この記事では、アカウントのサブドメインの名前を変更する方法を説明します。有料アカウントおよびトライアルアカウントのサブドメインは変更できますが、サンドボックスアカウントのサブドメインは変更できません。
サブドメイン(mycompany.zendesk.com)の名前を変更することは、実際には自分のアカウントのアドレスを変更することになります。この変更はただちに反映され、そのZendeskアカウントは古いURL上に存在しなくなりますが、お客様のためにZendeskがリダイレクトを設定することはできません。サブドメインの名前を変更する代わりに、簡単なアカウント名の変更を検討してみてもよいでしょう。
Team、Professional、Enterpriseのアカウントをお持ちのお客様には、サブドメインを変更する代わりに、ホストマッピング(Zendeskをポイントする別のドメインの購入)を検討することをお勧めします。これにより、エージェントインターフェイスやZendeskアカウントの実際のアドレスを変更せずに、ヘルプセンターにアクセスしたときにカスタマーに表示されるURLを変更することができます。ホストマッピングを設定するには、「ホストマッピング - ヘルプセンターのURLの変更」を参照してください。
この記事で説明するタスクは、サブドメインの名前を変更する際の明らかな懸念を軽減するのに役立ちますが、予期せぬエラーが発生する可能性は常にあります。変更を実際に行う前に、ワークフロー全体への影響を検討してください。
ステップ1:サブドメイン名の変更前に行う必要のあるタスク
サブドメインを変更する前に、次の項目を更新してください。
CNAME、ホストマッピング、SSL
該当する場合は、何よりもまずメール転送とホストマッピングを更新し、それぞれ新しいサポートアドレスとURLを同期させて参照するように変更します。新たに送られてくるチケットを確実に受け取れるようサブドメイン名を変更します。これにはワイルドカードのメールオプションも含まれます。(「ワイルドカードのメールアドレスでサポートリクエストを受け付ける」を参照)。この変更は、忙しくない時期を選び、整然と行えるよう十分な時間を確保してください。
また、サブドメインを変更する前に、当社のカスタマーサービスチームによる必要なCNAMEの変更および証明書の更新が完了していることを確認しましょう。新しいホストマップURLが指定された新しいZendeskサブドメインに、新しいCNAMEを追加する必要があります。さらに、古いホストマップから新しいホストマップへのリダイレクトを設定する必要があります。この設定には時間がかかる場合があります。
Certificate Signing Requestを取得し、新しい証明書をZendesk Supportにアップロードすることで、新しいSSL証明書を取得できます。 変更後のホストマップURLをカバーする新しいSSL証明書をインストールする必要があります。詳細については、「現在のSSL証明書の置き換え」を参照してください。
JIRA
JIRA On Demandインテグレーションを有効にしている場合は、サブドメインを変更する前に、JIRAの更新をお勧めします。
- 「管理」>「アプリ」>「アプリの管理」の順に選択し、JIRAアプリをZendesk Supportからアンインストールします。
- 「Disable JIRA」>「Admin」>「Manage Add-Ons」>「Zendesk Support for JIRA」>「Disable**」の順に選択します。
- サブドメイン名を変更します。
- JIRAでコネクタを再び有効にします。
- コネクタのセットアップ画面で「Configure」オプションを選択します。
- 次の画面で、「Complete set-up」をクリックしてアプリをインストールします。
- 画面に表示される手順に従って操作を続けます。
- Zendesk Supportに戻り、JIRA OnDemand Appが正しく読み込まれているかどうかチェックします。
ステップ2:サブドメイン名を変更する
サブドメインの名前を変更する準備ができたら、次の手順に従って変更できます。サブドメインの名前を変更できるのは、アカウントオーナーだけです。
サブドメインの名前を変更するには
- 管理アイコン(
)をクリックし、「設定」>「アカウント」の順に選択します。
- 「アカウント」ページで、「ブランド設定」タブをクリックします。
- 「サブドメインの変更」をクリックします。メモ:複数のブランドがある場合は、「サブドメインの変更」ではなく、「ブランド」メニューをクリックします。
- ダイアログボックスに新しいサブドメインを次のように入力し、「サブドメイン名の変更」ボタンをクリックして変更を確定します。
変更を反映するには、ブラウザで画面を更新する必要があります。
サブドメインの更新によって、すべてが変更されるわけではありません。既存のユーザー、チケット、組織、グループはすべてそのまま新しいURLに移行されます。さらに、トリガと自動化も自動的に設定されます。すべてのユーザーは、新しいアドレスからZendeskに再ログインし直す必要がありますが、プロフィールとチケット履歴は何も変更されずそのまま残っています。
サブドメインを変更した後は、必ず次のセクションのタスクを完了してください。
ステップ3:サブドメイン名の変更後に行う必要のあるタスク
サブドメインを変更した後に、次の項目を更新してください。
- チケット共有契約
- カスタマー満足度(CSAT)調査/Web Widget
- チケットの返信
- モバイルSDK
- Zendesk Talk
- APIトークン/資格情報
- シングルサインオン
- Zendesk Chat
チケット共有契約
アクティブなチケット共有契約がある場合は、いったんそれらを無効にし、サブドメインを変更した後に再び作成する必要があります。これには、受け取ったチケットの共有の契約も含まれます。つまり、招待元のZendeskアカウントの管理者に、新しいZendeskアカウントのアドレスで共有契約を再作成してもらう必要があります。
個々のチケットの共有も、機能しなくなります。サブドメインの名前を変更し、共有契約を更新した後で、新しい共有契約を反映するように、すべての共有チケットを手動で更新する必要があります。
カスタマー満足度(CSAT)調査/Web Widget
ウィジェットを使用している場合は、サブドメインを変更した後で、ウィジェットを更新する必要があります。また、カスタマー満足度(CSAT)調査に変更を加えた場合にも、jQueryを更新する必要があります。JSON形式での満足度評価の更新について詳しくは、「JSONを使用した最新100件の満足度評価の表示」を参照してください。
サブドメインを変更した後で、ヘルプセンター用のウィジェットとWebサイトを別々に更新する必要があります。
Web Widgetを更新するには:
- サイドバーにある管理アイコン(
)をクリックし、「チャネル」>「ウィジェット」を選択します。
- 「設定」タブをクリックします(選択していない場合)。
- コード欄の下に表示されている「クリップボードにコピー」をクリックします。
- Webサイトのウィジェットを編集するには、ウィジェットを追加するページを開き、コピーしておいたコードをHTMLの</HEAD>タグの前に挿入します。ウィジェットを更新するすべてのWebページで、このコードを追加する必要があります。
ヘルプセンターのウィジェットを更新するには:
- ヘルプセンターで、ツールパネルの「デザインをカスタマイズ」をクリックし、「テーマを編集」をクリックします。
- 「文書見出し」テンプレートを選択します。
- 既存のヘルプセンターウィジェットのコードを削除します。
- 変更したコードを</HEADER>タグの前に貼り付けます。
- 「保存」をクリックし、「変更を公開」をクリックします。
ウィジェットの更新について詳しくは、「Web Widgetを使用してカスタマーサービスをWebサイトに埋め込む方法」を参照してください。
チケットの返信
メール通知を使用している場合、サブドメイン変更前に送信されたオープンまたは保留中のチケット通知に対する顧客の返信は、アカウントで受信されず、チケットの更新としても追加されません。サブドメイン変更前にメール通知で送信されたチケットのURLもすべて無効になります。これを修正するには、サブドメインを変更した後に、パブリックコメントが付いたこれらのチケットすべてを更新します。
まず、Zendesk Supportのインスタンス内にすべての未解決チケットのビューを作成します。カスタマイズしていなければ、アカウント内にこのネイティブビューがそのまま残っているはずです。
このビューで、全チケットに任意のコメントを追加して一括編集します。新しい返信先メールアドレスが有効になります。{{ticket.URL}}プレースホルダを使用している場合、プレースホルダが、更新されたチケットURLで置き換えられます。
モバイルSDK
サブドメインを更新した後で、モバイルSDKのコードを変更し、正しいZendesk URLを参照するように編集する必要があります。
モバイルSDKを更新するには:
- 「管理」>「チャネル」>「モバイルSDK」の順に選択します。
- AndroidコードとiOSコードで、サブドメインを示すコードスニペットを探します。
- 開発者に、更新したコードスニペットを提供します。
Zendesk Talk
サブドメインの変更後に、Zendesk Talkの使用で問題が発生した場合、カスタマーサービスチーム宛(support@zendesk.com)にサポートリクエストをお送りください。
API認証
Zendesk APIを使用してアカウントでデータを取得または送信する場合は、API呼び出しが失敗しないように、指定サブドメインを更新してください。
例:
https://{OLDsubdomain}.zendesk.com/api/v2/tickets.json \ -v -u {email_address}:{password} https://{NEWsubdomain}.zendesk.com/api/v2/tickets.json \ -v -u {email_address}:{password}
また、自分のメールアドレスやエージェントのメールアドレスを変更した場合は、APIトークンや認証情報を更新する必要があります。詳しくは、サポートのテクニカルノート「Generating a new API token(新しいAPIトークンの生成)」を参照してください。
シングルサインオン
SAMLとJWTはどちらも、お使いのアカウントのサブドメインを参照するZendesk Access Consumer URLにSSOリクエストを渡します。サブドメインを更新するまで、SSO経由でのサインインはできなくなります。
SSOの設定について詳しくは、「SAMLを使用したシングルサインオン(ProfessionalおよびEnterprise)」および「JWT(JSON Webトークン)を使用したシングルサインオンの設定」を参照してください。
Zendesk Chat
すでに単体で購入していたZendesk Chatのアカウントを、後からSupportアカウントにリンクした場合、そのChatアカウントではチケットの作成に失敗します。カスタマーサービスチームに連絡を取り、設定を変更してもらう必要があります。
Zendesk ChatとZendesk Supportを一括で購入した場合、更新は自動で行われるので、特に何もする必要はありいません。
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