声QAはコールの会話ログを評価し、チャットやメッセージでの会話と同じようにQAスコアを提供します。このQAスコアに基づいて、解約リスクやエージェントの知識が不十分な会話を特定することができます。
-
「高度なAI」アドオン
-
コールの会話ログとコール概要を有効にするにはどうすればよいですか?
「高度なAI」アドオンまたは「Zendesk QA」アドオンをご利用いただくと、管理センターのTalkの設定ページでコールの会話ログとコール概要を有効にすることができます。利用しているアドオンによって、管理者は、どの電話の内容が記録されて概要が作成されるか、また最終的な会話ログやコール概要をエージェントワークやQAツールのチケットに表示させるかどうかを設定できます。
-
Zendesk Talkではすべてのコールの会話ログと概要が作成されますか?
いいえ、会話ログや概要の作成が可能なのは、録音されたコールのみです。管理者は、管理センターのTalkの設定ページで、コール録音を有効にしている電話回線の一部または全部について、会話ログと概要の作成機能を有効にすることができます。
-
コールの会話ログの料金はどれくらいかかりますか?
コールの会話ログの料金は、記録された音声1分あたり0.01米ドルです。会話ログの料金は1分単位で切り上げられます。会話ログの料金は、Talkの他の利用料金(電話番号料金、通話料金、録音料金など)と一緒に処理され、アカウントのTalkクレジット残高から差し引かれます。料金の詳細については、Talkの料金ページを参照してください。
メモ:高度なAIとZendesk QAの両方でコールの会話ログを作成した場合、会話ログの費用はコールに対して1件として処理されます。請求が重複することはありません。 -
コールの会話ログとコール概要はZendeskエージェントワークスペースのどこにが表示されますか?
通話が終了し、コール録音の音声ファイルがチケットで再生できるようになると、コールの会話ログとコール概要が内部メモとしてチケットの会話ログに追加されます。
-
Talkは、会話ログやコール概要から機密性の高い顧客データを自動的に墨消しできますか?
はい。コール録音の会話ログや要約から、個人を特定できる情報(PII)やペイメントカード業界(PCI)のデータを自動的に墨消しすることができます。「高度なデータプライバシーとデータ保護」アドオンを利用している場合、管理センターの「Talkの設定」ページでこれらの設定を有効にすることができます。
重要:この設定を有効にすると、コール録音の音声ファイル内のPIIおよびPCIのデータは削除されません。Zendeskユーザーがチケット内でオーディオプレーヤーを使用してPIIおよびPCIのデータへアクセスするのを防ぐには、別途コール録音ファイルを削除する必要があります。 -
コールの会話ログは何語で作成されますか?
コールの会話ログは、電話の会話で使われたのと同じ言語で作成されます。複数の言語を使用していた場合、会話ログの言語は自動的に適応されます。会話ログは、アラビア語とヘブライ語を除き、Zendeskがサポートしているすべての言語に対応しています(「Zendeskの製品別言語サポート」を参照)。
-
ボイスメールの録音についても会話ログが作成されますか?
はい、英語のボイスメールは会話ログを作成できます。現時点では、他の言語のボイスメールの会話ログは作成されません。詳しくは「ボイスメールオプションの構成」を参照してください。
-
コールの会話ログやコール概要は、サードパーティと共有されたり、サードパーティが保持したりしますか?カスタマーのデータはモデルのトレーニングに使われますか?
コールの会話ログやコール概要は、DeepgramおよびOpenAIのEnterpriseサービスによって提供されています。これらのサービスは、Zendeskのお客様から提供された情報を、モデルの学習やサービス向上のために使用することはありません。また、Zendeskの顧客データは、サービス提供のために短期間使用される以外、ホスティングされることはありません。カスタマーのデータがどのように保護されるかについての詳細は、「Zendesk AIデータの使用情報」をご覧ください。
-
カスタマーはどのように会話ログの作成料金をエクスポートできますか?
管理センターの「使用料」ページで、ユーザーは指定期間の会話ログ料金を確認し、料金の明細を含むCSVファイルをエクスポートできます。詳しくは「CSVをエクスポート」>「請求明細をCSVにエクスポート」のオプションを参照してください。ユーザーには、その期間の料金のCSVが含まれたZIPファイルがメール添付で送信されます。
-
Talk Partner Editionで、コールの会話ログやコール概要の機能を利用できますか?
現時点では、Zendeskのコールの会話ログやコール概要の機能を利用できるのは、Zendesk Talkのお客様のみです。ただし、すでにいくつかの既存のTalkパートナーは、Zendeskのチケットにコールの会話ログを追加する会話ログサービスを提供しています。
トラブルシューティングに関する質問
-
コールの会話ログにエラーや不正確な情報が含まれることがあるのはなぜですか?
現在、音声のテキスト化アルゴリズムの精度は最高で約90%です。つまり、テキスト化する100単語のうち90単語しか正確に認識できないということです。会話ログの精度には、周囲の雑音、話者同士の会話、品質の悪いオーディオ接続やネットワーク信号、話者の方言、低い声、トレーニングモデルデータベースに登録されていない単語やフレーズなど、多くの要因が影響します。
-
会話ログの精度を上げるにはどうしたらいいですか?
キーワードブースト機能を使用して、たとえば商品名や業界用語など、電話での会話に登場すると予想される特定の用語を指定することができます。あらかじめキーワードを追加しておけば、認識率が高まり、会話ログの全体的な精度が向上します。管理センターの「Talkの設定」ページで、キーワードブーストを有効にしてキーワードを追加できます。
-
コールの会話ログやコール概要が、通話で話された内容と異なるのはなぜですか?
AIが限られたデータに基づいて動作している場合、まれに誤った情報を生成したり、不正確な回答をしたりすることがあります。ハルシネーションの主な原因は、AIモデルが『学習』に使用する学習データの制約やニューラルネットワークアルゴリズムの限界に起因します。AIモデル、特にディープラーニングに基づくモデルは、膨大なデータセットからパターンと関連性を学習します。学習データに偏りがあったり、不完全であったり、エラーが含まれていたりすると、AIは歪んだ知覚を発達させ、誤情報のような出力につながる可能性があります。たとえば、通話中に無音時間や周囲の雑音があると誤った情報を生成する可能性があり、AIが実際の会話の内容を把握するのが難しくなります。
-
コールの会話ログがチケットの会話ログの多くの領域を占有しないようにするにはどうすればよいですか?
「高度なAI」アドオンをご利用のお客様には、管理センターのTalk設定ページに、コールの会話ログをチケットで非表示にするオプションがあります。将来的には、エージェントがコールの会話ログを展開したり折りたたんだりできるようにする予定です。
-
ボイスメールの会話ログ作成がオンになっていると、ボイスメールからのチケット作成に時間がかかるのはなぜですか?
音声を含まないボイスメールメッセージが発信者によって残された場合、会話ログサービスは音声ファイルのログ作成を数回試みて停止します。そのため、チケットが作成されるまでに最大で30分ほど時間がかかる場合があります。
0件のコメント