通常、エンドユーザーはサポートリクエストを送信するときに質問またはサポート案件の件名と説明を標準チケットフィールドに入力します。さらに、製品の型番やモデル番号などのデータを「カスタムチケットフィールド」に入力するよう求められることもあります。
事前定義されたチケットフィールドのセットは、まとまってチケットフォームとなります。以下に示すように、チケットフォーム上のチケットフィールドは、エンドユーザーにはヘルプセンターやWeb Widget(従来版)などの問い合わせフォーム内に表示され、エージェントにはチケット内に表示されます。
チケットには、プレースホルダ、Zendesk API、トリガ、自動化を使ってアクセスできる他のデータが含まれています。チケットフィールドは、チケットフォーム上になくても、これらの場所で使用できます。
チケットフィールドには2つのタイプがあります。
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標準チケットフィールドは、エージェントのチケットに表示されるプリセットのフィールドです。Zendesk Supportでチケット共有などの追加の機能を有効にすると、その機能のための標準フィールドがチケットページに追加されます。一部の標準フィールドは、非アクティブにしたり再アクティブにしたりすることができます。
標準チケットフィールドの一覧を参照してください。
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標準チケットフィールド以外にカスタムチケットフィールドを作成して、サポートをリクエストしているユーザーから追加の情報を収集できます。たとえば、製品名やモデル番号を選択するカスタムフィールドを追加できます。
カスタムチケットフィールドのタイプの一覧を参照してください。
また、次の記事も参照してください。
- チケットフォームの概要と最適化:チケットフィールドの概要を理解し、最適なチケットフォームを構築するための計画を立てます。
- カスタムフィールドをチケットに追加し、リクエストフォームを送信する方法:必要なカスタムチケットフィールドを作成します。
フィールド管理のページで、すべてのチケットフィールドを表示し、管理することができます。「チケットフィールドの確認」を参照してください。
標準チケットフィールド
以下のフィールドは標準のチケットフィールドとみなされ、デフォルトでチケットの一部となります。一部の標準フィールドは編集できません。「システムのチケットルールについて」を参照してください。
標準フィールド | 説明 |
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リクエスタ | チケットにはリクエスタが必要です。リクエスタとは、サポートリクエストを作成したユーザーのことです。 チケットがエージェントによって作成され、リクエスタフィールドが空の場合は、エージェントがチケットのリクエスタになります。必要に応じて、チケットリクエスタを他のユーザーに変更することが可能です。「チケットリクエスタの変更」を参照。 また、リクエスタに代わってエージェントがチケットを作成することもできます。「リクエスタの代理で行うチケットの作成」を参照。 |
フォロワー | エージェント、ライトエージェント、管理者はフォロワーになれますが、エンドユーザーはなれません。固定BCCと同様に、フォロワーは、チケットが更新されると通知を受け取り、社内メモを表示および作成できます。エンドユーザーにはフォロワーは表示されませんが、CCは表示されます。「CCとフォロワーを使用する場合」を参照。 |
担当者 | 担当者には、グループまたは特定のエージェントのいずれかを指定できます。「自分自身、他のエージェント、またはグループへのチケットの手動割り当て」を参照。 |
CC | CCを使用できるように設定されている場合は、他のメンバーをチケットのCCに追加できます。リクエスタとエージェントのどちらもチケットにCCを追加できます。リクエスタは、サポートチームにメールでサポートをリクエストする際にメールのCC欄に他のメンバーのメールアドレスを追加することで、そのメンバーをCCに追加できます。エージェントは、チケットを更新する際に「CC」フィールドに他のユーザーを追加することで、CCを追加できます。「CC、フォロワー、@メンションの使用」を参照。 |
共有 | 「共有」フィールドは、チケット共有が有効になっている場合にのみ表示されます。この機能が有効になっていれば、チケットを他のZendesk Supportアカウントと共有できます。「チケットの共有」を参照。 |
件名 | 「件名」フィールドは必須入力で、最大150文字まで入力できます。通常、件名はリクエスタから送られてくるサポートリクエストに含まれています。たとえば、サポートリクエストがメールで送信されると、そのメールの件名がチケットの件名として使用されます。チケットタイトルがチケットの件名に表示されない場合は、「件名」フィールドがエンドユーザーに表示されていない可能性があります。これを修正するには、こちらのSupportテクニカルノートを参照してください。 |
説明 | 「説明」フィールドは必須入力フィールドです。これはサポートリクエストの本文です。エンドユーザーがメールでサポートリクエストを送信する際には、メールの本文が説明として使用されます。この説明はチケットに付けられる最初のコメントになります。 |
ステータス | 標準のチケットステータスは、以下の6つの値をとります。チケットのステータスは、エージェントが手動で設定および変更できますが、ビジネスルール経由で自動的に処理することもできます。 カスタムチケットステータスをアクティブにしているアカウントでは、他のチケットステータスが追加されていることがあります。次に示す標準チケットステータスは、チケットステータスカテゴリのデフォルトのチケットステータスです。詳しくは「チケットステータスの管理」を参照してください。
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タイプ | タイプには4つの値があります。タイプを設定してチケットを分類しておけば、その後のワークフローで使用するのに役立ちます。たとえば、タイプに基づいてチケットのビューを作成できます。このフィールドは最初の作成時、およびその後何度か更新する場合も、空白のままにしておくことができますが、いったん特定の種類に変更したら、その後再び空白にすることはできません。
メモ:「タイプ」フィールドを非アクティブにすると、すべてのチケットはデフォルトで「事象」タイプになります。これは、最も一般的なチケットタイプの1つです。
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優先度 | 優先度の値には、それぞれ、「低」、「普通」、「高」、「緊急」となります。 デフォルトでは、これら4つの値はすべて使用可能ですが、表示させることができるのは「普通」と「高」の値だけです。この値を表示させるには、「優先度」フィールドを編集し、「フィールドの値」の設定を変更します。 優先度は必須フィールドではないため、必ずしも値を選択する必要はありません。チケットの優先度は任意に決めることができます。「優先度」フィールドを非アクティブにすると、ZendeskのSLA目標は適用されません。「SLAポリシーを設定する」を参照してください。 |
タグ | 「タグ」はチケットワークフロー全体で、より多くの情報をチケットに追加するために使用できます。タグは、次の方法でチケットに追加できます。
タグはデフォルトで有効になっていますが、無効にすることもできます。「チケットタグの有効化と無効化」を参照してください。 |