多くの業界では特定のデータタイプの保持を義務付ける法律があり、企業にとってデータ保持ポリシーは、規制を確実に遵守するために非常に重要な方策です。
たとえば、EU圏の一般データ保護規則(GDPR)では、企業は個人データを必要以上に保持することが禁止されており、企業はこの原則を遵守していることを証明できなければなりません。多くの場合、企業は業種や地域によって複数のデータ保持法を遵守しなければなりません。
削除スケジュールを使用して高度なデータ保持ポリシーを作成し、アカウント内のデータ保存を管理します。最大10個のスケジュールを作成し、アーカイブ済みのチケットを自動削除することができます。
削除スケジュールについて
削除スケジュールで、管理者と権限のあるカスタムロールのエージェントは、チケット削除の条件を作成することができます。削除スケジュールは、終了してから120日以上経過したアーカイブ済みチケットのみを削除します。
削除スケジュールは、指定された期間終了状態で、変更されていないアーカイブ済みチケットを自動的に削除します。たとえば、最終更新日の条件が365日に設定されているチケットがその期間内に変更された場合(チケットの内容が再編集されたなど)には、チケットは削除されません。タイムカウントがリセットされ、チケットはその変更日から365日後に削除されます。
削除スケジュールは、アクティベーション後72時間以内に、対象となるチケットの削除を開始します。1アカウントにつき1日最大200,000チケットが削除されます。
- 3年間更新されていないチケットを削除する
- 6か月間更新されていないFranceブランドのチケットを削除する
- 200日間更新されていない質問タイプのチケットを削除する
削除スケジュールがアクティブにされると、削除は1回限りのイベントではなくなります。スケジュールを非アクティブにしない限り、Zendeskは継続的に条件を満たすチケットを検索し、削除します。大量のチケットを削除したり、繁忙期に実行するスケジュールを作成しても、パフォーマンスに影響はありません。
管理センターの「削除スケジュール」ページで、最大10個の削除スケジュールを作成できます。
削除スケジュールで削除されたチケットは、「削除済みチケット」ビューには含まれません。「アクティビティタイプ:削除」でフィルタリングすることで、監査ログでこれらの変更を追跡できます。
削除スケジュールを作成する
削除スケジュールは最大10個まで作成でき、組織やブランドなどのカテゴリに基づいてチケットを削除する条件を設定できます。追加する条件についてフィードバックを返す場合は、こちらの短いGoogleフォームにご記入ください。
削除スケジュールを作成するには
- 管理センターで、サイドバーの「 アカウント」をクリックし、「セキュリティ」>「削除スケジュール」を選択します。
- 「削除スケジュールを作成」をクリックします。
すでに10個のスケジュールが作成されている場合、このボタンは表示されません。その場合、新しいスケジュールを作成するには、既存のスケジュールを削除する必要があります。詳しくは「削除スケジュールを管理する」を参照してください。
-
スケジュール名を入力します。
似たようなタイプの削除スケジュールを見分けやすくするために、一貫した命名規則を使用します。
- (オプション)削除スケジュールの説明を入力します。
- 「条件を追加」をクリックして、指定された条件のすべてまたはいずれかを満たすアーカイブ済みチケットを削除するように削除スケジュールを設定します。詳しくは「削除スケジュールの条件文を作成する」を参照してください。
- 各条件について、「カテゴリ」、「演算子」、および「値」を選択します。
演算子は、カテゴリとその値との関係を決定します。たとえば、=の演算子を選択した場合、カテゴリと値は等しくなければなりません。
メモ:削除スケジュールは、終了してから120日以上経過したアーカイブ済みチケットのみを削除します。120日より前にチケットを削除する条件を作成しても、チケットが削除されるのは120日目になります。フィールド演算子は、条件とその値との関係を決定します。たとえば、フィールド演算子「Is」を選択した場合、条件と値は等しくなければなりません。
- 条件を追加したら、オプションで「プレビュー」をクリックすると、スケジュールがアクティブになったときに削除されるチケットの数を確認することができます。
- 「作成」をクリックします。
作成した削除スケジュールは非アクティブのスケジュールとしてリストの最後に追加されます。
- 削除スケジュールをアクティブにします。
削除スケジュールの条件文を作成する
条件文は、カテゴリ、フィールド演算子、条件の値(選択したカテゴリにより異なる)から成ります。条件文は、基本的に、指定した条件に一致したチケットを削除するif文です。
下の表に、条件文の作成に利用可能なカテゴリの一覧を示します。
カテゴリ | 説明 |
---|---|
最終更新日 | チケットが最後に更新された日時に基づいてチケットを削除します。最終更新日の条件が少なくとも1つ必要です。
削除スケジュールは、最終更新日で指定された期間中に終了状態にあり、変更されていないチケットを削除します。たとえば、最終更新日が365日に設定されていて、その期間中にチケットが変更された場合(チケットのコンテンツが墨消しされたなど)、チケットは削除されません。タイムカウントがリセットされ、チケットはその変更日から365日後に削除されます。 |
カスタムフィールド | カスタムフィールドの値に基づいてチケットを削除します。 |
ブランド | ブランドごとにチケットを削除します。 |
フォーム | 複数のチケットフォームを使用している場合、チケットフォームごとにチケットを削除します。 |
グループ | グループごとにチケットを削除します。 |
タイプ | チケットのタイプに基づいてチケットを削除します。「質問」、「事象」、「問題」、「タスク」のいずれか。 |
リクエスタ | リクエスタ名に基づいてチケットを削除します。 |
組織 | 組織が複数ある場合、特定の組織チケットを削除します。 |
タグ | 選択したチケットタグを持つチケットを削除します。 |
削除スケジュールをアクティブにする
削除スケジュールは作成した時点では非アクティブの状態です。チケットの削除が開始されるようにするには、削除スケジュールをアクティブにする必要があります。
削除スケジュールをアクティブにするには
- 管理センターで、サイドバーの「 アカウント」をクリックし、「セキュリティ」>「削除スケジュール」を選択します。
- 非アクティブなスケジュールのオプションメニューのアイコン()をクリックし、「アクティブにする」をクリックします。
- 確認ダイアログで、「削除がすぐに開始されます」と「スケジュール削除は今後も継続します」のチェックボックスを選択します。
- 「削除スケジュールをアクティブにする」をクリックします。
削除スケジュールを管理する
オプションメニューアイコン()を使用して、削除スケジュールのアクティブ化、非アクティブ化、編集、削除、複製を行います。削除スケジュールは非アクティブにしないと削除できません。